【日 程】平成22年8月6日 【山 名】オプタテシケ山、ベベツ岳、十勝岳 【標 高】オプタテシケ山2,012.5m、ベベツ岳1,860m、十勝岳2,077m 【天 候】晴れ後曇り、強風 【メンバー 】福福 【地 図】※デジタル地図の該当部分を切り出したもの 【タイム】 双子池キャンプ地5:02−−−7:18オプタテシケ山7:36−−−8:45ベベツ岳8:55−−−9:58美瑛岳避難小屋10:45−−−12:13美瑛分岐12:23−−−13:52休憩14:00−−−14:45十勝岳14:50−−−15:37上ホロ避難小屋 |
|
久しぶりに日の差す朝を迎えた。天場から見るとオプタテシケ山が朝日に照らされて見事だ。ただ山頂付近の雲はなかなかとれない。この日も5時スタートで歩き出す。晴れた日の山歩きはやはり気分が良い。直ぐに取り付きに達するが、踏み跡が錯綜しているのでメインと思われるところを選んで登る。話しは戻るが双子池キャンプ地はどうもこの取り付き辺りを指すらしい。昨日我々のテント横を通過していった単独男性はこの位置でテントを張ったと後から聞いた。水は流水が得られたそうだ。 オプタテシケは急登である。しかも上に行く程急になる。そんな山を標高差600m登り詰めるというのは、朝の元気な内でないと厳しいと考えてこの行程にしたのだが、朝登ってもやっぱりキツい。昨日会った奥さんが褒めてた綺麗な高山植物と風は強いながら青空の天気が何よりの救いだ。前を行くカミさんが足のマメが痛いと言ってスピードが上がらない。 あれがピークかという所まで登り詰めたら、その先にまた別のピークが。そこまで行ったら吊り尾根の先にようやく本物のピークが現れるという三段構えになっていて、そのたびにガッカリしてしまう。2時間以上かかってようやく山頂に到着した。直後に美瑛側から単独男性が登ってきた。これからトムラウシに向かって縦走するようだ。カメラのシャッターを切ってくれた後、元気に山頂から下っていった。 次の単独男性が現れた時には山頂は完全にガスの中に入ってしまった。彼は300名山狙いの美瑛富士避難小屋からの往復だ。ガスが晴れるまでしばらく様子を見るというので、我々が先に下山する。オプタテシケを下ってベベツ岳に登り返す。風は強いしガスで辺りは見えず、足下は岩がごろごろで快適とはほど遠い。ベベツ岳はピークとは思えない何の変哲もない場所だが、カミさんがマメの手当をするというのでしばらく待つ。 ベベツ岳からの下りで先程の男性が抜いていった。ガスは晴れなかったそうだ。石垣山を巻いてなおも下っていくと美瑛富士避難小屋分岐のあるの開けた場所に出る。小屋に寄る気はなかったのでそのまま直進したが、途中でこの風を避けられる場所を探すのは難しいと思い直して避難小屋に寄り道することにした。美瑛富士避難小屋は小さな小屋で中に先程の男性と昨日我々のテント横を通り過ぎていった男性が休んでいた。 話しを聞くと我々と同じく双子池でテン泊していて、彼の天場がどうも本来のキャンプ場らしかった。気ままに山を楽しみたいと、特に行程を決めず歩いているそうで、今日はこの小屋に泊まることにしたらしい。山頂で会った男性の方は今日下山するようだ。我々はお湯を沸かしていつものラーメンの昼食をとってから出発する。風を避けられただけでも小屋はありがたい。 美瑛富士の山裾を巻いて美瑛富士分岐から美瑛岳・十勝岳方面の道に入る。草付きから岩だらけの道になりゆっくり標高を上げていって美瑛岳への分岐に着いた。標高が上がるとガスも濃くなり、同時に風も強まる。もちろん美瑛岳山頂には寄らず真っ直ぐ十勝岳を目指す。ザックカバーは風であおられる危険があるので外しておく。稜線の東側にいる時はまだ良いが、まともに風を受ける場所に出ると強烈だ。この風でカミさんは2回転倒した。 少し風の弱いところでしゃがみ込み飴をなめながら一息入れる。文字通りここが踏ん張りどころなのだ。こんな状態でも不思議に余裕があるのは、一昨年に同じコースを歩いているからで、所々見覚えのある地形から行程が読める。平ヶ岳から十勝岳に向かう開けた場所で少し左寄りにコースアウトしかかったが、この時はGPSで確認して直ぐに軌道修正した。GPSは特に視界のない時は頼りになる。持っていれば心丈夫だ。 十勝岳山頂には14時半頃に到着した。平日のこのお天気では我々の他に人はいない。何も見えない頂上だがここまでくれば一安心で、この先は上ホロ避難小屋まで下りがあるのみだ。このコースにはガイドロープが張ってあるのでコースを外す心配もない。順調に下っていくとガスの下に出て、徐々に視界も得られるようになり、右手に安政火口付近の凄まじい崩壊地形も目に入ってくる。 上ホロ避難小屋は稜線の直ぐ南側に建っている小屋で、二階建てのしっかりした小屋である。中には毛布も置かれているので良く利用されているようだ。水場は小屋の前の綺麗なお花畑を下っていくと雪渓があってそこから豊富に流れ出ている。水場は近いし景色は綺麗だし良い小屋である。/福西 トップページへ戻る
ポイント写真及び山の位置はこちら→
|
|
前の山行報告へ |
![]() |
GPSで記録した登山ルートの地図画像が見られます(画像ファイルは300KB前後です) |