【日 程】平成25年10月17日
【山 名】雨飾山 【標 高】1,963.2m(登ったのは1,446mまで) 【天 候】晴れ 【メンバー 】K林、K林R、福福 【タイム】 登山口駐車場7:15−−−8:18ぶな平8:28−−−9:20荒菅沢(引き返し点)10:05−−−10:50ぶな平10:51−−−12:07登山口駐車場 |
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長野のスハマ会の計画に便乗して雨飾山へ登る予定で、小谷温泉山田旅館に向かった。
実は前々日の妙高、火打登山もスハマ会の計画を聞いて立てたもので、私の計画は火打から焼山、金山を越えて雨飾高原まで行き、翌日登ってくるスマ会メンバーを登山口で待ち受けようというものだった。体調不良と天候悪化の兆しで実際には火打山から下山してしまったのだが、全て計画通りにというのはやはり難しい。 16日は前日来の雨が間断なく降り続き、とてもこの日は山に登れるような状態ではないので、早めに宿に入って後は酒とお湯の繰り返しパターンで過ごす。ところで山田旅館といえば熱いお湯という記憶しかなかったのだが、この雨のせいで馬鹿に温い湯になってしまったのには驚いた。いかに大雨が降っているかという事だ。 翌朝、小雨は残っていたが天気は回復に向かっているようなので、登山口に向かって出発する。メンバーは我々夫婦を含めて4人だ。 途中、真っ白に雪化粧した北アルプスを見て歓声を上げたが、その後に自分たちの向かう山も雪で白くなっているのを見てギョギョッ。あんなに激しく降った雨が2千m級の山でも雪に変わっていたとは意外だった。 登山口の駐車場には既に数台の車が駐車していて、出発準備をしている人達もいる。どうするのか聞いてみると一様に「行かれる所まで」という返事なので、我々もそういうことでと出発する。歩き始めの大海川沿いの道は以前より木道が整備されたようで、あれだけの雨が降っても水溜りやぬかるみに足を取られるという箇所は少なかった。 平坦な道を終え尾根への取り付き地点には「雨飾山まで180分、荒菅沢まで90分」と書かれた黄色い標柱が立っていた。ここからの登りは割りと急なので先頭のK林さんはゆっくりペースで登る。紅葉は下部ではほとんど始まっていない。 尾根取り付きから標高差300m程の所にブナ平という休憩ポイントがある。林の中なので展望があるわけではないが、辺りの紅葉し始めた木々とブナの木が良い気分にさせてくれる。ここの標柱には「雨飾山まで120分、荒菅沢まで30分」とあった。 ブナ平の手前から地面に残雪を見るようになって、この先どれだけの雪が残っているのか不安になる。ブナ平から先は枝や葉の上に乗った雪が溶けて、盛んに頭の上に落ちてくるようになり、カッパを着ている我々夫婦は平気だが前を行く2人はかなり濡れているようだ。 登山道が1,500mの等高線に交わる所まで来ると正面に雨飾山の岩壁(布団菱)が目に入ってくる。白く雪をかぶったその姿は実に迫力がある。青い空、白い雪、そして手前の紅葉とこういうのを三段紅葉と言うのだろうが、絵画的な美しさとは別に登り下りの困難さを覚悟しなければならない。 その場所から荒菅沢へは50m程下降する。流れの中の岩を跳んで対岸に渡ってから、頂上岩壁を見上げながらさてどうするかと相談する。登山口の駐車場を出て荒菅沢まで3時間強とコースタイムをオーバーしている。このペースで登ると頂上到着が12時前後、そこから下って駐車場に戻るのは4時過ぎになってしまう。その後風呂に入ってとなると、今日東京に戻る我々にはちょっと厳しい。 結局、ここから引き返すということで意見の一致を見た。ということで登山口まで戻り、鎌池に寄って昼食。ここでしこたま飲んだのが後で後悔することになるのだが、ともかく機嫌よく山田旅館に戻って湯温の戻った温泉に入り直し、その後は近くの「蛍」という蕎麦屋に寄った。「この蕎麦はうまい!」と感心して食べて、後は長野へ向かう車の中でうとうとする内に駅について、K林さん達と別れてから気分よく長野新幹線に乗り込んでと、ここまでは良かった。 大宮駅から乗り換えの為に階段を降りるときに事故が起きた。右によろっとよろけた拍子に、自分の体重とザックの重さを支えきれず転倒。右足首に痛みが走った。結果は捻挫と寒い階段に長時間いたため風邪まで引いてしまうという情けなさ。これは酒の飲み過ぎなのか、寄る年波なのか、どちらにしても当人にはショックな出来事だった。幸い捻挫の方は全治一週間と軽かったものの、傷ついた自尊心の方はなかなか癒えそうにない。 トップページへ戻る
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