山行報告>晴れたが風が強かった、扇山〜権現山

2024/3 /4

【日 程】令和6年3月4日
【山 名】扇山、権現山
【標 高】扇山1,138m、権現山1,311.9m
【天 候】晴れ
【メンバー 】ふく
【タイム】
 山谷バス停7:54--8:13恋塚登山口8:13--9:16稜線9:16--9:31山谷分岐9:31--9:54扇山10:07--11:03浅川峠11:03--12:30権現山13:09--14:07浅川峠14:14--14:46浅川バス停

カミさんが友だちと会うという日に、それなら私は山へ行こうと計画を立てた。
行き先に決めた扇山は2021年11月に隣の百蔵山と繋いで歩いたことがあるのだが、鳥沢駅前から乗る予定だったバスに乗り遅れ、登山口まで歩き通したという苦い思い出がある山だ。前回と同じルートでは面白みがないので、コースを扇山〜権現山に変更し、扇山の登山口も前回の山谷登山口から恋塚登山口に変えて計画を立てた。

鳥沢駅前からのバスに今回は遅れることなく乗り込んで終点の山谷で下車。一緒に乗った山姿の単独男性はバス停から下っていったので、私が以前登った山谷登山口に向かうのだろう。私の方は道路をそのまましばらく登って恋塚登山口を目指す。その道路の途中からも富士山がよく見えるが、その手前に花粉を一杯付けた雄花がたわわな杉の木が並んでいるというのもちょっとシュールな光景だ。

古びた標識に「君恋温泉、扇山、不動の滝」とある登山口から左手のフェンス沿いの坂道を登り、民家のような温泉施設脇の細い道から植林の中に入っていく。暫く進むと右手に急な階段が現れて、これを下り沢を渡って対岸に取り付くのだが、その対岸にある鉄製階段への取り付きが道形がなくなり崖になっていた。おそらく大水で沢が荒れてこんな風になってしまったのだろうが、これではもう廃道だろう。

その崖を転落に注意しながら少しずつ体を持ち上げて、何とか鉄製階段の端に手が届いた。階段そのものはしっかりしていたのでそれに乗ってしまえば安心だった。階段を登りきった上には白瀧山の額がかかったお堂があったが、これは地図には記載がない。この先はお堂を正面に見て右手にちゃんとした道があったのに、それに気づかずお堂の裏手に回ってか細い踏み跡に入り込んでしまった。谷に転げ落ちそうなやばい道でさすがにこれはおかしいとお堂まで引き返す。

この先は不安に感じるような箇所もなく順調に稜線まで登り山谷分岐へ。やっぱり山谷登山口からの方が安心なルートだなと思いつつそこを通過し、傾斜の緩んだ道を辿れば明るく開けた扇山の山頂に到着だ。今回は好天の予報のもとに富士山を見るのを楽しみにしていたのだが、その富士山は山頂付近に少し雲がかかっていてちょっと残念だった。自撮りなどしてしばらく休憩してから、続いて上がってきた夫婦連れと入れ替わりに山頂を後にして浅川峠に向かう。

北斜面に入るとこれまでは日陰に目立つ程度だった残雪が一面の雪原に変わった。山頂で会った夫婦連れも同じ方向から上がってきたのを見ていたので、浅川峠から来たのかと聞いたのだが彼等はバリエーションルートで上がってきたと言っていた。私が彼等の付けたトレースに間違って入らないように、「足跡の沢山ある左の方へ行ってください」と山頂から私を心配して声をかけてくれた。念のためチェーンスパイクを付けたが、標高が下がるにつれて雪の量は減ってやがて登山道からは消えてしまった。

曽倉山のピークを越すと間もなく浅川峠に着く。峠から先の権現山までは2021年12月に歩いたことのあるコースで、危険のない道であることは分かっている。その時と違うのは風の強いことで、扇山の登りではシャツ一枚で登っていたのに山頂からこっちは全部着込んでいる。空腹もあってヨレヨレという感じで歩いていたので上野原市と大月市の市境尾根に着いてホッとした。

ここから市境尾根を左手に取るとかつて歩いた麻生山への道だが、権現山へは右手だ。「和美峠、用竹」への道を分けるとすぐ先に権現山山頂がある。ここからの富士山の眺めがまた良いのだがやっぱり頂上付近の雲が取れない。幸い思いの外風が当たらないので、ここで雲が取れるのを待ちながらゆっくり昼食をとっている間に、単独男性が上がってきてまた下りていった。結局待っても完全に雲が消えることはなく、帰りのバス時刻に合わせて来た道を浅川峠まで下り、更にバス停のある浅川まで歩いて今回の山歩きを終了した。

今回の山歩きを総括すると、お天気はまずまず、富士山もまずまず、出会ったのは扇山で二人、権現山で一人と、人も少なくまずまずと及第点の山ではあった。ただ似たように季節に同じ山に登るというのも感動のないもので、新緑の頃なら良かったのかなぁと帰りの電車の中でぼんやり考えたことだった。

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GPSで記録した登山ルートの地図画像 が見られます。
オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミー ルを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があ ります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)