山行報告>滝見物と大岳山

2024/3 /30

【日 程】 令和6年3月30日
【山名・標高】大岳山 1,266.4m
【天 候】  晴れ
【メンバー】 福福

山行報告>滝見物と大岳山
大岳山は山頂から富士山の眺めが良い事で奥多摩でも人気の山だが、登り口が多く色々なコースがとれることも魅力の一つだと私は考えている。2020年と2021年に登った時も異なるルートからだったし、今回の入下山口も共に初めての場所になる。

登山口のある千束へはJR武蔵五日市駅からバスで25分程で到着する。我々の他に7名もの登山者が同じバス停で降りたのはやはり土曜日のせいだろう。バス停の先の案内標識があり、そこから右手の舗装された道路に入る。檜原村内の登山口には公衆トイレが整備されているところが多いが、やはりここにもあるので用を足してから先に進む。

そのトイレから10分程歩くと舗装路は行き止まりになって、その先から登山道が始まり沢を渡った所に分岐標識があった。一方は「天狗滝・綾滝」、他方は「綾滝・つづら岩」とある。後者の場合は天狗滝を経由せずに稜線にあるつづら岩を目指すコースと言う事になるのだが、前者の場合でも綾滝に出られる訳だからそのまま稜線へのコースに合流するとも読める。ちなみに国土地理院の地図では天狗滝を経由しない後者のルートのみ登山道表示がある。

先行した他のパーティはつづら岩コースに向かったようだが、我々は天狗滝を目指すコースに入った。沢沿いに進むとまず小天狗滝があり、そこから更に5分ほど進んで天狗滝を間近に見る場所に着いた。しかし、そこは崖っぷちの落ち着かない場所でゆっくり滝見物できる所ではなく、その上、天狗滝から綾滝に向かう登路を見つけることができなかった。

結局最初の分岐標識まで戻って、今度は「綾滝・つづら岩」コースへ向かったのだが、その標識から山腹の道を十数分登った所に「天狗滝・千束」への標識を発見した。我々は見つけられなかったが、やはり天狗滝から綾滝に繋がる道は存在しているようだ。実際に標識の示したコースを下ってないので、天狗滝コースのどこに合流するのか不明のままというのが気になるが、機会があればはっきりさせたいものだ。

この後、沢沿いに戻った道を登っていくと綾滝が見えてきた。写真を撮っているカミさんより先に滝下に向かったのだが、後から来ると思っていたカミさんが一向現れない。登山道に戻ると前方にカミさんが歩いていて、追いつくと私が先に行っているものと思い込んでいて、呼んでも返事もしなかったとひとしきりなじられた。

道は沢身を外れ尾根道の直登に変わる。バスの一団の中では我々が最後尾になっていたのだが、更に後ろから二人組の外国人が追いついてきて、「疲れたぁ、早くご飯食べたーい」と陽気に話しかけてきて我々を追い越していった。彼等から少し遅れて登り着いた稜線は大岳山から延びる馬頭刈尾根で、2021年に私はこの尾根を大岳山から麓の十里木まで下ったことがある。

我々が登ってきた千束尾根が馬頭刈尾根にぶつかる所につづら岩という大岩があり、岩登りのゲレンデとして使われているらしく丁度二人組が取り付いていた。バスで同じだった「今日は泊まりです」と言っていた若者二人組が多分今登っている彼等だろう。登山道はそのつづら岩の基部を巻いて東西に延びているが、大岳山に向かって西に進むと、途中「この先道悪し」という注意看板が2箇所ある。そこは小岩場になっていて確かに悪いが、そこ以外は特に問題なく進んていくと、東屋のある富士見台から名前の通り富士山がくっきり見えた。

富士山を見るには富士見台から350m程先にもベンチが置かれた好展望地あるし、白倉分岐の先にも展望地がある。傾斜の緩んだ道を帰りに通る大滝分岐、白倉分岐と過ぎ、まだ芽吹き前の林の中を気持ちよく登っていくと祠があってその先で「御前山」と「大岳山・御岳山」への分岐に出た。大岳山側に進むと標識はないが直ぐまた分岐があり、右手は大岳山荘(閉鎖中)を経て御岳山への道、左が大岳山山頂への直登ルートで、その直登ルートを20分程頑張れば待望の大岳山山頂だ。

20名ほどが思い思いの場所で休んでいたが、肝心の富士山は黄砂のせいか、時間経過のせいか富士見台で見た時よりもぼんやりしている。日が当たって暑い山頂での昼食後は来た道を大滝分岐まで戻り、そこからはまだ通ったことのない道を下った。山腹の道を分岐から標高差200m程下って沢に出ると、後は沢沿いの道が続くようになる。うっかり大滝分岐を直進してしまい肝心の大滝を見損なってしまったが、バス停到着がギリギリの時間であった為、寄り道しなかったのが幸いであったかもしれない。

やがて舗装道路に出て山歩きは終了した。デイキャンプ場や鍾乳洞入口を眺めながら下って、大岳鍾乳洞入口のバス停に14時50分に到着し(バスは14時53分発)、予定通りのバスに間に合った。
と言う事でお天気も良く、富士山も満喫できて全て計画通りに進んだのだが、カミさんとのコミュニケーションに再び課題を生じた今回の山歩きだった。

 
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