【日 程】平成25年7月24日
【山 名】雌阿寒岳 【標 高】1,499m 【天 候】曇り一時雨 【メンバー 】福福 【タイム】 野中温泉登山口6:18−−−7:17五合目7:22−−−8:16雌阿寒岳8:26−−−8:39阿寒富士分岐8:40−−−9:32阿寒富士9:47−−−10:29五合目11:03−−−11:53オンネトー登山口11:57−−−12:51野中温泉駐車場 |
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昨日と同様、早朝に阿寒湖キャンプ場を出発して雌阿寒岳の麓の野中温泉(雌阿寒温泉)を目指す。雌阿寒岳に前回登ったのは2010年の7月でまだ最近のことだが、今年から百名山登り直しを実行中なので、ここは是非登っておかなければならない。
前回来たときは非常に風が強く、頂上では風に飛ばされた小石が体にあたって痛かったほどで、ピークから直ぐに引き返した。つまり山頂ピストンのみで終えたわけで、今回は足を伸ばして阿寒富士にも寄り道してオンネトーに降りるという計画である。 野中温泉の隣にある登山者用駐車場から道路を200m程戻った所に登山口がある。まだ3年前に来たばかりだから辺りの様子は全く変わりはなく懐かしいという気も起きない。登山ポストに届けを出してからトドマツの林の中をゆっくりと登り出す。 雄阿寒岳に比べると平坦で登りやすい登山道だ。三合目で早くもハイマツが現れるのはさすがに北海道の山だ。四合目から先で少し傾斜が強まった所で振り返ると、オンネトーの上に虹が出ていた。よく見ると虹は二重になっているようで、これは吉兆であろうと勝手に解釈した。きっと前途は明るいぞ。 五合目で小休止した後は一気に頂上まで登る。頂上には先行者が3人いて、中の一人が我々の付けている熊鈴を指して、とても良く音が通ると感心していた。これは今回の北海道旅行に合わせて新調した熊鈴で、非常に高い音でおリンのような音色がする。だから遠くの場所まで良く音が届くのだ。NHKの番組でも取り上げられた製品らしく、山に登らない人でもその番組で知った人もいる。高価なのが難点だが、羆に遭遇するような事態にならない事をこの熊鈴に期待している。 山頂ではカミさんが新規購入したプロトレックと私の旧型プロトレックで標高を比較してみた。カミさんのものは高度計機能もバージョンアップしたそうで、これまでの5m単位の標高表示から1m単位に変わっている。並べてみるとカミさんの方は1,504m、私のは1,500mと表示が出ていた。 雌阿寒岳の最新の国土地理院地図での標高は1,499mなので、どちらもまぁ良い線だ。気圧に基づいて標高を割り出す原理は同じなので、1m単位の表示になったからといえ新型の方が完璧に地図通りの標高を表示するというわけではないのだ。 頭の上は青空なのに周りはガスでお釜の中を覗う事もできないので、長居はせず先に進むことにする。先着の3人もオンネトーに向かうようだ。火口の縁に沿って歩いて行くと直ぐに左手に分岐する道と壊れた標識があった。これは阿寒湖畔から登ってくる長いコースで、機会があれば登ってみたいと思っているルートだ。 八合目まで降りてそこでオンネトーへのルートと別れ、阿寒富士へのコースに入る。途端に雨が降り出してきてカッパをつけたりして少し手間取る。このコースはコマクサの豊富でその予想外の出現に嬉しくなった。もちろん最盛期は過ぎているので、少し枯れかけていて見応えがあるとは言い難いものの、面的な広がりはかなりなもので立派な群落である。 その先に阿寒富士直登コースとオンネトーコスの分岐があるが、一面のガスで登り口が分かりにくい。砂礫の中に踏み跡を見つけて、後はズルズルと足元が崩れて登りにくい道を登り切って阿寒富士に到着した。ガスで何も見えないのでとりあえず登ったというだけで直ぐに引き返し、先ほどの標識からオンネトー方面に向かうと、7合目標識の所で雌阿寒岳からのコースに合流する。 後はゆるゆる下ってオンネトー湖畔の青年の家に出て登山道は終わる。この先更に野中温泉に向かうコースも有るのだが、我々はオンネトーを半周する自動車道を歩いて戻った。途中、湖面越しに雌阿寒岳と阿寒富士の写真も撮ったが、どちらも山頂付近は雲が張り付いて、我々が登った時と変わらぬ状況のようだ。 駐車場まで戻ってこの日の行動時間を見ると約6時間30分、前日登った雄阿寒岳の行動時間にほぼ等しかったというのも面白い偶然だったが、雌阿寒岳は周遊することで魅力を増す山だとの感想を持った今日の山旅だった。 トップページへ戻る
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