【日 程】平成25年7月30日
【山 名】札幌岳 【標 高】1,293m 【天 候】曇り 【メンバー 】福福 【タイム】 登山口8:02−−−9:15冷水小屋9:29−−−10:41札幌岳11:08−−−12:12冷水小屋12:20−−−13:20登山口 |
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名前からして札幌近郊の山と分かるが、有名な定山渓温泉の奥にある山で行政区は札幌市南区になる。札幌岳の名前は2002年の10月に空沼岳に登った折、山頂間近にあった標識にこの名が書かれていたのを覚えている。
ガイドブックに札幌近郊の山の絶好の展望台と紹介されていたので今回出かけてきた。 ただ、このところの北海道の天気は雨が多く、この日の予報も曇り一時晴れと、雨マークがないだけましという感じで、眺めの方は正直期待できそうにない。 早朝に札幌を出たものの、市街地を抜けるのに時間がかかり、また定山渓への道はいつも混雑しているようで、予想より時間がかかってしまったが8時前には登山口に到着した。平日のことだから他に登山者の姿はなく、ガランとした駐車場に我々の車を残して出発する。登り出して直ぐの道端に古い石仏を見つけたが、札幌岳はかつては信仰の山だったのだろうか。 緩い道を登山口からトドマツの林を抜けて40分程歩くと林道を横切り、その直ぐ先に今度は木彫のフクロウの像を見つけた。枯れ木に彫ったもののようだが、なかなか上手だ。 終始沢沿い(冷水沢川)の道で傾斜も緩いので、順調に標高を上げていくとやがて小屋が見えてくる。木造2階建てのしっかりした建物で、周りの景色によく馴染んでいる。 これは北海学園大学の所有する「冷水小屋」で、ガイドブックには通年開放とあったが、実際には施錠されていて残念ながら小屋の内部を見ることは出来なかった。 この小屋の所から沢を離れて尾根を登るようになる。標高差200m程の尾根を登り切れば、その先はまた非常になだらかな地形になるので、この山に登るのは楽そうだと地図を見て思っていた。ところが行ってみると登山道が沢のようになっていてとても登りにくい。 昨日までの雨が登山道を伝って流れ出しているので、ちょっとした段差部分は全部水たまりになってしまっている。頂上間近になってようやく水が引いてきてホッとした。そして待望の頂上だが辺り一面のガスで展望はゼロ。やっぱりなぁと言う感じで登り甲斐のないことだった。 何も見えない中で昼食にしたのだが、その時傍らに見つけたのが「石鎚神社」の石碑。斜めに割れ目が入ってしまったかなり古そうな石碑である。こういうものが山頂にあるということはやはり信仰の山ということになるのだが、石鎚神社とは四国の石鎚山をご神体を祀る神社のはず。それがどうして北海道の札幌岳山頂にあるのか?googleで検索してもその理由は分からなかった。 帰りはまたジャブジャブの道を下ったが、途中で登山道の草刈り作業の人とすれ違った。小型の発動機の音は聞こえていたのだが、自分達の登ってきた登山道を整備する草刈機の音とは思ってなかったので驚いた。その音の聞こえ具合とすれ違った位置から気づいたことは、作業をしながら山を登ってくるスピードが非常に早かったということだ。やっぱり山仕事の人は強いなぁ。 この日は集中的に草刈り作業が行われたようで、冷水小屋でも別の草刈り作業の人と出会ったし、登山口の駐車場まで降りると更に2人の作業員と営林署の職員らしき人がいた。おそらく持ち場を区切って分担して草刈り作業を進めているのであろう。 今日は展望のない山に登って登りがいのない山だったと残念に思ったのだが、しかし、そんな登山者の気分とは関係なく、何より安全に登り下りできたのは黙々と登山道の整備に汗を流す人達のおかげだと改めて気づかせてくれた。 意外と良い日に登ったのかも知れない。下山後の温泉に浸かりながらこの日の札幌岳登山を振り返った。 トップページへ戻る
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