【日 程】平成27年2月11日
【山 名】観音峯山 【標 高】1,347.7m 【天 候】曇り 【メンバー 】福福 【タイム】 観音峯登山口10:15−−−10:59観音平11:03−−−11:28観音峯展望台11:29−−−12:02観音峯山12:06−−−12:44三塚13:14−−−15:02母公堂15:06−−−15:17稲村岳登山口15:17−−−15:30洞川バス停 |
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奈良交通の季節バス「霧氷号」を利用して、今年は大峰山系の観音峯山へ出かけて来た。
こんな遠くの山まで名古屋から日帰りできてしまうのだから、このバスはありがたい。 大和八木駅8時発のバスは20人程の登山者を乗せて、途中橿原神宮駅東口と下市口駅に立ち寄ったが、下市口駅にはもう1台別のバスが待機していて、ここから2台のバスで観音峯山登山口へ向かった(バスの終点は洞川)。 私の計画では登山口から観音峯山に登り、更に三塚から法力峠方面に向かい洞川に下るという縦走コースで考えていて、これで洞川バス停15時30分発の帰りの霧氷号に間に合わせるのはかなり厳しい行程だった。それがバスのチェーン装着に手間取って到着が遅れた為、計画時刻の9時50分より25分遅れの登山口スタートとなり、予定通り縦走できるかどうか微妙な状況になった。 その登山口はバス停から少し戻った場所にあり、駐車場と休憩舎、トイレが完備されている。バスの乗客ばかりでなくこの日はマイカー利用の登山者も多そうだった。 最初に吊り橋を渡ってから植林された山腹に取り付くのだが、吊り橋に雪が乗っているのでほとんどの人は吊り橋の手前からアイゼンを装着している。「吊り橋の最後の登りになってる部分がアイゼンがないと登れないのよねぇ」ともっともらくし解説している人もいたが、実際にはアイゼン無しで何の問題もなく渡れた。雪の状態に関わりなく「雪だ、ならアイゼン」と条件反射的に付けている人が多いようだが、必要を見定めてから装着すれば良いことで、必要のないところでのアイゼンは邪魔になるだけと思う。 前日の寒波で登山道にも新雪が残っているが、予想していたほどの量ではなく安心した。登りだしてすぐの「観音の水」水場に到着しても、夏場と違って飲みたいという気は起きずそのまま通過する。遅れスタートに気持ちは焦っても体の方がついていかず、東屋のある観音平到着は計画より余分に時間がかかる始末。休憩時間で縮める他なく、ヤッケを脱いだら即出発だ。 観音峯展望台の石碑のある場所はちょっとした広場になっていて、大峰の眺めの良い文字通りの展望台だ。ここからの景色を目的に登ってくる人もいるのだろうが、今日は雲が出ている。 我々は数枚の写真を撮っただけでほぼ素通りして先を急ぐ。また、うっかり起動するのを忘れていたGPSのログもここから開始した。 周りの林が白くなっているが、枝に付いているのは昨日降った雪で霧氷ではない。 眺望のない観音峯山山頂には2,3パーティ6,7人の登山者が休んでいた。幸いトレースがその先にも続いていたので、引き続きツボ足で行くことにして我々が彼らより先に出た。時間の余裕が殆ど無い中を計画通りに洞川温泉を目指そうと、この場も急いでの行動だ。 付けられたトレースを忠実に追うが、足跡から判断して2名ほどと思われる先行者の姿を捉えることは出来なかった。時折日が射すと雪の乗った林が明るく輝いて、植林の中であっても美しいと感じる。腹ペコ状態を我慢してようやく三塚に到着して、眺めの良い陽だまりで昼食をとる事にした。目の前に稲村ヶ岳がそびえる絶好の休憩場所だったが、慌ただしいランチタイムで眺めを楽しむ余裕は無かった。 休憩中に2,3パーティが通過していったのでトレースは更にしっかりした筈だが、念のためここからワカンを付けて出発準備をしていると、先ほど通過していったらしい単独女性が戻って来た。法力峠に向かいたいというその女性は、この先のトレースが違うのではないかと我々に聞いてきた。我々も初めてのコースなので確信があるわけではなかったが、皆な法力峠方向へ向かっているものと思い込んでいたし、標識の矢印方向にトレースがあったことは確認していたので、「この道で大丈夫だと思います。我々もルートを確認しながら行きますけど」とその女性に伝えた。 その女性は納得しかねる表情のまま去って行ったが、準備を終えた我々が出発した時には姿が見えなくなっていた。 三塚を計画時刻より13分遅れで出発して、同じトレースを追ったのだが、最初は正しいコースだったのにどうもおかしい。間違って北向きの尾根を下っている事に気が付き、もう一度三塚まで戻って正しいルートを発見した。ただ、そこは新雪のままの状態だったので、通るのは我々がこの日最初のパーティという事になる。 では、先に行ったパーティはどこへ向かったのか? 地図を見ると三塚から北西に伸びる尾根が洞川温泉まで続いているので、先頭パーティはその意図で下ったのだろうか。それとは知らずに後続パーティがトレースを追ってしまったのかも知れない。コースがおかしいと気づいたあの女性はどうしただろう。自分のうかつな答えを後悔したものの姿も見えない状況ではどうしようもなく、我々の方は正しいルートに進むという選択しかなかった。 法力峠に向かうコースにトレースはなくともテープや標識が正しい道をガイドしてくれるので安心だが、私自身が不調で僅かなアップダウンにも直ぐに息が上がってしまう。トップはほとんどカミさんに任せて、その後ろをよろよろ付いて行くという情けない状態であった。 法力峠手前のピークから夏道は右手に折れて法力峠に向かうのだが、それでは遠回りになるので我々は法力峠には向かわず、そのまま直進して比較的緩い尾根を登山道に合流するまで北向きに進んだ。こんな風に自分でコースを作って行かれるのが雪山の楽しいところだ。目論見通りに合流した登山道には新しいトレースがあったのでやれやれと言ったところ。山腹の道をそのトレース通りに進み、やがて母公堂の登山口に到着したが、もう15時を回ってしまって、15時30分のバス時間には全く余裕がない。 部分的に氷化した道路をなるべく急ぎ足で歩いて、バスの出発時間丁度に何とかバス停に到着した。この後は計画通りの行程で無事自宅に戻ったが、、今回はひたすら歩いていただけという余裕のない山歩きで、その上例の単独女性とのやりとりが心に引っかかって、後味の悪い山行になってしまった。 トップページへ戻る
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GPSで記録した登山ルートの地図画像が見られます。 |