山行報告>人影少ない、乗鞍高原クロカン

2015/1/11,12

 
【日 程】平成25年1月11、12日
【山 名】乗鞍高原
【標 高】1,300m〜1,800m
【天 候】1日目雪、2日目曇り時々晴れ
【メンバー 】T田、Y井、I田、Y田、福福
【タイム】
1/11 観光センター前バス停14:04−−−14:34一の瀬園地入り口14:39−−−14:42サイクリングロード入り口14:43−−−15:30いがやスキー場上部15::31−−−15:59宿 
1/12 休暇村第2ペアリフト終点9:13−−−10:18孫市平10:20−−−10:45東大ヒュッテ10:54−−−11:31夜泣峠11:35−−−11:52休暇村11:57−−−12:14いがやスキー場連絡路入り口12:15−−−13:15いがやスキー場上部13:15−−−13:26昼食休憩13:51−−−13:57宿
       


乗鞍高原はクロカン板によるツアースキーが隆盛だった頃には、一の瀬園地を中心に多くのクロカンスキーヤーを集めていたが、ブームが去った今はその姿を見ることは少なくなった。クロカンスキーというマイナーなスポーツでは流行り廃りがあるのはやむを得ないことと受け止めているが、同好の士がいなくなったというのはやはり寂しい。

それとは別にウインタースポーツの花形であったスキー自体が、人口減少に伴い下火になってしまい、ゲレンデはガラガラでリフトの待ち時間が無いのが普通という状態になってきている。スキー場の閉鎖も相次いでいて、乗鞍でもいがやスキー場が平成13年12月から休止状態になっている。
休止による影響は我々クロカンスキーヤーにも及んでいるので、今回の乗鞍クロカンの報告で触れていきたい。

1日目
乗鞍へのバスの便が少ないので、どう頑張っても一日目の乗鞍到着は2時頃になってしまい、この日の行動時間は2時間程度ということになる。今回は一昨年にも通った一の瀬川沿いのサイクリングコースをいがやスキー場まで歩いてみることにした。

観光センター前のバス停で合流したT田、Y井さんはマイカーで先に到着していて、既に善五郎の滝まで出かけてきたそうだ。早々とクロカンスキーを満喫している様子で、特にスノーシューから再びクロカンに転向したT田さんは快調そうである。
身支度を整えてから一の瀬を目指して出発し、除雪終了点の二又でスキーを付ける。この日は細かい雪が降り続く天候で、これから歩く道路上の積雪もいつもに比べて多いように感じる。

途中、サイクリングロードを横切るが、そこは冬の間は乗鞍高原スキー場(今はMt.乗鞍スキー場と言っている)からいがやスキー場への連絡路として使われているので例年なら圧雪してある。ところがそれが圧雪されてなく、いがやスキー場が閉鎖(休止)されたことを実感したが、とりあえずこの日はここは通らない。

更に進んで一の瀬園地入り口を過ぎ、250m程先にあるサイクリングロードの標識から「いがやリクリエーションランド方面」と書かれた道に入る。ここまでの道にもトレースはなかったが、この先も同様でこの日に歩いているのは我々のグループだけのようだ。そのサイクリングロードを進むと地図上では歩道が分岐している箇所があるのだが、完全に雪の下に埋もれてしまっているのか発見できなかった。

やがて道は左に大きくカーブしてからいがやスキー場への道に合わさる。一昨年はこの先から再びサイクリングロードに入りスキー場北側の尾根に出たが、今年は直進してそのままスキー場に入った。この新雪ならスキー場も楽しく滑り降りられそうに思えたからだ。

スキー場内にいるのは我々のパーティだけで、当然圧雪はされてなく雪の量が足首の上辺りになったゲレンデを、思い切り良く滑り出そうとしたらものの見事に転倒した。しかし、一度転ぶと度胸が付くのか、その後は程よい新雪のお陰で問題なく滑り降りることが出来た。いがやスキー場から今夜の宿は近いので、歩いて宿に向かう途中に電車に乗り遅れて一緒に来られなかったY田さんとも合流出来て、今回のメンバーがようやく全員揃った。

2日目
夜の間降っていた雪も朝には止んだようで、時々陽も射す天気になった。宿の車で休暇村のリフト乗り場まで送ってもらってから、ガラ空きのリフトを2本乗り継ぐ。しかし、三連休最終日の日に、この人出の少なさはどうだ。スキー場経営は大丈夫だろうかと心配になってしまう。

2つ目のリフトを降りた所から林の中へ入っていくのだが、明確な指導標はなく赤テープやマーキング、古いトレースを頼りに進む事になる。雪の量は膝近くあっても重くはなく、綿帽子を被った木々の姿が美しい。やがて孫市平の広い雪原に出ると、ちょうど陽が射して来て気分は最高潮。

その先の東大ヒュッテ前では残念ながらまだ山の方に雲があって乗鞍岳を見ることは出来なかったが、上々の天気に一同大いに満足する。ここから先は林道に出て緩い下り坂ながら概ねラッセルで、頻繁に先頭を交代しながら進む。夜泣峠を過ぎるとようやくスノーシューのトレースなどが見られるようになり、やがて休暇村の建物横に到着した。

駐車場の先の標識の所から再び遊歩道に入り、その先がちょっと分かりにくいが「善五郎の滝」への標識に従えば、途中にサイクリングロードの入口がある。この入り口の場所は広々としているので分かりやすい。
これがいがやスキー場への連絡路で、今となっては旧連絡路と言うべきかもしれないが、以前ならここを滑っていけば20分程度でいがやスキー場に到達することが出来た。

ところが今は圧雪されてなく、トレースもないので終始ラッセルになり、結局、いがやスキー場まで1時間近くかかってしまった。この後、前日より更に積雪の増したゲレンデを快調に直滑降で滑り降りたが、途中で時間を食い過ぎたため、昼食休憩時間が足らなくなった。そんな事で楽しみにしていた雪上宴会を開けなかったのが残念だったが、その点を除けば今回クロカンは雪質、お天気共に恵まれて十分に楽しめた。

一方で、いがやスキー場までのクロカンツアーは今後も可能だろうか、と言う不安を残した乗鞍クロカンツアーだった。

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GPSで記録した登山ルートの地図画像が見られます。
オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミールを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)