【日 程】平成26年12月14日
【山 名】白倉岳 【標 高】949.7m 【天 候】曇り時々雪 【メンバー 】T田、Y田、Y井、J久、まあ、福福 【タイム】 村井バス停8:56−−−9:07村井登山口9:08−−−9:30松本地蔵9:35−−−10:50710m10:57−−−11:29稜線分岐11:30−−−11:37烏帽子岳11:39−−−12:08白倉岳12:59−−−13:10中岳13:12−−−13:32南岳13:32−−−13:41栃生分岐13:41−−−15:02栃生登山口 |
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テレビでは朝から大雪の予報を繰り返していて、これから向かう滋賀県北部には大雪注意報が出ていた。ところが大原では霜が降りた程度にうっすらと降雪があった程度で、それも直ぐに消えてしまった。ただし、冷え込みは厳しく、京都の底冷えとは良く言ったものだと感心したのは、朝食をとっている間にも味噌汁が冷めてしまったからだ。
遅れを心配していたバスは定刻通りに到着して、当日参加で京都から乗ってきたJ久さんとも無事合流できた。J久さんの話では雪のために新幹線が遅れて、随分慌ただしい思いをしたらしい。 バスの車窓から見る限りは、山の上部のほうがうっすらと雪化粧していたものの、花折峠を過ぎて下りにかかるとそれもほとんど見えなくなってしまい、前夜の降雪はごく僅かだったようだ。他に山支度をした乗客達は坊村までの間に全員下りて、目的の村井バス停で降りたのは予想通り我々のグループだけだった。 橋を渡って進むとT字路に突き当たって、ここから右に行けばお寺の横を通る林道から登れそうだが、ガイド本では左に行くようになっている。その通りに左に進むと、道路脇にしっかりした白倉岳登山口の標識が現れたので、この道で間違いなさそうだ。しばらくは植林の中の平坦な道が続くが、尾根に取り付くと急登になり松本地蔵のお堂に登り着いた。お堂の中はお世辞にも綺麗とは言えず、あまり管理はなされていないという印象だ。 ここから少し緩やかになった山腹の道を進むと分岐があって、右手の尾根道に白倉岳への進路標識があった。しかし、この道は490pより先は踏み跡も不明瞭で、あまり利用されている様子がない。赤テープを見つけならが緩やかに尾根を下って行くと、先ほど別れた道に合流して以後は道なりに歩くことになった。分岐から先、ずっとこの道を来ても良かったように思えるが、冬の期間は冬道に誘導しているということなのだろうか。 丁度この辺りから心配していた雪が降り出してきたが幸い降りは弱く、以後は降ったり止んだりの天気だった。757p上部の大杉辺りから足元に残雪が目立つようになったが、積雪量は数cmと靴が潜るというほどではないし、日が差すとむしろ雪が林の雰囲気を明るくしてくれている感じになる。白い標識の建つ稜線上の分岐に到着すると、後はわずかで最初のピークである烏帽子岳に到着した。さして広くもない山頂は、眺望も良いとは言えず写真を撮っただけで通過したが、もともと今回通過するピークは主峰の白倉岳を含めて林に囲まれたピークばかりで、特に眺めの良い場所というのはない。 烏帽子岳から細い尾根を30分ほど歩いて目的の白倉岳に着いたので、ツェルトを被って昼食休憩にした。この時は雪は止んでいたが冷え込みはきつく、ツェルトがなくてはゆっくり休憩など出来ない。十分に暖かくしてから冷えたワインを飲むと、体の中からも温まって、生き返ったような幸せな気分になる。 次の中岳山頂には巨大な台杉がある。傷んで枯れてしまった部分もあるが、なお逞しい生命力を放っているこの杉は、芦生杉と呼ばれている杉ではないだろうか。 更に進んで南岳の先、東尾根分岐の標識から進路を東に変えて尾根を下ると、いよいよ今日の山行も終盤に入る。この下りは急な上に距離も長く、道路横の登山口(栃生口)まで東尾根分岐から1時間20分かかった。この場でカッパを脱いだり、スパッツを外したりして身繕いの後、橋を渡って国道(鯖街道)に出ると、栃生のバス停は直ぐに見つかった。予定ではここからバスに乗車する事にしていたが、次のバスまで時間がたっぷりあるので、行きに目をつけておいた鯖寿司の店まで歩くことにする。 野生の猿が道路を行ったり来たりしているのに遭遇して様子を見ていると、猿の方は人や車なぞ意にも介さない傍若ぶりで、この辺りでは猿のほうが我が物顔に歩きまわっているようだ。鯖寿司屋さんで休憩後にバスでJR安曇川駅に出て、湖西線、北陸線と琵琶湖北岸に沿った路線で帰途に着いたのだが、列車内から見ると想像以上の積雪に覆われた景色だった。 あれほどの雪に山中で降り込められなくて良かったと、胸をなでおろしつつ眺めていたが、今回の我々は天候にはついていたと思う。朝のバスにワカンを持った登山者が乗り合わせていたが、彼が向かった比良の山は、どれほどの雪量だったのか。もしこの場にいたら、ちょっと聞いてみたい気がした今日の山行だった。 トップページへ戻る
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