山行報告>痛恨のコースミス、京都一周トレイル

2014/12/13

 
【日 程】平成14年12月13日
【山 名】京都一周トレイル北山東部
【標 高】コース中の最高峰、水井山793.9m(不通過)
【天 候】曇り
【メンバー 】T田、Y田、Y井、まあ、福福
【タイム】
 ケーブル延暦寺駅10:50−−−11:12根本中堂11:12−−−11:58居士林研修道場12:30−−−12:49玉体杉12:51−−−13:19横川13:26−−−14:08仰木峠14:19−−−14:54惟喬親王墓14:56−−−15:10宿
       


「京都一周トレイル」というのがある。京都市街地を取り囲む山々を結んで歩くトレッキングコースで、全長は70kmに及ぶ。歩きやすいようにコースが区切ってあり、東山コース、北山東部コース、北山西部コース、西山コースに分けられている(他に京北コースという全長約40kmのコースも有る)。
今回はこの内の北山東部コースを歩いてみた。このコースはケーブル比叡駅が起点になっているるのだが、名古屋からアプローチするには遠回りになるので、我々は比叡山東側のケーブル延暦寺駅をスタート地点にした。

ケーブル駅で降りると道は自然と根本中堂に向かってしまい、拝観料の徴収場所に出る。ここを通らずに行く道はないのかとウロウロしてみたが、道路は自動車専用道で歩行者の通行は禁止されており、境内を通り抜けない限り京都一周トレイルを歩けないことが分かった。そこで拝観料を覚悟して受付の所に行くと、参拝目的でない場合は拝観料は必要ないという事でそのまま通してくれた。親切というのか太っ腹というのか、延暦寺は通り抜けるだけのハイカーからもお金を取ろうというケチくさい考えは持ってないないようだ。

根本中堂の横を通り、浄土院を経て釈迦堂のある西塔エリアから、ドライブウェイ沿いの東海自然歩道を歩く。京都一周トレイルというのはは新規に道を作ったものではなく、自然歩道などの既設の道をトレイルとして指定しているので、この辺りは東海自然歩道イコール京都一周トレイルという感じになっている。実はそう思い込んだのがこの後のルートミスに繋がることになるのだが。

居士林研修道場前の芝生で昼食をとった後、玉体杉を過ぎ特に見晴らしが良いとは言えない小ピークを登り降りして進んでいくと、石仏の並んだ場所(峰辻)に到着した。東海自然歩道の標識があり、指し示す先に我々が目的とする仰木峠と書かれていたので、なんの疑問も持たずここで指導標通りに右折して進んだ。ドライブウェイの下を潜り、尾根からはどんどん離れて横川まで行ってしまって、ようやく間違いに気がついた。

石仏のあった分岐で右折せずに直進するのが京都一周トレイルのコースで、そこで東海自然歩道とは分かれていたのだ。結局、横川から仰木峠へ引き続き東海自然歩道で向かったのだが、おかげで今日のコース中の最高地点である、横高山、水井山のピークを飛ばしてしまった。何のための京都一周トレイルだったのかと悔悟の念ひとしおだが、地図も確認せずに進んだ未熟な自分を責める他はない。

気を取り直し大きな登り返し後に到着した仰木峠は杉林の中の静かな峠で、ここから尾根道を大原に向かって下る事になる。道はやがて沢沿いになり、湿った道を惟喬親王墓に寄り道もしてコース終点の戸寺バス停到着した。

この後、ザックを宿に預けてから歩いて三千院に向かい、閉館間近の三千院を拝観した。私は延暦寺も三千院も訪れるのは初めてのことで、どちらも良かったが殊に三千院の落ち着いた佇まいは素晴らしいと思った。大原でのもう一つの目的はベニシアさんの家を見つけることで、これはテレビで見慣れた築百年の家を遠目ながら見ることが出来た。またテレビで見かけた漬物屋の大将にも会えて満足したし、大原を宿泊場所にしたのは正解だった。

一方、山の方は歴史的、宗教的意味付けがなければただの杉の植林が続く典型的な里山で、見晴らしも良いとは言えない山だった。コースミスした山に登っていれば、ひょっとしたらこの評価は違うのかもしれないが、宗教施設の素晴らしさに比べると、トレイル自体はあまり魅力的とは言いがたいというのが今回の感想である。

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オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミールを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)