山行報告>深田百名山を目指す 35 大山

2016/12/5

 
【日 程】平成28年12月5日
【山 名】大山
【標 高】1,709.4m
【天 候】曇り
【メンバー 】福福
【タイム】
 大山寺バス停8:13−−−8:19南光河原駐車場8:24−−−8:26夏山登山道登り口8:26−−−9:07三合目9:07−−−9:28五合目9:30−−−9:44六合目避難小屋9:54−−−10:27八合目10:27−−−10:48弥山10:49−−−11:04八合目11:04−−−11:31六合目避難小屋12:02−−−12:12行者谷分かれ12:16−−−13:00阿弥陀堂13:12−−−13:19夏山登山口13:19−−−13:23南光河原駐車場
       


昨夜は米子のビジネスホテルに泊まり、夕食をとるためホテルで教えてもらった居酒屋に出かけたのだが、そこは良くなかった。一方、この日大山に登ってから下山後に倉敷まで行って同じくビジネスに泊まったのだが、こちらで紹介された駅近くの「シラカベ」という居酒屋は良かった。廉価ながら酒も料理も旨くて、こういう店に当たると旅の印象がぐっと良くなる。これは余談。

当日の朝、米子から山陰本線で大山口駅まで行き、駅前から大山寺行きのバスに乗り換える。通学のための学生さんなどが3人ほど一緒に乗り込んで来たが皆途中で降りてしまい、終点まで乗っていたのは我々の他には途中のバス停から乗って来たおばさんが一人だけだった。

とりあえずバス停前の大山情報館に入って山の様子を聞いてみると、やはり雪はほとんど無さそうである。
情報館を出て大山寺参道を進み郵便局を過ぎてから右手に折れて大山寺橋を渡った左手が南光河原駐車場で、そこに登山ポストがあるので登山届を出しておく。

登山届といえば今回は「山と自然ネットワーク コンパス」の登山届を初めて利用した。ここに登山届を出すとコンパスが目的の山を管轄する都道府県警察へメールで登山届を出してくれるというシステムになっていて実に手軽である。ただ、登山届を出した場合は必ず下山届も出すことになっていて、予め届け出た下山予定時刻までに下山届が送信されないと、メールで督促を受ける。それにも気づかずにいると下山予定時から7時間経過後に非常連絡先にメールが届くことになっている。

実は前日の氷ノ山で下山届をころっと忘れていて、非常連絡先のY井さんに夜中にメールが行き、心配したY井さんから就寝中の私に電話がかかってきた。Y井さんには大迷惑をかけてしまったが、今日の大山ではそういう事のないように、必ず下山届を出すと心に誓って出発したのだった。

南光河原駐車場の直ぐ先に大山夏山登山道の入り口がありそこから登山道に入る。大山には2010年の6月に同じコースから登っているのでまだ記憶も新しく懐かしい。登山道の両側に宿坊跡の石積が続くのも歴史を感じさせるし、何と言っても西日本最大級と言われているブナ林が見事だ。

今は葉を落としているので林もまばらな感じを受けるが、ブナは葉っぱがなくても見応えがある。ただし、今日のお天気は曇り空で上の方はガスの中に入っているので、残念ながら明るい雰囲気ではない。三合目までは比較的緩やかでそこから上は少し傾斜がきつくなる。このルートは八合目を過ぎるまではひたすら階段歩きが続くので、焦らず黙々と登る。

早々に下山してくる人達もいて、山頂での日の出を期待して登ったそうだが、ガスで全く駄目だったとか。山ノ神を祀った五合目の直ぐ上部に行者谷分かれがあるのだが、この分岐点は地図に書かれた位置よりは少し下になっている。六合目の避難小屋で一息入れてから更に登り続けると、八合目の先から木道になってその上に雪が僅かに残っていたが、意外にも凍って無かった。ダイセンキャラボクはまったく雪をかぶっていない。

ヤッケの上から更にカッパを着込んだので風の方はしのげたが、視界は益々悪くなって十数m程だ。たどり着いた山頂では記念の写真を撮っただけで、滞在わずか1分で直ぐに下山開始して、山頂の避難小屋にも寄らずに真っ直ぐ六合目の避難小屋まで下った。六合目避難小屋は狭いながらこういう小屋が有るというのは本当に有り難い。

小屋での昼食後、行者谷分かれまで下った所で例の登山者に追いつかれた。例の登山者というのは八合目辺りですれ違った人でその出で立ちが凄い。この寒いのに上はTシャツ一枚、下はGパンだ。実はこの人のことはテレビで紹介されていたので知っていて、年間100回以上は大山にこのスタイルで登っているという人なのだ。

良い機会なのでちょっと話しを聞いてみるとたまたま今日が今年の100回目だったそうだ。Tシャツ姿のことも聞いてみると、マイナス6度まではこれで大丈夫と言っていたので、寒さにはめっぽう強いらしい。僕よりもっと凄い人がいますよと謙遜していたけど、私から見れば超人である。

その人には先におりてもらって、我々の方はゆっくり下り、途中、阿弥陀堂へも寄り道してから登山口に戻った。忘れずに下山届を送信しておいたので、今回は迷惑をかけることはないはずだ。ちなみに登山ポストにも下山届を出すようになっているので、出し忘れの恐れはまずなかったが。

予定時刻より早く下りてこられたので、前回入りそびれた豪円湯院の温泉に入り汗を流してからバスで大山口駅まで戻り、この日は倉敷に向かった。

大山は前回登った時も良い山だと思ったが、今回は眺めも何もなかったのにやっぱり印象が良い。何故だろうと思うのだが、山自体の雰囲気とか、人との出会いとか、出かける前後の旅の様子とか。きっと色々なものが重なり合って、その時の山のイメージが出来上がるのではないかなぁ。と言うことで一応納得。

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GPSで記録した登山ルートの地図画像が見られます。
オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミールを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)