山行報告>お手軽コースで氷ノ山

2016/12/4

 
【日 程】平成28年12月4日
【山 名】氷ノ山
【標 高】1,509.8m
【天 候】晴れ
【メンバー 】福福
【タイム】
 宿6:24−−−6:43登り口6:50−−−7:33氷ノ越7:36−−−8:14仙谷コース分岐8:14−−−8:39氷ノ山8:48−−−9:09仙谷コース分岐9:09−−−9:44氷ノ越10:02−−−10:33登り口10:33−−−10:55宿
       


中国地方は馴染みのない地域だけに名古屋からは随分と遠く感じる。新幹線を使って何とか1泊2日で氷ノ山への山行計画を立てたが、この計画への参加者は私とカミさんの二人だけという寂しい例会になった。例会史上2番目に少ない参加者数というセリフは以前にも使ったことが有るような気がするが、最近は例会参加者が減ってきているので、今後も同じことが起こりそうだ。

それならと、例会日程に縛られず、ついでに大山も登ってみようとか、倉敷にも寄り道して観光してこようとか、色々プランが膨らんで、結果3泊4日の山登り&観光の旅という事になった。

1日目、名古屋を早朝の新幹線で発って、姫路には9時少し前に到着した。ここで途中下車してまだ一度も訪れた事のない姫路城を見学しようというのがこの日の主な目的だ。

駅から真っ直ぐお城まで歩いて何層も有る天守閣に登ると、目障りな高層ビルがないのでさすがに眺めが良い。お天気も良いのでこの日に山に登れたら良かったのにとかみさんと話しながら天守閣を後にして、お城の隣りにある好古園という庭園もついでに見学した。城の方は混雑していたが、庭園の方はさほどではなくどちらかと言えば城より庭園のほうが私は気に入った。

見学を終えて姫路駅に戻り再び列車の旅に戻ったが、姫路駅からの特急が智頭急行線の区間に乗り入れるとテーブルの上に置いた缶ビールがカタカタと音を立て始めた。こんな風に振動する列車はあまり記憶がない。ここの線路はどうなっているんだろう。

智頭急行線でもう一つ印象に残ったのは宮本武蔵という名称の駅があったことで、宮本武蔵の生誕地にちなんでいるのだろうが、人名駅というのもちょっと珍しいと思う。

郡家(こうげ)駅で下車して若桜鉄道に乗り換えまでの時間があったので、白兎神社の見学などして時間つぶしをしていたつもりが、出発時間を勘違いしていて駅に戻ったら列車は既に出た後。宿にSOSを入れたら迎えに来てくれる事になったから良かったものの、運行本数の少ない鉄道なだけに焦った。

無事到着した宿は氷ノ山高原に有るリゾート施設で、スキー場オープン前のこの時期は我々以外の客の姿はなく貸切状態だった。それでも宿の人達は皆親切で、郡家駅までの出迎えのことも有るが、対応の良さに大いに満足した。

翌朝、まだ暗い内に宿を出て氷ノ山に向かう。この日は晴後雨という予報が出ていたのでできれば午前中に下山したいと思っての早出だ。前日にキャンプ場内の登り口を教えてもらっていたので良かったものの、シーズン外という事でキャンプ場から氷ノ山へ向かう標識は取り外されていて、良く知った人でないと分からない場所だ。

登り始めは沢沿いの杉林で展望も何もないが、この道は旧伊勢道というかつては伊勢参り(三重の伊勢ではなく、福知山市の元伊勢)に使われた道だそうで、10月に歩いた小辺路を思い出す。やがて沢から離れ山腹の道を登り詰めた所が氷ノ越で三角屋根の避難小屋とお地蔵様が建っている。

この場所は県境になっていて、旧伊勢道はこの峠を越えて兵庫県養父市へ下っていく。標識には他に右手の氷ノ山と反対側に鉢伏山が表記されていて、どちらへ向かっても爽快な尾根歩きが楽しめそうだ。また、この場所からは氷ノ山山頂の避難小屋が直ぐ近くに見えて、あれなら楽勝という気にさせられる。 氷ノ越からは緩やかな尾根道で道端にブナも現れてくる。1278pの先あたりが特に見応えがあった。

雪は仙谷コース分岐から上部で僅かに残る程度だが「こしき岩」の標識より先が日当たりが悪く、溶け残りの雪が氷化しているのでその部分は慎重に歩く。最後に階段状の登りを終えれば避難小屋の建つ氷ノ山山頂で、山頂には雪は全く無かった。

良く晴れているのだが風が冷たいので、避難小屋に入ろうとしたのだが私の力ではどうしてもドアが開けられず、中に入るのは諦めて早めに下ることにした。

山頂からの下りは同じルートを戻り11時前には宿に到着した。下りでは7〜8組の登山者とすれ違ったので、やはり登山口に泊まった我々の出発は早かったようだ。

今回は最も容易なコースの往復で、雪もほとんどなかったから夏山を歩くのと同じようなものだった。下山後は宿の風呂で汗を流してからゆっくり昼食をとり、送迎車で若桜駅まで送ってもらってから米子に向かった。下山後に名古屋まで帰るという当初の例会計画ならあまりのんびりも出来ないところだったが、泊数を増やしたおかげで気持ちにも余裕が持てた一日になった。

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GPSで記録した登山ルートの地図画像が見られます。
オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミールを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)