【日 程】平成29年2月14日
【山 名】入道ヶ岳 【標 高】905.6m 【天 候】晴れのち曇り 【メンバー 】福福 【タイム】 椿大神社バス停9:35−−−9:50北尾根登山口9:53−−−10:31大久保分岐10:32−−−11:03避難小屋11:06−−−12:55入道ヶ岳12:58−−−13:33避難小屋13:45−−−14:21二本松尾根登山口14:22−−−14:31北尾根登山口14:31−−−14:37椿大神社バス停 |
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鈴鹿山系でも南鈴鹿と言われている山域は標高の低いことも有り、冬でもそれほどの積雪はない。
ただ、今回出かけた日は強い寒気の流入で山陰地方には連日大雪警報が続いていて、新幹線は関ヶ原の雪のせいで遅れが見られた。目的の山の有る鈴鹿市にも二日連続で大雪注意報が出ているので、普段雪の少ない山ではどんな状態なのか興味があって出かけてきた。 近鉄四日市駅からバスに乗り換えて50分で登山口の椿大神社に到着した。さすがに途中でチェーンを装着したが路上の雪は少ない。それより四日市から見た鈴鹿山脈は雲の中に入っていたのが、終点に着いてみると青空の元に山もくっきり見えるのだ。雪が降っているだろうと思って車中で完全装備に整えていたのに力が抜けてしまった。 それでも山登りにお天気が良いというのは有り難い。この晴天が続くことを期待して出発する。コースは前回も登った北尾根コースで、人気の井戸谷コースは雪崩を警戒して避けた。 鳥居を潜ってからの階段登りで早くも一汗かかされたが、雪の量は少なくツボ足のままで問題ない。通報ポイント3の標識が有る大久保町分岐まで来ると雪の量も少し増えてきた感じがするが、トレースも入っているので引き続きツボ足のままで進む。 標高540mにある避難小屋を過ぎると入道ヶ岳名物のアセビの木も目立つようになり、最初の内はその眺めを楽しむ余裕があったものの、標高が上がるにつれて木をかき分けながら進むようになると、たちまちスピードダウンしてしまい前を行くカミさんに付いていくのがやっとという有様だった。 途中でここから引き返すという単独行者を追い抜き、山頂への直登ルートを進んだつもりだったが、目の前のブッシュに進路を阻まれた上に腰まで潜る雪に身動きが取れなくなってしまった。後ろから追いついてきた二人組と一緒にルートを探したが見つけられず、結局、少し戻って迂回路を行ったトレースを追うことにした。 引き返し点から目の前に見える山頂まではほんの100m程なのに、それが進めないのだから悔しいことだった。しかし、結果としてはその迂回路を進んだ事で雪の中でもがき続けるよりは遥かに楽に山頂に到着できた。 山頂は強風が吹き付け雪が飛ばされて地表が露出した状態で、冷たい風にみるみる体温を奪われてしまう。とても休憩など出来る場所ではなく、途中から同一行動した二人組に写真だけ撮ってもらったら、とっとと山頂を後にしてとにかく無事に下ることに意識を集中する。幸いこの下り(二本松コース)も踏み跡は明瞭で下りが捗る。 途中で昼食をとるという二人組とも別れ、我々の方は更に下り続け、標高620m程に有る避難小屋でようやく休憩を取った。これが朝の歩き始めから初めての休憩タイムで疲れと空腹をこの避難小屋で何とかおさめた。それでも少しお腹に入れると気持ちにも余裕ができてその先の下りはそれほど長くは感じなかった。 二本松コースの登り口には14時20分過ぎに到着して、15時と予想していた下山時刻よりは早く着いたが、あれでトレースがなかったらとてもこの時間には着かなかっただろう。11年前の5月にちょうどこの位置から山を振り返って撮った写真があるが、山腹に桜が点々としていかにも春めいた景色だった。曇り空に変わった今は寒々しい雪景色が有るだけだった。 そこからは井戸谷の登山口を過ぎると道路歩きとなり、この道路をしばらく進むと朝登り始めた北尾根登山口に着く。その場所に朝にはあった雪もほとんど消えていて、一日お天気が良かったんだなぁと改めて思った。 椿会館まで戻りここで食事を摂る時間がなかったのが残念だったが、しばらくバス待ちの時間を過ごし、ようやく来たバスに乗り込んだとたん、激しく雪が降り出してびっくり。山の中でこんな雪に合わずに済んでよかったと思わず椿神社の神様にこの幸運を感謝したのだったが、そんな雪の降りしきる中をバスはチェーンも付けずにのんびり下っていったのだった。 トップページへ戻る
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