【日 程】平成29年2月25、26日
【山 名】霧ヶ峰高原 【標 高】 【天 候】1日目晴れ、2日目晴れ 【メンバー 】T田、Y田、福福 【タイム】 2/25 コロボックルヒュッテ10:26−−−11:03蝶々深山11:12−−−11:56八島湿原13:11−−−14:24強清水十字路 2/26 富士見台駐車場9:14−−−9:43ガボッチョ麓9:52−−−10:46踊場湿原の橋10:46−−−11:06池のくるみ休憩12:25−−−12:55宿 |
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一昨年、久しぶりに訪れた霧ヶ峰には大量の雪があって、霧ヶ峰にもこんなに降るのだと驚いた。その大雪をもう一度と今年も計画してみたのだが、残念ながらいつもの雪の少ない霧ヶ峰に戻っていた。タクシーの車窓から見ると雪原は灌木やススキなどが雪の上に顔を出していて、白銀ではなく全体に茶色っぽく見える。おまけに数日前には雨も降ったそうなので雪質の方は全く期待できないが、お天気だけは馬鹿に良い。
コロボックルヒュッテの下で車を降りてとりあえず出発の準備をする。この場所は車山の肩に当たる所で簡易トイレも設置されているのでスタート地点とするには具合のいい場所である。スキーを付けて滑り出してみるとエッジのないクロカンスキーではスキーの跡もほとんど付かないような固い雪で、真っ直ぐ滑るつもりが横滑りになってしまう。 これでは駄目だとあっさりスキーは脱いで車山湿原まで歩いて下り、そこから少しの間だけスキーで滑ったら蝶々深山への登りでまたスキーを担ぐという具合だった。眺めの良い山頂で少し休んでから物見岩近くまで歩いて下り、傾斜が十分に緩やかになった場所でスキーを付けたが、八島湿原までの間にもう一度外して歩いた。女性陣にあっては出発時からずっとスキーは手に持っての歩きなので、スキーは正に無用の長物なだけだった。 八島湿原の南の端近くでツェルトを張って昼食をとり、そこからは遊歩道になるので女性陣はここで初めてスキーを付けることになった。スノーシューの跡があって滑りやすくはないが、だましだまし行くと後半は登りになって沢渡のヒュッテジャベル入り口に着く。この場所がスキーの終点でここから先は除雪された車道になるのでまたスキーを担いで歩くことになる。 除雪された車道と書いたが雨で溶けた雪が凍って完全なスケートリンク状態になっていて、私は案の定ここで転倒。右肘を嫌というほど打って今でもまだ痛みが残っている。そんな道を時々車が通るので恐怖を感じるがようやく強清水の十字路まで到着してホッとした。計画ではここから先もスキーを使って宿まで行く予定だったが、雪の少なさと雪質の悪さに辟易してここで宿に迎えの車を依頼し1日目の行動は終了とした。 この日、宿では面白い出会いがあった。宿の人に「他にも名古屋からのお客さんが来られてますよ。」と言われて、「おや、そうですか」と応えたのだが、名古屋も220万人都市だから他所で出会っても驚くほどではない。ところがその人は私と同じ町内に住んでいたと言うのだ。一丁目と五丁目だから日常的に顔を合わせる程近くはないが、それでも町内のどこかですれ違っていたかもしれない。これには驚いた。 さて、二日目だが霧ヶ峰の南にガボッチョという変わった名前の山がある。夏道は無いのでほとんど登る人はいないと思われるが、それを今回は登ってみようという計画だった。 宿の車で富士見台駐車場まで送ってもらいそこからスキーで滑り出したが、硬いバーンのせいで思いっきり制動をかけないとスピードが出すぎてしまう。しばらく滑った後にガボッチョに向かっているらしいスノーシューのトレースにぶつかったので、スキーは脱いでそのトレースを使わせてもらう。 斜面の傾斜が緩んだ所で再度スキーを付けてガボッチョとその東側の少ピークとの鞍部を目指して進む。頼りにしていたスノーシューのトレースは途中からガボッチョ山腹方面に向かってしまったため、鞍部への方向には古い山スキーのトレースしか無かった。いよいよ登りになってきたのでスキーを脱いてみるとこれが見事に沈む。 ガボッチョへはツボ足で登るつもりだったのだが、これでは難儀しそうである。その上、遠目で見たガボッチョの南西斜面(ここを下りに使う計画)は随分と茶色っぽくて滑り降りるだけの雪があるかどうかという不安があり、他のメンバーの意見も聞いた結果ガボッチョは諦めることにした。 ということでその場所から沢身に沿って滑り始めたが、このまま滑り降りれば踊場湿原にたどり着くはずである。雪の量が少ないので灌木などを避けながらでは有るがそれでも順調に下っていく。川の左岸を気持ちよく進んでいくと突然前方に暗い林が現れて行く手を遮られてしまった。この辺りは地図では荒れ地マークになっているのだが、実際は植林が進出してきて横枝が縦横に伸びている。 やむを得ず右岸側に渡ったがその先も灌木に邪魔されて右岸に沿ってある遊歩道に追い上げられてしまった。その場所から100m程下流に橋があり、当初の計画ではガボッチョから下ってその橋の所に出るつもりだった。実際は暗い林が橋の際まで迫っていて、こんな所を下りて来られたかなぁという様子の場所で、行かなくて良かったという感じだった。 引き続き右岸の遊歩道を行くが狭い上にスノーシューの跡や雪の少なさもあってちっとも快適ではない。途中、昼食休憩をとった所が風も当たらずポカポカ陽気で春山の雰囲気だったのが慰めだった。 予定時刻より大分早く宿に着いて迎えのタクーを待ったが、今回は雪の少なさと雪質の悪さに閉口したツアーだった。とは言いつつここでは実はこんな経験を何度もしているのだが、広大な雪原を縦横に滑り降りた経験が忘れられず、ついついそれを期待してまた計画してしまう。霧ヶ峰というのは一度捕まるとなかなか離れがたい、特別な魅力がある場所ではあるようだ。 トップページへ戻る
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