【日 程】平成29年3月28日
【山 名】霊仙山 【標 高】1,083.5m 【天 候】晴れ 【メンバー 】福福 【タイム】 柏原駅7:58−−−8:08登山ポスト8:13−−−9:18旧一合目(二合目)9:37−−−10:14四合目避難小屋10:27−−−10:14六合目10:27−−−12:23米原小屋12:52−−−13:19霊仙山13:22−−−13:31残雪コースに入る13:31−−−13:52登山道に合流13:52−−−14:24汗ふき峠14:30−−−14:35榑ヶ畑14:35−−−14:46林道出合(登山口)14:46−−−15:27養鱒場バス停 |
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3月も下旬となって随分と春めいてきたと思っていたら、またも北から寒気が入り込んで日本海側や山陰に雪を降らせているという。桜の開花宣言も既に出ているのに、これだと見頃は少し遅れるのではないだろうか。
そんな陽気の中、今回も残雪の山を楽しみに出かけた。行き先は霊仙山でこの場所に決めたのは18切符消化の意味合いもあるが、以前から雪のある霊仙に登りたかったので、今回の寒波で新雪が積もったかもしれないと少し期待したからだ。 平日にも関わらず名古屋からの列車は混雑していたが、大垣で乗り換えると更に混み合って途中までは座席に座れなかった。旅行客と思われる乗客が殆どで、普段の通勤客の姿はまばらという春の18切符シーズン特有の混み様だ。 もっとも麓の柏原駅で降りた山姿の乗客は我々二人だけで、平日に山歩きをする人というのは多くはない。 今日のコースは柏原駅から歩き出して霊仙山へ登り、下山は醒ヶ井養鱒場へという、この山へ登る時は大体このコースという馴染みの道で、林道歩きが長いのが難点だが割りと歩きやすい道だと思っている。 駅から歩きだすと道角に「大阪桐蔭高校の○○君 ガンバレ △△保育園」という内容の張り紙がしてあった。きっと○○君はこの保育園の卒園児なんだろうな。ちなみに大阪桐蔭は春の選抜で優勝したので、この応援張り紙がきっと効いたに違いない。 名神高速道路を潜った所に登山ポストが有るので登山届を出してからしばらく行くと、川を渡ってから養鶏所の横を通り過ぎるが、そこを過ぎた辺りでもがいている雌鹿を発見した。近くに「くくりわな設置 注意」の張り紙があったので、わなにかかってしまったようだ。かわいそうだがどうしようもない。目をつぶって通り過ぎた。 やがて両岸が狭まった谷底の道を行くようになるが、倒木が多くまたいだり潜ったりしなければならず歩きづらい。そんな道を進んでいくと妙な所に一合目の標識を見つけた。標高390m付近の谷の中である。私の知っている一合目は二本杉のある所でこの谷の源頭部に当たる位置である。今時、標識を動かすようないたずらをする人がいるのだろうかと首をひねった。 で、二本杉の場所に到着してみると米原市の設置した比較的新しい標識には二合目と書かれていて、山東町観光協会の古い標識は一合目の文字の上に横棒を足して「二合目」と書き直されているようにみえる。更に登ると山東町の二合目の標識が現れ、三合目標識については米原市と山東町では別の位置にそれぞれ標識があった。 両者の標識が同じ位置になるのは鉄製の避難小屋がある四合目でだ。これを見ると後発の米原市が合目の位置を変更したと思わざるを得ないのだが、長年馴染んだ位置をどうして変更する必要があるのか全く理解できない。 さて、肝心の雪の具合だが新雪が降った気配はなくルート上の残雪も既に消えているところもあり、斑状に残っているという状態だった。一応、六合目からワカンを付けたものの、尾根を越えるとまた雪が消えてしまっていたり、冬道コースを歩いたのでカレンフェルトや木の枝が茂った場所なども有り、これなら付けないほうが良かったかもと思ったことだった。ちなみにこの日に出会った登山者でワカンなどを持っている人は一人もなかった。 思いの外行動に時間がかかり山頂の手前にある米原小屋に着いたのが12時20分過ぎ。この時間は計画書では山頂から下山を開始する予定時刻なのでかなり遅れている。小屋の中で手早く昼食を済ませここからはワカンを外して山頂に向かったが、雪も締まっていてワカン無しでも問題なかった。 霊仙山山頂での記念撮影もさっさと済ませ、雪があれば西斜面をダイレクトに下れないかと考えていたのだが、雪上歩きできるような雪はなく来た道を戻るしかなかった。しかし、戻る途中から見下ろすと経塚山手前の谷筋に残雪上を歩いた跡があるのに気がついた。 そう言えば霊仙山頂への登りの途中で山頂から下ってきた母娘に、経塚山に登り返さなくても下山できる道が有ると聞いたが知らないかと聞かれて、そんな道は無いと答えたのだがあのトレースのことだったかと合点がいった。夏道を行かせてしまった母娘には悪いが、我々はその残雪を拾って順調に下った。大洞谷の源頭部で雪が消えてしまった為そこからは夏道に戻ったが、このコースを取ったおかげで随分時間回復ができた。 急坂を下って汗ふき峠から榑ヶ畑の廃村に着くと茶店が有るのだが、この時期は当然ながら閉まっている。ただ、水場に缶飲料(ビールも有った)が冷やしてあって、代金は備え付けの料金箱に入れるようになっていた。こういう無人販売を見ると日本的で良いなぁと思う。榑ヶ畑から下って林道出合に出た所に「霊仙山登山道入り口」の標識があり、そこに養鱒場まで3.4kmとあった。我々はそこから舗装道路を急ぎ足で歩いて養鱒場発の予定のバスにギリギリ間に合わせた。 今回の山では最後にちょっと急がされたが、計画通りに登ってこられて良かったし、お天気に恵まれたおかげで長丁場も楽しみながら歩くことが出来た。帰ってからのワカンの泥落としには閉口したが、こんな風にワカンを使ったという思い出にはなった? 今シーズンにまた使う機会はあるだろうか。 トップページへ戻る
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