【日 程】平成27年4月23日
【山 名】六甲山 【標 高】931.3m 【天 候】晴れ 【メンバー 】K田、Y田、Y井、T田、福福 【タイム】 有馬温泉駅10:54−−−11:09魚屋道登山口11:15−−−12:38六甲山13:31−−−14:44魚屋道登山口 |
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六甲山は若い頃にロックガーデンで遊んだ事はあるのだが山頂まで登った記憶がない。
そこで今回は六甲山をピークハントする目的で例会を計画した。コースは温泉も楽しもうと有馬温泉からの往復コースにしたが、六甲の最高峰へはこれが多分最短コースだろう。 今回は車で出かけたので他のメンバーとの集合時間よりかなり早く有馬温泉に着いてしまった。折角なので待ち時間を利用して温泉街をぶらついたり、お茶を飲んだりしてひと時の観光を楽しんだ。有馬温泉には職場の旅行で一度訪れた事はあるが、池ノ坊満月城の火災から一、二年後の事だからもう随分と以前になる。 その時は乗っていたバスが故障して有馬温泉到着が夜になってしまい、ただ宿に泊まっただけで翌朝には帰るという旅だった。だから今回温泉街を歩いてみても見覚えのあるようなものは一つもなく、初めて訪れたのも同然だったが、歩いてみて気付かされたのは外国人観光客の多さだった。最近はどこの観光地でも外国人を見ないことがないという状況になっていて、有馬温泉も同様な訳だが、昭和の時代にはありえなかった光景だ。 有馬温泉駅で今回の参加者全員が顔を揃え、6人で温泉街を抜け坂道を登って登山口を目指す。登山口は駅から20分ほどで到着するが、近くには温泉による炭酸ガスで鳥や虫が死んでしまったという、鳥地獄、虫地獄がある(現在は石碑のみ存在)。 この登山口から六甲山へは魚屋道(ととやみち)を登る。魚屋道とは変わった名前だが江戸時代初期からの灘地方と有馬を結ぶ山越えの道だったそうで、この道を通って運ばれる新鮮な魚が温泉客に喜ばれたことから、明治以降に魚屋道と呼ばれるようになったのだとか。 遅い時間からの登り出しだった為に下山してくる人達とのすれ違いも多く、「こんにちわ」を連呼しながら登るような状況だったが、お天気も良く時々現れる桜やタムシバ等の花々が歓迎してくれているようで気持ち良く登ることができた。 流石に魚を運んだ道らしく道はあくまでも緩やかで、「こんな楽な道は滅多にない」と仲間と言い交しながら登った事だった。 途中に立派な東屋があるが、残念ながらここからの眺望はあまり良くない。 山頂が近づくと石畳の道になり、山上道路(県道16号線)と並行して進んでトイレのある広場に着く。登山者の姿も一気に増えて、眺望も何もないこの場所で昼食休憩をとっている人達までいて、山頂の混雑ぶりはさぞやと思わせる。 魚屋道は県道脇にある一軒茶屋の裏手に降りていくようなので、この広場で魚屋道とは分かれ山頂への道を進むと、眼下に麓の町並みや海岸線が広がるようになる。大阪市内の高層ビル群も見て取れてこの山が絶好の展望台であることがよく分かった。 ほどなく山頂の「六甲山最高峰」と書かれた標柱の所に到着して、記念の写真でも撮ろうかとしていたら、「写真撮りましょうか」と近くにいた人が声をかけてくれた。お言葉に甘えて標柱脇でポーズを決めたが、山の人はみんな気さくだ。 しばらくすると仲間たちも到着して混雑する山頂で何とか居場所を確保し、昼食をとるため店を広げた。少々風が強いのと車の運転のためにアルコールが飲めないのは残念だったが、このお天気が何よりのご馳走だった。昼食後はまた近くにいた人に頼んで記念撮影をしてもらってから、相変わらず大賑わいの山頂を後にした。 下りも来た道を通りに戻り、登山口近くのかんぽの宿で日帰り入浴をすることにする。入浴料千円の料金に一瞬躊躇したが、この日は徳島のビジネスホテルで宿泊予定で、狭いバスルームよりこちらの温泉が快適だろうと入ることに決めた。入ってみると金泉と銘打たれた鉄分を含む茶色い湯は何だか体にも良さそうで、やっぱり入って良かったと納得。 今回の山行は登りやすい道と見事な眺望、それと締めの温泉と山登りの良い所どりを全てしてしまったような気分だ。おかげで実に爽快な気分で有馬温泉を後にし、次なる目的地に向かうことができた。 トップページへ戻る
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