【日 程】平成27年12月3日
【山 名】弥山 【標 高】535m 【天 候】晴れ 【メンバー 】福福 【タイム】 宮島桟橋8:02−−−8:21紅葉谷公園8:21−−−9:22弥山本堂9:27−−−9:36弥山10:02−−−10:27仁王門10:27−−−10:37駒ヶ林10:42−−−10:50仁王門10:50−−−11:27瀧宮神社11:27−−−11:48厳島神社12:01−−−12:42宮島桟橋 |
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12月例会で企画した蒜山には誰からも参加表明がなく、私とカミさんの二人だけで行こうかどうしようかと、天気予報を睨みつつギリギリまで悩んだが結局取り止めにした。山は止めて観光旅行することにして、行き先はカミさんの希望で広島と小豆島に決め出かけてきた。観光旅行ではあったが、旅行二日目に厳島神社の背後にある弥山に登ったので、一応山の範疇と考え報告する。
前夜宿泊した広島のホテルをまだ薄暗い時間に出て、JR広島駅から6時58分発の山陽線で宮島口まで。宮島口駅からフェリー乗り場までは目と鼻の距離で7時40分発のフェリーに悠々と間に合う。この便は始発から3本目の早朝のフェリーで約10分の乗船で対岸の厳島に到着する。 宮島桟橋から今はまだ人影の少ない海沿いの道を通って厳島神社に向かい、途中から方向を変えて紅葉谷公園を目指した。参拝は後回しにして登る人の少ない時間帯に弥山に登ってしまおうという作戦だ。 紅葉谷公園は朱塗りの橋に真っ赤なモミジという名前通りで更に進むと奥もみじ谷公園があり弥山登山道に続いている。登山道は沢に沿った平坦な道で道自体や標識類、ベンチ等が非常に良く整備されている。ただ、この登山道も平成17年9月の台風で大きな被害を受けており、特に下りに使った大聖院ルートでは登山道が付け替えられたり、現在も復旧工事が継続中のところがあった。 周囲の林は「弥山原始林」として天然記念物に指定されていて、常緑広葉樹が多いが上部では瀬戸内の島では珍しいツガ林が見られる。標高を上げていくと林が切れて瀬戸内の穏やかな海や小島が見下ろせるようになった。今日は天気が良いので眺めは楽しめる、但し非常に低温だ。 頂上に出る直前に弥山本堂や霊火堂等のある広場があって、そこを過ぎると巨岩の積み重なる山頂部分になり、大岩の下を潜り抜けると標高535mの弥山山頂に到着だ。立派な休憩所兼展望台があるのでそこから眺めを楽しんだ。穏やかな陽の光を受けてキラキラ光る海を見ていると気持ちもゆったりしてくる。 のんびり過ごしている間に登山者の姿も増えてきたようなのでそろそろ頂上を後にすることにした。弥山めぐりのコースに従い「干満の岩」「大日堂」を過ぎ御山神社へも寄ってみる。御山神社は厳島神社の奥社で朱塗りの本殿三棟が品の字形の配置で並んでいる。 本道に戻って下っていくと仁王門に着いた。これも台風により倒壊したものを再建した仁王門でまだ新しく綺麗だ。大聖院コースや大元コースから登ってくるとこの仁王門を潜って山頂に向かうことになるが、我々の場合は逆に裏側から通り抜けることになる。 ここから大元コースを駒ヶ林まで寄り道する。駒ヶ林は弥山の西側にあるピークで弥山山頂から眺めると頂上部分が広場状に開けているのが見えたが、実際はどんな場所なのか興味があったからだ。行ってみるとそこは巨大な一枚岩がむき出しになった岩床で草木は生えてないから、弥山から眺めた時は広場のように見えたわけだ。 仁王門に戻って引き続き大聖院コースを下るが、こちらは石段が多くて登りに使うと結構大変そうだ。それでも登ってくる登山者は引きも切らない。途中に厳島神社を見下ろす東屋があるのでここで一息ついた後、白糸の滝、瀧宮神社(台風被害により再建)を過ぎ、大本山大聖院の横を通って宮島の中心部に戻って後回しにした厳島神社の参拝に向かった。 ごった返すと言ってはちょっと言いすぎかもしれないが想像以上の混雑ぶりだ。厳島神社には初めて訪れたのだが回廊で繋がった社殿はユニークでオープンな感じが良い。朱塗りも鮮やかで景観に良く映えて見事だった。弥山に登るより先に参拝していれば人も少なくもっと落ち着いた雰囲気で参拝できかもしれないが、それでも十分満足できた。 帰りは10分に一便という地下鉄並みの間隔で運行されているフェリーに乗って戻った後、錦帯橋まで足を伸ばして観光したのだが、観光とプチ登山という組み合わせも案外良い。 トップページへ戻る
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