山行報告>滝子山と新酒フェア

2010/11/6

 
【日 程】平成22年11月6日
【山 名】滝子山
【標 高】1,590.3m
【天 候】晴れ後曇り
【メンバー 】Go夫妻、福福
【地 図】※デジタル地図の該当部分を切り出したもの
【タイム】
 初狩駅8:30−−−9:50最終水場ベンチ10:11−−−11:07桧平11:16−−−11:55滝子山12:50−−−15:08笹一酒造
       


旧五百円札の裏面は雁ヶ腹摺山から見た富士山の図柄で、その絵柄の中には富士山の他に三ツ峠山、鶴ヶ鳥屋山、滝子山も描かれている。そこでまだ登っていない滝子山を今回計画したのだが、笹子の笹一酒造で行われる新酒フェアに参加するというのが実は真の目的。この新酒フェアには今年出掛けると3年連続と言うことになり、我ながら好きだなぁとは思う。去年の新酒フェアでたままた同じテーブルに隣り合ったTさん、Sさんと話しが盛り上がり、来年もまたここで会いましょうと意気投合してしまって、今回は一応その時の約束を守るという大義名分がある。

Go夫妻も誘って4人で高尾、大月と電車を乗り継ぎ初狩まで。絶好のハイキング日和となったこの日は込むのではないかと心配していたのだが、列車はそれほどの混雑はなくずっと座席に座れた。初狩駅で降りたのは我々を含めて僅かな人数だったが、気のせいか全員が笹一酒造を目指しているように思えてしまう。

駅前から標識に導かれて甲州街道、笹子川を越えて藤沢の集落に向かうと、集落の入口に「告 これより富士見沢宿に入る。この宿を挨拶街道と呼び何人も必ず挨拶を交わすよう通行人に申し渡す」という高札が掲げられいて、これは良いなぁと感心する。またこの辺りから富士山がくっきりと見えるので山頂からの眺めが益々楽しみになった。

告示通りに会う人ごとに挨拶をして進む内、子の神社を過ぎると道路の舗装も切れて林道ぽい道になる。薬草園のところから左手に入ると山道になって少しずつ標高を上げていく。沢沿いの道なので水気が多く、泥ハネしないように気をつけて歩いたつもりだったが、やっぱりズボンの裾が汚れてしまう。この道はどういう訳か2万五千図では途中で表示が切れてしまっていて、地図上ではコースが分からないのだが道自体はちゃんと続いている。なお、エアリアマップではコースは示されているものの実際のルートとはずれているようだ。最終水場のベンチで一息入れてから少し登り、山腹をトラバース気味に進むと明瞭な尾根に出て、これでようやく地図上の登山道に乗った。

この尾根の黄葉はなかなか見事なのだが、赤く色づいているものはなくて黄色一色というのもちょっと寂しい。桧平(1,336)は少し開けた明るい場所でここから三ツ峠山の左手に八合目辺りから下を雲で隠した富士山がまるで浮かんでいるように見えた。桧平から男坂、女坂の2コースにルートが分かれているところは、先頭のGomさんが男坂を選択したので皆付いていく。この男坂はそれほど急な登りではなく、むしろ三角点直下の登りの方が傾斜がきつかった。

その滝子山の三角点はピークではなく肩の位置にあるので登山者はほとんど素通りしてしまう。三角点の先にある鎮西ヶ池への分岐を通過して一登りすると待望の山頂だ。生憎楽しみにしていた富士山は雲に隠れてしまっていて、残念がっていると午後はいつもこうだと居合わせた登山者が慰めてくれた。富士山は途中で堪能したからと諦めて昼食にして、少し日は早いがGomさんの誕生日も一緒に祝う。

笹子駅へ向かう下山ルートは山頂から真っ直ぐ進むとばかり思っていたがその先は行き止まりで、鎮西ヶ池分岐まで戻ってから山頂を回り込むようにして行くのだった。標識類は非常に多い山なのに、鎮西ヶ池分岐のところに笹子駅への標識がないのがちょっと不思議な気がした。北向きに進み大谷ヶ丸への分岐から西寄りに進路を変えると、ここに初めて笹子駅の標識が現れる。

この分岐の少し下にまとまったブナ林があって紅葉の感じが良い。このコースでもっとも気持ちの良い場所だ。下る内にスミ沢沿いに進むようになりまた水気の多い道になった。三丈ノ滝を過ぎると標高が下がったせいで辺りの木々の葉は青々していて紅葉の気配はまだない。道証地蔵まで下ると舗装された道路に出て山歩きはこれで終わりになる。後は道路をひたすら歩いて次なる目的地の笹一酒造に向かって急ぐのみだ。

その笹一酒造ではSさんは我々の到着より前に引き上げてしまったそうだが、Tさんとは会えて、去年撮影した写真を手渡すことができた。またここで山仲間のNさんに出会うというハプニングもあり、これには本当に驚いた。そんなことで試飲の酒が一段と美味く感じたのだが、これに味をしめてまた来年も来てしまいそうな予感がする。/福西

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GPSで記録した登山ルートの地図画像が見られます(画像ファイルは300KB前後です)
オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミールを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に
渡る場合は、色を変えている場合があります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)