山行報告>汗だくで登った十二坊

2011/7/30

 
【日 程】平成23年7月30日
【山 名】十二坊
【標 高】405.1m
【天 候】曇り
【メンバー 】I田、Y井、J久、M上、T橋、A野、P.wave、福福
【地 図】※デジタル地図の該当部分を切り出したもの
【タイム】
 甲西駅9:22−−−10:11磨崖不動明王10:14−−−10:28車道出合10:35−−−11:11十二坊12:16−−−12:47十二坊温泉
       


十二坊と言う名前の面白さにひかれて出掛けた山なのだが、ネット情報では「山名は、薬師如来を守護する十二武神にちなんで十二の坊舎が建てられたことによるもの」と有った。それならこっちも12人で数を揃えたかったのだが、残念ながらこの日の参加者は9人に止まった。
最寄り駅はJR草津線の甲西駅で、駅から中腹にある「十二坊温泉」までちょうど良いバスもあるのだが、これに乗ってしまうとあまりに容易に山頂に達してしまうことと、途中にある磨崖仏を見られ無いので駅から歩く事にする。

駅正面から北西方向に延びる道路を進み、国道1号線を地下道で渡って、市役所を通り過ぎたところで右手に折れる。途中の酒屋でビールを購入してから更に進むと道路にぶつかるので左折して野洲川にかかる新しい橋を渡る。東京タワーの高さと等しい全長333mのこの橋は開通記念式典が行われたのが平成22年6月2日とまだ出来たばかりの橋だ。ちなみに式典式辞の中で当日鳩山首相の辞意表明があったととふれられている。

旧甲西橋は昭和33年の開通で、その後老朽化により平成15年以降は二輪車と歩行者のみに通行が制限されたそうだ。十二坊を計画した段階では当然この旧甲西橋を渡るつもりだったのだが、間近になって「ウオッちず」を見てみると驚いたことに甲西橋が地図になかった。新甲西橋の着工は平成19年度というからそれに合わせて古い橋は撤去されてしまったらしい。普通は古い橋は残したまま隣に新橋の建設を進めるのではないかと思うのだが、その場合は地図には橋の表記が当然残る。ここの場合は橋のない時期が2年間程あって、その期間中に国土地理院の該当地図の修正がなされたことになる。

新しい橋は2車線道路に片側のみ歩道が付くというごく一般的なもので、交通量はそれほど多くない。河原が広いので橋の上から三上山が良く見えた。
橋を渡り終えたら1号線バイパスを渡りその先の道を右折して花園集落へ向かう。小学校の前を通るこの道はくねっている上に4m幅も無さそうだが、人家やお寺などがこの道に沿っているので古い集落のようだ。

「磨崖不動明王」の標識を左折するとコンクリート張りの林道のような道になった。左手下に見える堰堤建設のために以前は谷沿いにあった道が付け替えられたものだろう。
この道を登ると磨崖不動尊の解説板があり、そこから左手の遊歩道に入ると小さなお堂の後に崖に彫り込まれた不動明王像があった。かなり大きな像でお堂の位置からだと見上げる形になり、正面から見ることは出来ないのだが深く彫られた立体的なものだ。解説板には制作は江戸時代とあったので、比較的新しいから摩耗も進んでいないものと思われる。
この像は林道に戻ってからもう一度見ることが出来る。少し距離は離れるが林道からは正面に見ることが出来るので全体がよく分かる。

林道を更に登って地図の温泉マークのところから右寄りに進むと車道に合流する(238P)。これを右手に進めば「十二坊温泉ゆらら」という甲西町(現湖南市)が建設した温泉施設がある。この場所から十二坊に向かう道に自信がなかったのだが、十二坊山頂にあるアンテナ群の為のサテライト道に入ると直ぐに案内標識が見つかりほっとした。標識に従うと林の中に道は続いていたが、完全に車道に平行していて山襞を登ったり下りたりするだけで一向に標高が上がらない。そんな道を500m程進むとようやく車道から離れて登りになった。林の中は見通しもなく風も通らずでたちまち汗が噴き出して、蒸し風呂の中にいるような状態になるが、そこは低山あっさり林を抜け出して山頂に飛び出した。三角点のある山頂部ははげ山になっていて、低いながらもここからの眺めは良い。

ただ平坦な部分がないのと日差しがまともに当たるので、頂上直下にある東屋まで降りて何はともあれビールで乾杯。渇いた喉にしみ入るようで旨い。ただ気持ち良くアルコールを摂り過ぎたせいか、P.waveさんが下り道で転倒して捻挫してしまうという事故があった。幸い歩いて下りられたので捻挫の程度は軽かったわけだが、去年の11月例会においても転倒事故があったこともあり、我々のような中高年パーティは特に下りは慎重にと改めて思い知らされた。

下りは途中から林の中のアップダウンの道を避け車道に出てそのまま「十二坊温泉ゆらら」に向かった。丁度露天風呂に入った頃に雨が降り始め、広間で湯上がりのビールを飲んでいる時には土砂降りになった。山中でこんな雨に合わなくて良かったと一同今日の幸運に感謝しつつ、この後バスで甲西駅に戻り例会を終了した。
今回はたっぷり汗をかいた後の温泉というのが何よりだった。反省点もあったがそれなりに好評な例会だった。/福西

 トップページへ戻る             ポイント写真及び山の位置はこちら+t2g

次の山行報告へ


前の山行報告へ

GPSで記録した登山ルートの地図画像が見られます。
オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミールを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に
渡る場合は、色を変えている場合があります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)