【日 程】平成23年9月8日 【山 名】粟ヶ岳 【標 高】1,292.7m 【天 候】晴れ 【メンバー 】福福 【地 図】※デジタル地図の該当部分を切り出したもの 【タイム】 登山口6:15−−−7:17四合目7:22−−−8:19七合目避難小屋8:30−−−9:21粟ヶ岳9:47−−−10:29七合目避難小屋11:02−−−12:34登山口 |
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北海道行きが駄目になって、代わりに新潟の山を登ろうと計画した。準備の時間がなかったので取りあえず地図を用意できたのは粟ヶ岳、御神楽岳、守門岳、浅草岳、未丈ヶ岳、荒沢岳、八海山の7山。これに「分県登山ガイド新潟県の山」(山渓)というガイド本を持参して、天気と相談しながらあまり無理はせずに登るつもりだ。 最初の目的地である粟ヶ岳は加茂市の南端の山で、三条燕ICから南東に20km程の距離にある。東京を10時過ぎに出たので、麓の「粟ヶ岳県民休養地キャンプ場」へ到着したのは午後4時頃になってしまったが、我々の他にはデイキャップが一張りだけという静かなキャンプ場でトイレも綺麗で快適だった。 翌朝、キャンプ場から車で林道登る際に登山口を見逃してしまい、かなり奥まで行ってから様子が変だと気が付いた。引き返えすとちょうど小さな社の前で出発準備中の単独男性がいたので、その男性の車の隣に駐車してこちらも準備を始める。彼のおかげで登山口が分かって助かった。 貯水池の堰堤部分が登山路として使われていて、入り口の所に古びて消えかかっているが登山口の標識があった。これを見過ごさなければ無駄足を踏まずに済んだのにと、その標識を横目で睨らんでから堰堤を渡ると貯水池の対岸に1と書かれた青い標識がある。この位置が粟ヶ岳中央登山道の1合目でここから登りが始まる。ちなみにこの青い標識は各合目毎にあって、登り下りそれぞれの距離と所要時間も書き込まれている親切なものだ。 比較的傾斜の緩い尾根道なのに、お天気が良いので朝から汗が噴き出してくる。9月とは思えない暑い日がしばらく続くという天気予報が恨めしい。 三合目で岳山寺からのコースに合流するが、そのコースは草に覆われていてほとんど利用されてなさそうだ。 終始尾根を行くコースなので登る程展望が良くなって気持ちが良い。六合目近くで鎖場も出てくるが危険はない。水場まで80mの標識から約10分で避難小屋(七合目)に到着した。立派な小屋で毛布などが備えられて内部も綺麗。しばらくここで休んでから再び登りはじめると八合目まではちょっと間があるのに九合目は八合目とあまり離れていない。合目の設定は割とアバウトだ。 先行していた単独男性とは九合目辺りですれ違った。気温が上がって山頂からはあまり遠望は利かないそうだ。 その山頂は確かに遠くの景色はもやっていてすっきりしないが360度の展望が得られるし、もちろん日本海も眺められる気持の良い頂上だ。ベンチに方位盤、それに何故か鐘が下がっているのだが、これは何の為?熊除けか? 回りの景色を堪能してから頂上を後にして、昼食は日差しを避けて避難小屋の中でとった。小屋の中にもこれから登る夫婦連れがいたが、ここまで降りてくる途中にも何組かとすれ違っているし、七合目より下でも登山者を見かけた。平日にも関わらず多くの登山者に出会ったのはちょっと意外だった。 粟ヶ岳の名は聞いた事がなかったし、初日に登るのは簡単な山が良いだろうとガイドブックから選んだだけの山で、木曜日に我々の他に登る人がいるとは考えてもいなかった。ところが行ってみるとこれが人気の山で、年齢層も様々な山登り愛好家がこの山を楽しんでいた。実際に登ってみると確かに登りやすく展望も良いので、山好きが集まってくるのも分かる気がする。それほど期待していなかった山なのに、下りてきたら名山に登った気になった。これは儲けものの山だった。/福西 |
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