【日 程】平成23年9月9日 【山 名】御神楽岳 【標 高】1,385.5m 【天 候】曇り 【メンバー 】福福 【地 図】※デジタル地図の該当部分を切り出したもの 【タイム】 駐車場所6:45−−−6:55登山口6:57−−−8:49杉山ヶ崎9:00−−−−9:56本名御神楽岳10:04−−−10:42御神楽岳11:28−−−12:01本名御神楽岳12:09−−−12:51杉山ヶ崎13:04−−−14:34登山口14:35−−−14:48駐車場所 |
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御神楽岳は新潟県内の山だが県境にある本名御神楽岳(本名は福島県側の麓の集落名)と隣り合っている。福島県側から登ると本名御神楽岳を経由して行く事になるので、一度に二山登れてお得?と主婦のような事を考えて福島県側から登る計画にした。 粟ヶ岳から下山後に車のナビで検索すると磐越道の新津ICから入って会津坂下ICを経由するルートを示した。大回りのような気もするが時間的には早いのだろうとナビの指示するルートで車を走らせる。向かったのは金山町の沼沢湖畔にあるキャンプ場で、着いてみると営業期間中なのに受付場所が閉まっていて管理人の姿がない。その内に現れるだろうと先にテントを張ってしまったのだが、この日は現れず翌朝は早出したので結局幕営料金を払わずじまいで済ませてしまった。 翌朝、沼沢湖畔を出発して会津川口駅の前を通り、本名集落を過ぎた本名ダムのところから国道を離れ未舗装の道に入る。4WD車でなくとも何とか通れる程度の林道だがガタガタ道の運転は神経を使う。なかなか着かないのでまだかまだかと気が急いてくるが、ようやく駐車場所に1台車が駐車しているのを発見。やれやれと一安心して車を同じ場所に止めた。 ここで登山靴に履き替え出発準備を整えてから念の為に地図で確認してみると、なんとこの場所は正しい登山口よりまだ600m程手前だった。先に車が駐まっていたのでここが登山口だと思い込んでしまったのだが、その車はどうやら釣り人のもののようだ。登山口までは林道を車で更に行かれるのだが、今さら登山靴を又履き替えてと言うのも面倒なのでここは歩く事にする。その登山口には駐車している車はなく我々が一番乗りのようだった。 登山口からは霧来沢沿いの道でぬかるみがあったり、草が覆っていたりであまり歩き易くはないが、道が分かりにくいという事はない。自然環境保全地域の標識があったから自然は良く守られていると言う事になる。対岸に八乙女の滝を見るようになると、その先が岩場のへつりになっていて鎖がかけられているが特に問題は無い。1時間以上も沢沿いの道が続いてから、ようやく登りになるとこれが一転した急登で、標高差400m近くを一気に登る事になる。それを登りきったところに「杉山ヶ崎」の標識があり、暑いので日影を選んで一息入れた。 その先は狭い尾根歩きになって、左手に峻険な岩壁が連なっているのが見えるが、手前の木々が邪魔をして写真に納めるのは難しい。「熊打ち場」を過ぎると結構長い鎖場があり、そこを終えると左手に二階建ての「御神楽岳管理舎(避難小屋)」がある。小屋の内部は後で覗いてみる事にして、そのまま進み小屋から約20分で本名御神楽岳山頂に到着した。山頂には小さな石造りの社と立派な御影石の標石があって360度の展望が得られる。ただし、あまり広くはないのと日を遮る場所がないのでやたら暑い。ここで一息入れてからいよいよ御神楽岳山頂を目指す。 吊り尾根に付けられた狭い道はあまり歩きやすくはなく、特に東側が落ち込んでいるので注意しながら行く。本名御神楽岳から30分で着くと思っていたが、暑さでへばったせいか40分程かかった。御神楽岳山頂は期待していた程展望は良くない。遠くの景色がもやっているのは仕方がないのだが、頂上回りのボサが眺望を楽しむには邪魔になるのだ。それと御神楽岳と言えば豪雪で磨かれた大岩壁が有名なのだが、上から見下ろすと距離がある為あまり迫力を感じなかったのは残念だった。 昼食後、来た道を引き返して麓に戻ったが、上り下りの間一人の登山者にも出会うことは無かった。この地域の平日の山は多分こんなものなんだろう。熊にも会わなかったのは良かったけど。 翌朝、泊まった宿の主人から、小出方面へは車で行かれないと告げられた。7月の豪雨による被害でで福島から新潟に抜ける国道252号線が各所で通行止めになっているとか。 私の事前の調査不足の為に想定外の事態に陥ってしまったわけだが、そうなら高速道路を使って新潟に向かうしかないと出発した。 途中で仕入れた情報では浅草岳や守門岳の登山口までの道も通行止めの箇所が多く、予定したコースは登れない事が判明。銀山平のキャンプ場も営業中止というインターネット情報もあって、いったいどこへ向かえばいいのだろうと中途半端な気持で車を走らせていた所、新潟中央ICを過ぎた辺りでカミさんの携帯に知り合いが亡くなったという連絡が入った。山登りの最中にこういう連絡を受けると本当に困ってしまうのだが、この時はすんなり東京に戻る事に決定。そんなことで、新潟で半月の滞在予定が4日間過ごしただけで帰京というオチになった。/福西 |
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