山行報告>縦横に登山道が走る、鷹ノ巣山

2011/9/16

 
【日 程】平成23年9月16日
【山 名】鷹ノ巣山
【標 高】1,736.6m
【天 候】曇り
【メンバー 】福福
【地 図】※デジタル地図の該当部分を切り出したもの
【タイム】
 水根集落手前駐車場所6:14−−−7:411,020m7:49−−−8:311,325m8:36−−−9:51鷹ノ巣山10:15−−−11:37六ツ石山11:45−−−13:24水根集落手前駐車場所
       


雲取山の翌日には鷹ノ巣山に登った。平成14年の7月に日原側からこの山を目指した事があるのだが、下山後に待ち合わせの約束があった為、時間不足で頂上まで行かれなかった。その時はヒルメシクイノタワという面白い地名の場所まで行って引き返したので、10年ぶりの再挑戦という事になる。ただし、今回のコースは奥多摩湖側からの往復なので残念ながらヒルメシクイノタワには寄れない。

小河内ダム近くの水根集落手前に車を駐めて、集落内の道路を進むと立派な標識が目に入ってくるが、標識の指しているのは畑の中の急登。こんな所を登るのか?と思いながら登りきるとようやく登山道らしくなった。山腹に付けられた道は傾斜はないが部分的に非常に狭いところもある。植林の中なので見通しはなく単調だが、左下に沢の流れが見られるのが良い。登山道は時々この沢(水根沢)を渡り返しながら源頭近くまで沢と平行して続いている。綺麗な沢だからシーズンには沢登りに使われているのではないだろうか。

源頭近くで休憩の後、沢を離れた尾根の登りで再度休憩をとった場所から10分程登ったところに左に鷹ノ巣山、右に六ツ石山を指した標識があった。これは山腹の巻道の標識である。更に5分程行くと榧ノ木山からのコースに合流して傾斜の緩い尾根道になる。その尾根を登っていくとまた別の巻道標識があって、これは先程の巻道に合流していく。そこを過ぎるとようやく主稜線上の分岐に出る。いずれの分岐からも我々の進む方向と逆に進めば六ツ石山に達する事が出来る。実際にどうなっているかはこの文章よりも地図で見て貰うのが分かり易いと思うが、どうしてこう錯綜して道があるのかは首をひねってしまう。おそらく作業道を転用しているのだとは思うが、それにしてもやたらと道の多い山域だ。

主稜線は広々としていて非常にすっきりとした印象を受ける。妙に下草が少ないのはこの辺りも鹿害を受けているのかもしれない。雨で土が流されているところもあるので、景観としては良いのだがあまりすっきりし過ぎているのも考えのだ。ゆったりした尾根を登りきれば広々とした鷹ノ巣山山頂だ。昨日とは違った曇り空で風が強く冷たい。風を避けて昼食をとっている時に、登ってきた単独男性が今日初めて出会う登山者だった。鷹ノ巣山は奥多摩では人気のある方の山だと思っていたが、昨日登った雲取山とはちょっと比較にならないようだ。

軽く挨拶を交わしてから彼より先に下山する。先程の主稜線分岐から1620P、城山を経て六ツ石山へ向かうコースで、六ツ石山から更に稜線通しに進めば奥多摩駅まで行く事も出来る。石尾根と言われるこのコースは結構歩かれているのではと思っていたのだが、実際に行ってみると意外に踏み跡が薄い。城山の先で一箇所だけ急降下する場所があるものの、概ね傾斜は緩く、かつ広々とした尾根の道が続いている。将門馬場の手前で巻道コースと合わさって一本道になり、少し下ってから六ツ石山への登りになるが、この登りも急な登りではない。

六ツ石山三角点は石尾根縦走路からちょっとだけ離れた場所にあって、ここもまた広々として休憩にはうってつけの場所である。ゆっくりしたいところだが身体が冷えてくるので適当に切り上げる。六ツ石山から先は南方向へどんどん下っていくだけで良いのだが、後半に傾斜がきつくなると言う嫌なコースだ。

1364Pの南にある分岐がトオノクボでここから東へ向かう尾根がハンノキ尾根。地図では境までの登山道が示されているが実態は廃道のようで、トオノクボにある標識にもそのコースは示されていない。我々が向かう水根は南へ延びた尾根の方でこちらの道ははっきりしている。ここで熟年5人組とすれ違ったのだが、彼等が今日二組目のパーティで、鷹ノ巣山の単独行者とこの5人がこの山行中に出会った登山者の全てである。

そこから水根までは植林の中の急な上に長い下りが続く。トオノクボから水根までほぼ700m近い標高差を下ったので足ががくがくになった。これは登りに使ってもキツいコースだ。民家の横を通って道路に出た時はほっとした。

今回は10年前に頂上に登り損ねた山に登って、一区切りついた気分だ。中途半端で終わらせてしまうと何となく落ち着かないというかやり残し感が残る。他にもそういう山があるのできちんと登って早くすっきりしたいものだと思っている。/福西

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オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミールを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に
渡る場合は、色を変えている場合があります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)