山行報告>琵琶湖も若狭の海も眺められる大谷山

2011/10/1

 
【日 程】平成23年10月1日
【山 名】大谷山
【標 高】813.9m
【天 候】曇り
【メンバー 】Y田、T田、H石、ふく
【地 図】※デジタル地図の該当部分を切り出したもの
【タイム】
 宿10:21−−−12:07寒風12:55−−−13:18大谷山13:23−−−13:46寒風14:06−−−14:34展望台14:41−−−15:13宿
       


今年の場合、月例会の内3回を滋賀県の山で計画していて、これは県別では長野県の3回と並んでもっと多い回数になる。長野のような山岳県ではないのに、それだけ通うというのは小粒でも魅力的な山に恵まれているからだと思う。

今回出掛けた山は福井県との県境にあるので、地理的には両県にまたがる野坂山地と呼ばれる地域に当たる。ただ、近頃は高島トレイルの呼称の方が一般的になっているように、アクセスの容易な滋賀県側からのアプローチが圧倒的に多い。

電車を使う場合は、全国にも珍しいカタカナの町名として有名な旧マキノ町(現高島市)にあるマキノ駅が最寄り駅になる。私とY田さんはこの駅で降りたのだが、カミさんだけはそのまま乗り越した。2日前に部屋の柱の角にぶつけた足の小指が、登山靴を履くとやっぱり痛むというので、山は止めてこの先の整形外科で診て貰うことにしたからだ。

我々の方はマキノ高原の宿に不要品を残してから今日の目的の大谷山に向かった。車で宿に先着していたH石、T田の2名は先に登っているとの連絡を受けている。

広いオートキャンプ場を横切って、大谷山登山口の標識の所から橋を渡り旧マキノスキー場内に付けられた道を登る。荒れた建物の横を通り、トンボの飛び交うススキの原を直上した後、逆くの字にスキー場を横切って林の中に続く登山道を登る。西山林道分岐の標識には寒風まで3.5kmと表示されていた。

寒風というのはこの登山道が県境尾根に合流した場所の地名で、そこまで登れば大谷山までの目途が付く。562p下のベンチが設けられた展望台を過ぎ、暗い林をしばらく行くと標高600m前後からブナ林が現れる。青空に白いブナの幹が映えてなかなか良い感じだ。大木は無いもののこんな標高の低い場所にまとまったブナ林があるというのも意表を突いていて良い。

感激しながら登っていくと思ったよりも早く寒風に到着して、先行していたT田さんと合流できた。一緒に登ったはずのH石さんは一人で大谷山へ向かっていったとか。勝手に先に行かれても困るのだが、今さら呼び戻す必要はないので、こっちはこっちでランチタイムにする。寒風は北琵琶湖を一望できる好展望地で休憩するには格好の場所である。ただ、冷たい風が福井側から吹き上がってくるので、風の当たらない適当な場所を選んで休憩場所とした。

昼食の終わる頃、大谷山からH石さんが引き返してきたので、では予定通り我々も行くかと腰を上げる。戻ったばかりのH石さんを先頭に4人揃って大谷山へ向かうが、このコースは見晴らしの良い稜線歩きが楽しめる。一旦下ってから登り返したピークが大谷山で、こちらも寒風に負けず眺めが良く、若狭の海まで眺められる。ただ非常に風が強い為、長居できるピークではなく写真を数枚撮ってから寒風に引き返した。

ところで寒風から琵琶湖を見下ろしている時に、あれは島だろうか船だろうかと、判別しがたいものを見付けた。島にしては随分小さいし、船にしてはまったく動いている様子がない。皆で首をひねったが結論は出なかった。後日、それは「沖の白石」だと教えて貰った。琵琶湖にそんなしゃれた名前の岩礁があったとは知らなかったので、一つ勉強になった思いだが、山に登って意外なものを見付けるというのもなかなか愉快なものだ。
寒風からは来た時と同じ道を通って宿に戻ったが、この道は翌日も通ることになる。

先に宿で待っていたカミさんの方は、レントゲン検査の結果、骨折との診断だったそうで、そうなると可哀想だが明日の山も登れないということになる。麓まで来て山に行かれないのは気の毒だが自重するしかない。治るまでに概ね一ヶ月かかるというのが大方の意見なので、来月の例会に間に合うかどうか微妙なところである。/福西

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オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミールを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
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渡る場合は、色を変えている場合があります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)