【日 程】平成23年10月2日 【山 名】赤坂山、三国山 【標 高】赤坂山823.8m、三国山876.3m 【天 候】曇り一時雨 【メンバー 】Y井、J久、T田、H石、Y田、ふく 【地 図】※デジタル地図の該当部分を切り出したもの 【タイム】 宿7:42−−−8:42ブナの木平8:52−−−9:25粟柄越9:28−−−9:35赤坂山9:43−−−10:28三国山10:39−−−11:25赤坂山12:18−−−13:23寒風13:35−−−14:06展望台14:15−−−14:51宿 |
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翌朝、宿に残るカミさんに見送られて出発する。今日登る赤坂山とその先の三国山は、前日に登った寒風、大谷山と尾根続きの山でアプローチの容易な事から、特に赤坂山は人気が高い。 我々が出発する前に山姿のグループが遊歩道を登っていったので、その後をついて行ったら東屋に着いた。ところが、そこにあった案内板を見るとこの先の登り道が実線ではなく破線で書かれていたので、この道で正しいのかどうか迷ってしまう。先行パーティはそのまま登っていったが、我々は2万5千図に記載のある正規の登山道に戻る事にした。その先行パーティとは後から合流したので、結局はそのまま登れば良かったのだが、殊更に破線で表現する意図は何だろうか? おそらく実線と破線を使い分けているのは、公園の管理区域から外れた道を表現していたのだろうという結論に落ち着いたのだが、人を悩ませるような案内板では困るなぁ。 登山道に入りしばらく階段登りが続いた後は、ぐっと傾斜が緩んで平坦な道になりやがてブナの木平の東屋に着く。名前はブナの木平だがこの辺りにはブナはなく、この少し先からブナを見るようになる。東屋から先の登山道に石畳が見られるのは、人や物が粟柄越えを経て若狭と往来した往事の名残だとか。 昨日と同じように美しいブナ林を抜けていくと、辺りの木の丈が低くなってきて粟柄越えに着いた。その傍らに大岩をくりぬいた中に納められた石仏がある。峠道には馬頭観音像が多いが、ここのは輪郭が不明瞭になってしまってよく分からない。 粟柄越えから赤坂山には直ぐに着く。回りをススキに囲まれた狭い山頂は、登山者に踏まれてはげ山状態になっている。琵琶湖が綺麗に眺められるが送電線と鉄塔が目障りなので、琵琶湖を見るのなら昨日の寒風からの方が良い。 この後赤坂山を下って明王の禿に登り返す。この下りはかなり急だ。明王の禿は名前の通り花崗岩の崩壊したピークで、崖側に行かないよう防護柵が設けてある。明王の禿からはまた下ってから途中まで登り返し、その先は山襞に沿ってくねくねと林の中を進んでいく。この為三国山までは地図の距離から想定する所要時間よりも時間がかかる。山腹の道よりも県境尾根通しに道を付けた方が合理的なルートに思えるのだが、地図のイメージだけで道造りが出来るわけではないのだろう。 黒河峠への分岐から道が登りになってようやく三国山の山頂に到着する。来ては見たものの狭い上に木で覆われいているのであまりぱっとしない山頂である。 ここでの昼食は諦めて早々に引き上げる事にした。この時GPSが何故か停止してしまい、三国山を下り始めてから以降のログが取れていなかった事に後から気がついた。 明王の禿まで戻り、更に赤坂山を目指す頃になると段々人影が増えて来て、赤坂山山頂は大賑わいという様子。何とか風の当たらない南側に場所を確保して、琵琶湖を眺めながらの昼食がとれた。昼食後、赤坂山を下りはじめると急に空が暗くなり、突然降り始めた雨に大慌てでカッパを取り出す。驟雨の中、粟柄峠から朝来た道を下るT田、H石、Y田の3人と別れ、残りの3人は峠を直進して県境尾根を寒風に向かう。 地図を見ても分かるとおり緩い起伏の尾根道で、草が被っている所の他は眺めも良く快適に歩ける。この尾根を極楽尾根と言うらしい。雨雲は短時間で通過していったようで寒風への登りにかかる頃には止んできた。 寒風に着くと少し薄日も差してきてやっぱりここからの琵琶湖の眺めは良いとしばし休憩。我々3人の他には人影はなく、赤坂山の混雑がウソのようだ。1時間も歩けばここまで来られるのに、こんな良いルートを歩かないのはもったいないと思える。 寒風からは昨日通った道を、途中のブナ林を堪能しながら下りてきたが、改めて見てもこのブナ林は美しいと思った。こんな良い山にこれまで来なかったのはうかつだった。来年には高島トレイルの他のルートも計画してみよう。/福西 |
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