【日 程】平成23年11月6日 【山 名】セーメーバン 【標 高】1,000.2m 【天 候】曇り一時雨 【メンバー 】Y井、J久、Y田、Go夫妻、N田、ふく 【地 図】※デジタル地図の該当部分を切り出したもの 【タイム】 金山鉱泉7:10−−−8:54大垈山8:57−−−9:28セーメーバン9:41−−−10:08サクラ沢峠10:11−−−10:39トズラ峠10:49−−−11:39稚子落とし12:15−−−12:43登山口12:49−−−13:20大月駅 |
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前日、笹一酒造での打ち上げの後、日帰り参加のN川さんとは笹子駅で別れ、残りの8人は2駅先の大月へ。そこからタクシーで金山鉱泉山口館へ向かい20分程で宿に着いた。この宿は一昨年に続いて2度目の宿泊で、料金は安いし、朝食も頼めば早く用意してくれるしで気に入っている。 一昨年は笹一で飲み過ぎて、夕食に手を付けることなくダウンしてしまったが、今年は完食できたので少しは進歩したようだ。 当日、居残りのカミさんや宿の主人に見送られて出発すると、直ぐに登山ポストがあるので登山届けに書き込んでから橋を渡って対岸の山腹に取り付く。 この日は朝から雨を覚悟していたのだが、夜中に降った雨は止んで今は何とか持っている。カッパは直ぐ出せるようにザックの上部に置いて、スパッツだけ着けた格好で大丈夫だ。ジグザグを切って登る内に汗ばんできたので尾根に出た所で山シャツを脱いで一息入れた。 尾根道になると概ね緩やかな登りで曇り空ながら近くの紅葉は楽しめる。金山峠分岐で右手に折れると間もなく大垈山(おおぬたやま)だ。地図の1,190m等高線が閉じている場所なのだが、行ってみると標識も何もない、実にシンプルな頂上。それでも一応山頂なんだからと記念撮影をして先に進むと、「白ブナ」と案内板に書かれたブナの巨樹があった。樹齢約300年とあったが、巨木の幹に絡みつくように赤い紅葉が枝を伸ばしているのがなかなか絵になる自然の造形だ。 感心しながらその場所を通り過ぎて驚いた。白ブナの直ぐ先に大垈山山頂の標識があったのだ。「えっ?さっき記念撮影したのは頂上じゃないのぉ?」。地図では1,180mの等高線位置の場所で先程頂上だと思った場所より低いのに、こちらが正しい山頂らしい。仕方がないから改めて記念撮影したが、本家大垈山は紅葉が綺麗だった。 大垈山を下ると切り開いてヒノキの幼樹を植えてある場所を通る。鹿害予防にネットをかぶせてあったが、辺りは綺麗な広葉樹林なのにヒノキを植えるのもなぁと、これは登山者の感想。山歩きをする者からするとこの尾根道は本当に気持ちが良いのだ。時折は植林地も通るが、ほとんどは広葉樹主体の自然林で、もちろん針葉樹も混ざってはいるが、植林地とは林の明るさが全く違う。出来るだけこのままの姿で残して欲しいと思う。 そんな林を気分良く歩いている内にセーメーバンに着いた。セーメーバン或いはセイメイバンとは山名にしては不思議な名前だ。陰陽師の安倍晴明に関係があるとう説から晴明盤の文字を当てる事もあるようだが、実際のところは良く分からない。 林に囲まれた場所で、ここだけ開けて三角点が置かれているが眺めはない。 次のチェックポイントのサクラ沢峠手前には石の祠があり、峠から金山へ下りる道が分かれている。峠から10分程登り返した所の細い木に高ノ丸782mの標識がくくりつけてあった。私はそこから南西に150m離れた位置に734.8m三角点の表示があるので、それを高ノ丸と思っていたのだがどうなんだろう。 次のトズラ峠は林道が横切っていて広場もあるのでここまで車で入れそうである。この峠で計画書のコースタイムに追いついたのでちょっとほっとして次の登りにかかる。笹平は名前の通り林の中に笹が見られる場所で、特に魅力的な場所でもないので通過する。なお、笹は高ノ丸で枯れ笹を見かけたが他にはほとんど無かった。 笹平を下るとお待ちかねの稚子落としで、危ないので端まで行って見下ろす事は出来ないが、すっぱり切れ落ちた岩壁がど迫力だ。ここでの昼食後、岩殿山へ縦走するGo夫妻と別れ、我々は大月駅に向かって下山する。途中パラパラと降ってきたが雨滴は林の下までは届かず、傘が必要になったのは道路に出てからだった。 予定している列車の時刻が迫っていたのでかなり早足で歩いたら大月駅には十分余裕を持って到着できた。全て計画どおりに進行してすっきり終了と言うはずだったのに、中央西線で線路内への倒木により上下線の列車がストップするという事態に遭遇してしまった。それでも塩尻駅で並んで待っていた特急より、我々の普通列車の方が先に出てしまうと言う痛快な事があって電車の遅れも楽しめたという感じ。 11月例会は笹一酒造に絡めた計画が好評なので、来年は1日目岩殿山、2日目牛奥雁ヶ腹摺山というプランがもう頭の中で出来てしまっている。旨い酒を飲んで紅葉の綺麗な山に登る。11月は贅沢だ。/福西 |
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