山行報告>南伊勢の海を眺める、諾炬羅山

2011/12/11

 
【日 程】平成23年12月11日
【山 名】諾炬羅山
【標 高】307m
【天 候】快晴
【メンバー 】T橋、J久、Y井、T田、H石、I田、ふく
【タイム】
 押淵口バス停8:48−−−9:18白滝神社9:22−−−11:23諾炬羅山12:46−−−13:22林道出合13:25−−−14:01鬼ヶ城14:05−−−14:41押淵口バス停
       


山頂からの海の眺めが良いということで計画した山だったが、泊まった宿の部屋から岬にかかる日の出が見られたというのがまず期待以上で、思わぬ贅沢な経験が出来た。
ただ、前夜に皆既月食があったのに、月は建物の裏側に出ていた為、誰も見ることが出来なかったのは残念だった。

登山口近くのバス停まで宿の車で送って貰い、この日は登らずにそのまま帰る3人をを見送ってから集落内の道を行く。途中、地元の人から問われて諾炬羅山へ行くと答えたのだが、その人は諾炬羅山の名は知らなかった。確かに集落からは「切間の八」のピークは立派に見えるのだが諾炬羅山は見えない。山渓のガイド記事で知った山で、マイナーな山であることは分かっていたが、地元の人にも知られてないとはちょっと可哀想な山だ。

集落を抜けるとやがて道が狭まり白滝神社の石の鳥居に着く。鳥居を潜って進むと突き当たりで道は左右に分かれる。左手は鬼ヶ城への道で、我々は右手、白滝神社を目指すと直ぐにご神体の滝が見えてくる。大きな滝ではないのだが昔の人達は深閑とした中にある滝に神々しさを感じ取って、ここを神域としたのだろう。

この滝を正面に見て右手に登山道があり、「切間の鉢登山口 頂上まで1.7km」の標識がある。なお切間の鉢とは313.6mピークの名称で、案内記事によって表記方法が異なるが、この山行報告では山渓ガイドに従って「切間の八」としている。

登り出すと尾根に出るまではしばらく急登が続き、久しぶりに例会に参加したT橋さんなどはこの登りがかなりこたえたようだ。 尾根に出れば傾斜も緩んで歩きやすくなる。旧南勢町が整備したらしい手作り感のある控えめな道作りが好ましい。ただ標識の類は非常に多く、道迷いを警戒してあちこちに立ててある。

切間の八のピークはちょっとした岩場になっていて、三角点のある位置から少し下がったところが展望台になっている。海側の木々が伐採されて展望が得やすいようにしてあるのがちょっと痛々しく感じる。正直言って居心地の良いピークではない。

切間の八から尾根を下るとその先はぐっと傾斜が緩んで歩きやすくなり、やがて前方に目的の諾炬羅山が見えてくる。こちら側からみるとすっぱり切れ落ちていて見事な山容だ。林道への分岐を過ぎると最後の登りになり、登りきった所が諾炬羅山の山頂だ。

諾炬羅山は双耳峰でこちらが三角点のある北峰と言う事になる。広くはないがベンチも置いてあって、そこから熊野灘の入り組んだ入り江が良く見える。陸側を見れば高くはないが山また山で、海に頼って生活せざるを得ない地形になっている。

北峰から南峰までは大した距離ではない。ただ地図上で考えていた場所ではなくピークから少し下がった展望台のような場所に石の祠があって、ここを南峰としてるようだ。北峰より更に狭い場所なので大勢での休憩には向かない。

北峰まで戻って昼食後、下山は登りに通った林道分岐から左手に入りどんどん下ると、左手から舗装された林道が合流する地点に出る。後はこの林道をのんびり下るだけだが、バス時刻まで間があるので行きには寄らなかった鬼ヶ城へ立ち寄ってみる事にした。

見上げるとなかなか迫力のある切間の八の山裾を巻いて、白滝神社の鳥居を再び潜り、突き当たりを今度は左手に行くとまた案内がある。しばらく行って最後に鉄の梯子を登った所が鬼ヶ城だ。岩壁に自然に出来た洞窟の事だが鬼が住むにはちょっと小振りで、あまり感激もしなかったが時間があれば寄ってみるのも良いという程度。

今回の山は馴染みのない地域だったのでその分新鮮に感じた。登りやすい山だと思うが、今回出会ったのは他に1パーティだけ。もう少し登られても良いように思う。/福西

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