【日 程】平成24年1月21、22日 【山 名】なべくら高原 【標 高】 【天 候】1日目曇り時々雪、2日目曇り 【メンバー 】Y井、J久、Y田、I田、多D、N田、T田、福福 【タイム】 1/22 森の家8:16−−−9:17休憩9:31−−−10:37牧峠11:41−−−13:17森の家 |
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出発の日が朝から雨というのは嫌なもので、それがクロカンとなるとスキーを担いだ上に傘を差す事になるので尚更だ。 この雨はなかなか止まなかったが、木曽路に入る辺りでようやく上がってきて、雲はあるものの車窓から雪景色が楽しめるようになった。 このところ冷え込みがキツいせいか木曽での雪の量も多く、それが安曇野に入ってからも続いて、久しぶりに松本市内の雪景色を見た。それなのに長野市街には雪はなくていつもの年とは逆だなぁと思いながら飯山線に乗り換えたら、その先はしっかり雪だった。 雪の影響で終着駅になってしまった戸狩野沢温泉駅から迎えの車に乗り換えて、今日の宿である「森の家」に向かうと雪が降り出してきた。雪とは言ってもミゾレっぽい湿雪でほとんど雨と変わらない。部屋に落ち着いてから出掛けるかどうか迷ったが、やる気満々のメンバーに押されて近場を一回りしてみた。 ガスで起伏も見えない中で快適とはほど遠いスキーでも,取りあえず足慣らしにはなった。 翌朝もプラス1度という高い気温でガッカリと言うところだが、前日のような降雪はなくガスも薄いようだ。 この日の目的地は牧峠で、ここまで登れば日本海が見える、筈なのだがこの天気では峠まで辿り着けたとしても眺めの方は期待薄だ。 一昨年の12月例会の時には森の家の車で送って貰った牧峠までの道路をスキーで歩くわけだが、前日の雪は積雪には影響してないようでそれほどは潜らない。 それと道路上にスノーモービルのトレースが残っていて、歩くには面白くないのだが、反面ラッセルは楽という痛し痒しの感じで登っていく。 期待してなかったお天気の方だが、思いがけず好転してきたようで、薄日も差して遠くの山が見えるようになってきた。 主に道路を時折畑をショートカットして進んでいるが、このなべくら高原の魅力は夏の間は高原野菜の畑になっていると思われる雪原の伸びやかさと開放感で、写真を見せて「北海道だよ」と言えば多分信じてしまうのではないだろうか。 開墾地を過ぎて徐々に山中に入っていくが、地形は相変わらず緩やかだ。 一箇所だけ山腹に付けられた道が雪で埋まって道形が失われた所がある。森の家のスタッフから注意箇所として聞いていた場所で、小尾根を回り込んだ先で沢を横切るので、この間は一人ずつ行動した。 気をつけたのはここだけで他には危険箇所は無い。そこを過ぎれば道路もまた明瞭になり道なりに進んでいけばよいが、地図の標高930m辺りから道路を外れ、牧峠に向かって真北に進んで行く。このコース取りはGPSの軌跡を見ればよく分かる。標高930〜950mの間は木もなくてだだっ広くなっているので、どこをどう歩いても良いわけだが、道路を行くよりはこのコースの方が合理的だと思う。 やがて待望の牧峠に到着して高田平野の向こうに日本海が見えた。この日の眺望は期待していなかっただけに日本海が見えたのは嬉しかった。 それとどういう加減か、峠は全くの無風状態で暖かかったので、ツエルトを出す事もなく、その場にスノーテーブルをこしらえてランチとしゃれ込んだ。景色に満足したせいでワインやビールが美味い。アルコールを飲むと必ず足を取られてしまうので本当は良くないのだが、なかなかこの誘惑には勝てない。 雪上宴会が終わる頃、スノーシューの5人組が登って来た。下見と言っていたから多分森の家のツアーガイド達だろう。彼等から「あれが米山それと越後黒姫山、雲に下に山が見えるのが佐渡島」等と教えて貰った。特に遠くに見える白い山が昨夏に登った粟ヶ岳と聞いて懐かしかった。彼等は我々が出発準備をしている間に来た時と同様にあっという間に去っていった。 さて、我々の下りはいつものようにあちらでバタン、こちらでバタンと雪はそれほど悪くないのだが良く転ぶ。私などは顔面から突っ込んでメガネが歪んでしまった。しかし道路に出れば後は立っているだけで自然と滑っていくので楽なものだが、メンバーのペースの違いがあって意外と麓に降りるまでに時間がかかり、結局予定していた電車には間に合わなかった。 それでも次の電車を待つ間に温泉に入れたので、これはこれで良い締めくくりになった。トータルとして今年のクロカン始めは幸先の良いスタートであったと言える。/福西 |
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