山行報告>北海道クロカン2012(1)美瑛

2012/2/3

 
【日 程】平成24年2月3日
【山 名】美瑛の丘
【標 高】230m〜290m
【天 候】曇り
【メンバー 】I田、Y井、J久、Y田、福福
【タイム】
 美瑛駅9:31−−−10:13ケンとメリーの木10:16−−−12:11親子の木12:14−−−12:36昼食13:37−−−14:24北西の丘展望台14:37−−−15:42スキーを脱ぐ15:45−−−16:00美瑛駅
       


昨年好評だった北海道クロカンを今年もI田さんが企画してくれた。今年は札幌に代えて旭川にベースを置き、美瑛、北嵐山の反面山等でクロカンを楽しむ計画である。この他に旭山動物園でペンギンウォークを見学するという、観光プランまで配慮してくれたので、旭川に到着した日はまず動物園で童心に返った後、ネットで見つけた飲み放題3千円ポッキリの店でしこたま飲んだ。

翌朝、列車で美瑛駅まで行き、駅からスキーを担いでしばらく歩く。
夏の美瑛でここをスキーで行くのも楽しそうだなぁと単純に思ったのだが、実際のところ美瑛の丘というのは丘陵地全体が耕作地として利用されている。つまり畑である。原野とは違って、道路、人家、電柱等の人工物が多いのと人様の畑の中を勝手に歩くことになるので後ろめたい気持になるのが難点だなぁと行ってみて初めて気が付いた。

美瑛駅から30分程歩いていい加減うんざりしてした所でスキーを付けると、直ぐ目の前にケンとメリーの木があった。ケンとメリーと聞いてピンと来る人は、多分私と同世代位になると思うが、その名前の付いたポプラの木のことで美瑛のシンボルツリー的な存在である。他にも同様にセブンスターの木とか親子の木とかがあり、これらの木を周遊するのがこの日の計画だ。

ケンとメリーの木から道路を外して、畑だか牧草地だか分からない所を進むが、この頃から雪が降り始めて視界が悪くなった。北瑛小学校の所まで来て、小学校北側の除雪されていない道路を西に向かうと、この道はなかなか快適で途中から下り道になってスキーが良く滑る。調子に乗って下まで滑り降りてしまい、途中のセブンスターの木分岐を見落としてしまった。今さら登り返すのも骨なので残念ながらセブンスターの木は割愛という事にする。

下りきったところから除雪道路を少しだけ東に戻り、橋を渡ってからスノーモービルの跡を伝って登り返す。この辺りが美瑛の丘の核心部分で、伸びやかな丘陵地帯を行くことになる。その稜線に二本の木の間に一本小さな木という構成から親子の木と名付けられたカシワの木があり、ここまで登ると反対側の斜面を見下ろすことが出来る。

我々の気配に気付いたキタキツネが、時々立ち止まってこちらの様子を窺いながら、遠ざかるように走っていく。ところが隠れるところもない大雪原なので、どこまで走っても我々の視界に入ってしまうという、キツネも走り疲れする広大な場所である。この辺が夏の間は植え付けた作物の色の違いからパッチワークの路と呼ばれている一帯にあたる。

我々が着いた頃に反対側から登ってきた長靴姿の男女ペアは韓国からの観光客らしく、物見高いのは日本人に限らないようだ。
その先の林の縁で昼食休憩にしたが、昼食を終えて出発する頃には雪も止んで青空も覗くようになり、一段と眺めが良くなった。

こんな所で吹雪かれたら目も当てられないが、上天気の元では実に爽快で、スキーを滑らせながら一歩一歩進むのが楽しい。ただし、途中からまた道路歩きが始まって興を殺がれてしまうのが残念なところだ。途中、北西の丘展望台に寄り道したが、階段に雪が詰まって登りにくく、苦労した割に眺めが良いとは言えなかった。ここからの展望は多分夏の方が良いだろう。
展望台からの帰りは行きに通った道を避けて、西寄りにコースをとった。

途中から地図にあった実線道路に入ったが、この道は既に廃道らしく狭い沢を下るのはクロカンにも快適とは言えなかった。とは言え、多少強引でも雪のある時はどこでも行けるのがクロカンの強みだ。沢を抜けた後はスキーのトレースが残る道を進み、置杵牛川に架かる橋を渡れば、美瑛駅はもう近い。

駅に到着して、駅前にある観光案内所内でしばらく休憩してから、下校途中の高校生で混雑する列車に乗り込んで、1日目目のクロカンは終了となった。

夏のイメージから期待した美瑛クロカンだったが、冒頭に述べたように人工物が多すぎるのがクロカンエリアとして適さないように思う。美瑛はやはり夏の期間に訪れるのが良い。これが今回の結論。/福西

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