山行報告>北海道クロカン2012(2)半面山

2012/2/4

 
【日 程】平成24年2月4日
【山 名】半面山
【標 高】359.3m
【天 候】曇り時々雪
【メンバー 】I田、Y井、J久、Y田、福福
【タイム】
 除雪終了点9:22−−−9:34展望台遊歩道入口9:34−−−10:27展望台10:48−−−11:02国見峠11:05−−−12:34半面山13:45−−−14:43国見峠14:51−−−15:18除雪終了点
       


クロカン2日目の目的地は嵐山の半面山である。旭川市域にちょうどくさびを打ち込んだような形で隣町の鷹栖町があるのだが、そのくさびの先端部分から市町境に沿って丘陵地が北に向かって延びている。最高峰は天神ヶ峰(425.9m)で、半面山(359.3m)はその1km程南に位置している。

夏の間はおそらくハイキングコースになっていると思われるが、冬季は半面山までクロカンコースとして紹介したガイドがあったので、今回はそれを参考にした。

旭川駅近くのバス停(一条8丁目)から20分乗車すると最寄りのバス停である野草園入口に着く。スキーを担いで新興住宅地ぽい家並みを抜けていくと、「北の嵐山」と書かれた標識がよく目に付いた。京都の嵐山に対してという意味なんだろうか。

除雪終了点の雪壁を越えたところでスキーを付け、オサラッペ川に架かる橋を渡る。この橋は人が歩けるだけの人道橋で、今は欄干の高さを超えた雪が積もっている。橋を渡った対岸にある旧嵐山スキー場のジャンプ台には見事なウェーデルンのシュプールが残されていたが、こういう滑りが出来るのはこのジャンプ台の斜面だけで、スキー場自体は廃止されて久しい。

道路を進むと道央自動車道を潜るトンネル手前に展望台への標識があるのでそこから遊歩道に入る。
傾斜は緩いながらも元々はスキー場である。後ずさりしないようにかなり腕力が必要な道で、いよいよ駄目な時は階段歩行を交えて登っていく。比較的新しいトレースが残っているので概ねその跡を伝っていくと、除雪されていない山越えの道路に出る。

この道路進めば尾根への取り付き口である国見峠に行かれれるが、その前に展望台に寄り道することにして左に折れると広い駐車場のような場所に出た。この場所が旧スキー場の最上部で、見下ろすとかつてのゲレンデは木が生い茂ってとても滑り降りることは出来そうにない。

そこから一登りですっかり雪の積もった展望台に到着して旭川市街を眺望した。この日は雪の予報の出ている曇り空で遠望は利かない。
道路に戻って自分たちのトレースにスキーを合わせると、これが乾燥雪のおかげで良く滑り、快適にスキーを滑らせて国見峠に到着した。

ガイドでは峠から半面山まで稜線を行くコースと尾根の西側の山腹を巻いていくコースの2コースを紹介していて、無難に尾根コースをと考えていたのだが、巻道の方にトレースがあった為、そちらのコースを選択した。

尾根のアップダウンが少ない分だけ、巻道コースの方がスキーには合っていると思ったのだが、後から軌跡を見てみるとガイドのコースとはかなり違っていた。雪の時期は自分で歩きやすいコースを決めればよいことで、ガイドのコースにこだわることもないが。

トレースを追って順調に進んでいったところ、先行者はどうも前方のブッシュを嫌ったようで、284pの下から尾根ルートへ転進している。我々はどうするか迷ったが、安全をとって同トレースに追従した。
その尾根コースは地図で見るよりフラットで、思ったよりも歩きやすく、これなら最初から尾根コースで来ても良かったかもしれない。

昼頃から雪の降り様が強くなって、旧永見峠付近が風が通り抜けることもあってもっとも酷く感じた。ちょうどこの峠ですれ違った単独男性は貼付シールの山スキーで天神ヶ峰までの往復と言っていた。

旧永見峠までは順調だったが、半面山の取付からはクロカンスキーにはちょっとキツい登りになる。短い斜登高とキックターンの繰り返しで登ることになり、この日のコースでは最も消耗するところだ。

そんな登りを頑張れば待望の半面山山頂に到着する。さほど広くはない山頂に風雪から守る為か厳重にカバーを掛けられた山頂表示板(多分)があったので、それを風除けにしてツェルトを張った。この布一枚の安心感は絶大で、昼食だけで済ませればいいものをついつい飲んでしまうのが唯一欠点だ。

昼食後は山頂からの下りがまた難しい。登りの厳しいところは下りも厳しいのがクロカンの特性だ。それでも転倒を繰り返しながら旧永見峠まで下れば、その先はそれほど急な箇所は無く、所々で快適な下りを楽しみつつ順調に国見峠に帰り着いた。その先は来た道通りに下ってオサラッペ川を渡ったところで板を脱ぎ終了となった。

半面山はクロカンにぴったりの良い山だった。最近は冬の歩行具はスノーシュー一辺倒で、歩くスキーの愛好家を見かけることは少なくなったが、軽快に滑り降りる楽しさはスノーシューでは得られないものだ。この程度の軽い山ならスキーの方が絶対に快適だ。歩くスキーの復活に期待したい。/福西

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