山行報告>ガスの中の千石林道クロカン

2012/3/18

 
【日 程】平成24年3月18日
【山 名】林道伊折千石線
【標 高】最高到達点640m
【天 候】曇り一時小雨
【メンバー 】T田、Y井、Y田、富山橋夫妻、福福
【タイム】
 駐車場9:59−−−11:30千石城山第二登山口11:43−−−12:39駐車場
       


昨年に富山橋さんから剱岳の眺めが良いと勧められたのが、伊折から早月川に沿って馬場島までのコースで、冬の間除雪されていない道路を行くもの。富山橋さんのHPを見ると気に入って何度も訪れている様なので、良いルートに違いない。宿も大岩日石寺というお寺(石仏で有名なお寺らしいが私は知らなかった)の門前に雰囲気の良さそうな宿を見つけることが出来た。

ところが出発日の前日に東日本大震災が起きて、この計画は流れてしまったので、一年後にもう一度同じコース、同じ宿で計画を立てた。

前日までは良いお天気が続いて剱岳も良く見えていたそうだが、当日は朝から雨。何故か今年に入ってからのクロカンツアー出発日は雨又は雪という天気に当たってばかりいる。

終着の大岩バス停に着いても降り続いていたが、宿の車が迎えに来てくれたおかげで濡れて歩くことはなかった。ただ、予定していたクロカンには出掛けられず、日石寺参拝と近場の温泉でお茶を濁しただけでこの日の行動を終えた。

雨は夜通し降り続け、時折大きな雨音を立てていたが、朝方になると小降りになって何とか出掛けられそうな雰囲気。
コースについては富山橋さんのアドバイスで、谷沿いの馬場島コースは止めて伊折千石線林道に変更した。

宿から車で20分程走り、上市川第二ダムのダム湖(早乙女湖)を少し遡ると「ふるさと剱親自然公園」の管理棟に到着する。もちろん冬の時期は閉鎖されているが道路はここまで除雪されているので、駐車場に車を止めてそこからスキーを付けて出発する。お天気の方は雨はほぼ止んでいて、時折降っても霧雨程度と全く問題無いのだが、ガスが濃くなって見通しは悪い。

そんな状況の中を富山橋さんを先頭に一列になって登っていく。昨日からの雨のせいでたっぷり水気を含んだ雪はすっかり沈下してしまい、場所によっては溶けてなくなってしまった箇所もある。

林道なのでそれなりに傾斜があり、10%を超える所もあって時々踏み込んだスキーが抜けてしまうのだが、これなら下りは楽しめそうだ。

出発地点から距離で5km程、標高差300mを1時間半かけて登り、林道が合流してT字路になる地点に到達した。傍らに半ば雪に埋もれた千石城山への登り口標識がある。ここから天気が良ければ眼下に早月川、そして正面に剱岳北方稜線が眺められるそうだが、残念ながら今日は一面のガスで何も見えない。

待っても晴れる様には思えないので、その場で記念撮影だけしてさっさと下り始める。予想通りスキーが良く滑り実に爽快だ。ただし、トレースを外して新雪部分に入ると急ブレーキがかかるので油断できない。クロカンの下りはある程度スピードコントロールをしながら、バランスを保持し続けるのが肝心な点で、そこに経験や技術の差が出る。それぞれが快適に感じるスピードが違うのでどうしてもパーティの間が開くが、あまり離れすぎてしまわないよう時々全員の集合を確認してからまた滑り出すという風にして下りていく。

途中でティタイム中の男女ペアに出会ったが、こんなお天気でもやっぱり好きな人達はいるものだ。彼等はスキーではなかったので城山でも目指したのだろうか。
順調に滑り降りて出発地点の駐車場に戻ると、車が一台増えていたのは先程出会った男女ペアのもので、程なく彼等も下りてきてその車で去っていった。

我々の方は管理棟の軒下を拝借しての遅めの昼食で、車を運転する富山橋さんとT田さんには我慢して貰って、その他のメンバーはビールを気持ちよく飲んだ。

この後名古屋組と別れてから、近くの温泉で汗を流し、夜はまた富山橋夫妻と富山駅前の料理店で打ち上げをした。新鮮な魚と美味い酒を堪能して、次はまた今夏にと約束して別れたが、こういう楽しい機会を次回も何とか実現したいものだ。/福西

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