【日 程】平成24年5月5日 【山 名】伊吹北尾根 【標 高】1,125m(国見岳) 【天 候】曇り 【メンバー 】福福 【タイム】 寺本バス停8:15−−(途中、車に乗せて貰う)−−8:57国見峠9:07−−−10:02国見岳10:04−−−10:35大禿山10:57−−−11:11御座峰12:02−−−13:15静馬ヶ原13:15−−−13:32伊吹山駐車場分岐13:52−−−14:57さざれ石公園16:31−−−16:48古屋バス停 |
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今年は雪解けが遅れているらしい。翌週の佐渡行きの前に近場の山で花の咲き具合を見てみることにした。 出掛けたのは岐阜県と滋賀県の県境で、伊吹山の北に位置することから「伊吹北尾根」と言われている稜線で、花の綺麗なことで知られる縦走コースである。 連休中の天気予報はころころ変わっていたが、最も良い予報の出ていた土曜日に決めて、早朝に家を出た。 JR大垣駅で養老鉄道に乗り換え揖斐駅まで。そこから揖斐川町のコミュニティバスに乗り換え、40分程の乗車で寺本というところまで行く。 ちなみにこのコミュニティバスの大人料金は距離により100円又は200円と非常に低料金。にもかかわらず乗ったのは行き帰りとも我々二人だけで、将来の存続は大丈夫かとちょっと心配になった。 予定通りの時間に寺本バス停に着いて、ここから登山口の国見峠まで6km程の道路歩きになる。登り勾配なので楽ではないが、ここは遅咲きの桜でも愛でながらのんびり行くしかない。そうやって区間の三分の一位まで歩いたところで後から来た車が親切に拾ってくれた。我々と同じく北尾根に向かう3人組が乗った車で、同じ趣味だと乗せる方も乗せて貰う方もお互い気兼ねしなくて済むのが良い。 この車のおかげで立派なお堂の建つ国見峠には予定より1時間も早く着いてしまったので、少し腹ごしらえするなど十分時間をかけて出発準備をした。 峠からの登りは特にキツいわけではないが緩くもない、ごく平均的な尾根道だがぬかるみの多いのは雪解けと水の抜けにくい地質のせいだ。その道も国見岳への取り付き部分だけは傾斜が強くなって、それを登りきった所にKDDI管理地の看板があった。以前はここにパラボラアンテナが建っていたのだが今はただの広場になっている。そこを過ぎると木に覆われた狭い国見岳山頂で、足下にミヤマカタバミが点々としていた。先行していた3人組がお目当てにしていたヤマシャクヤクの蕾を見つけたと言っていたが、私は気が付かなかった。 国見岳を下って大禿山に登り返すと山頂近くに今日初めてのカタクリの花を見つけた。群生しているのではなくチラホラという感じで数は多くない。今年は春の訪れが遅いせいで、花の種類、量共に少なく、この日多く見られたのはヒトリシズカくらいだ。大禿山から次の御座峰までもあっけなく着き、少し時間は早いが予定通りここで昼食にした。御座峰に到着する頃から日が陰ってしまい、西風が強いこともあって、木々で展望は得られないが風を遮ってくれるこの場所が休憩するには具合が良かった。 ちょうど伊吹山方面からやって来た二人連れがこのピークからまた来た方向に引き返して行ったが、北の国見峠や南の伊吹山ドライブウェイに車を置いて往復するというパターンで登る人も多く、御座峰はちょうど中間の位置になる。 ここまでは順調だったが、昼食で飲んだビールが効いたのか、983ピークを越えて静馬ヶ原への登り返しはえらくキツく感じた。 静馬ヶ原から鞍部に下りそのまま真っ直ぐ登ればドライブウェイに出て車道歩きの後に伊吹山へ登ることもできるが、我々は鞍部から左手のトラバース道を進む。この道はドライブウェイ真下の急斜面に無理矢理付けた感じで、落石もありそうで気持良くはない。 トラバースを終えたところで景色を眺めながらしばらく休憩する。比較的風が当たらない場所で一休みするには良い場所だ。下から登ってきた若者が伊吹山を目指して通り過ぎていった。 その休憩場所からはずっと下りで、割と急な斜面をジグザグを切って下りていくと、やがて舗装道路に出てこの先の道路歩きを覚悟する。傍らに数台車の駐まっている駐車場があるので、マイカーで来た登山者はここに車を置いて登っているものと思われる。道路はいろは坂ばりのカーブの連続する道で、歩いて下りるのには効率が悪い。ただ、所々に朽ちかけた登山道の標識と、標識と同様に踏み跡の不明瞭なショートカットコースがあったので、分かるところはそれを利用した。車道をずっと行くよりは消えかけた道であってもその方が効率が良い。 登山道の終点は「君が代発祥の地」の碑があるさざれ石公園で、予定より1時間以上早く着いてしまった。早く着いたところで1日に3便しかないバスでは計画どおりのバスに乗るしかなく、売店もないこの公園で時間つぶしした後、古屋のバス停に下って今回の山行を終了した。 ところでお目当ての早春の花については、さざれ石公園の建物の裏手にヤマシャクヤクが咲いていたが、これはおそらく植えたもので、稜線で見られたのはカミさんのメモによれば以下のものだった。キケマン、ヒトリシズカ、イチリンソウ、ルイヨウボタン、スミレ、イワウチワ、ミヤマカタバミ、カタクリ、ショウジョウバカマ、ネコノメソウ、イブキハタザオ。/福西 |
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GPSで記録した登山ルートの地図画像が見られます。 |