【日 程】平成24年5月27日 【山 名】常光寺山 【標 高】1,438.5m 【天 候】曇り 【メンバー 】J久、I田、福福 【タイム】 臼ヶ森集落9:10---10:201,054p10:35---11:56常光寺山13:12---14:28家老平14:36---14:56山住神社 |
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計画時点では目的地を前黒法師山としていたのだが、登山口までの林道が崩落により通行止めになっていることを出発前日になって知り、急遽行き先を常光寺山に変更した。行程的には前黒法師山より常光寺山の方が楽だ。 朝、宿の車で水窪駅まで送って貰い、そこでタクシーに乗り換えて入山口の臼ヶ森集落まで行く。集落と言っても現在住んでいるのは1軒だけとか。 タクシーを降りてから、その1軒に立ち寄って登山口を聞こうとしたのだが、声をかけても返事がない。仕方がないので茶畑の中をともかく上へと登っていくと、鹿除けネットに沿った細い道になった。予め調べておいた情報と合致しているので、どうやら正しい道を登ってきたようだ。 植林内に入ると時折ポンチで文字を打ち抜いた金属製の標識が見つかるが、見通しの悪い中を薄い踏み跡を拾いながら歩いて行く。地図では尾根上に登山道が入っているが、経験上実際の登山道が地図通りではないこともしばしばなので、地図よりは踏み跡の方に目が行く。ところがこれがくせ者で、ついつい獣道に入ってしまったことが2度あった。一度目は斜面を強引に登って尾根道に出、二度目は素直に元の位置まで戻った。 後から軌跡図で見て納得したのだが、地図の登山道通りに行けば良かったと反省。 それが上村との分岐標識(1,170m辺り)のある所から、地図に書かれた登山道から実際の道は右の方に離れていく。つまりここで尾根を外れて山腹の道になるのだが、この辺りから道形がはっきりしてくるので、上村からのコースの方が良く歩かれているようだ。 しばらく行くと「常光大神」と書かれた木製の鳥居があり、潜ると道が二手に分かれて、右側の「のぞき様」の標識の方の踏み跡がしっかりしている。その方向へ数分進むと塩ビ製のユニークな鳥居の後に小さな社があり、そこからこのコースで初めて展望が得られた。目の前の尾根上に建物が見えるのが下山口の家老平で、その背後の山並みが京丸山方面だろう。 そこでしばらく眺めを楽しんでから先程の鳥居まで戻り、もう一方の道へ進む。最初の時には気が付かなかったが、こちらの道には常光寺山への小さな標識があった。ほとんど登りもないような平坦な地形なり、ここにはコバイケイソウが非常に多く、もちろん今は花はないが道を覆い隠すぐらい一面に緑の葉を広げている。その先で少し登りになり登りきった所に咲き残りのミツバツツジがあった。途中の尾根に花がしおれかけたヤマシャクヤクを一輪見かけたが、この時期には見て楽しめる花はほとんど無い。 最後に一登りすると山頂から人声が聞こえてきて、近づくと4人組の女性グループがいた。彼女たちは家老平に車を置いてのピストンで、この山では一番ポピュラーな登り方である。 山頂までの往復ではもの足らないようで、我々の登って来た臼ヶ森へのルートの状況を聞かれたが、さすがにそれは勧められなかった。 結局、「のぞき様」まで行くと言って頂上から下って行ったが、よほど眺めが良いとか、珍しい光景が見られるとかでない限り、頂上より低い所を目指すというのも無いと思うのだが、彼女たちはきっと元気が余っていたのだ。 その眺めの方は「のぞき様」より、山頂からの方がはるかに良い。京丸山方面だけでなく当初の目的だった麻布山や前黒法師山も近くに見えるので、彼女たちが去って静かになった山頂で昼食と展望をしばらく楽しんだ。 常光寺山からの下りは一旦下りてから、山頂とあまり標高の変わらない1,418m峰へ登り返す。ここにはモノレールの軌道がある。メインルートだけあって、このコースは道が明瞭で歩きやすかった。登り口の家老平に着くと、山頂や「のぞき様」からも見えていた大きな建物がある。「カモシカと森の体験館」という野外学習施設でこの日は閉館していたが、夏休み時期にはオープンするのだろうか。 そこから車道を20分程歩くと山住峠で、ここには山犬信仰の山住神社があり、車で訪れる参拝客も結構いる。 峠からは迎えのタクシーに乗り、案内された水窪駅近くの「やまみち」と言うスーパーでビールとつまみを買い込んで、帰りもまた飯田線の旅を楽しんだ。 今回登った常光寺山もそうだが、この地域は車利用でないと訪れることもできない山ばかりなので、再訪は難しそうに思えるが、当初計画した前黒法師山、麻布山も良さそうな山なので林道が修復されれば出掛けてみたい気がする。/福西 |
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