山行報告>お天気のせいで魅力の薄かった七七頭ヶ岳

2012/6/10

 
【日 程】平成24年6月10日
【山 名】七七頭ヶ岳
【標 高】693.1m
【天 候】曇り時々小雨
【メンバー 】I田、J久、Y井、T田、福福
【タイム】
 上丹生バス停9:56−−−10:11登山口10:15−−−11:02520m11:10−−−11:30七七頭ヶ岳(るり池往復を含む)12:38−−−13:23菅並登山口
       


名古屋を出る時には良いお天気だったのに、西に向かう程雲が多くなり、北陸線に入ると今にも降り出しそうな空模様になって来た。折角、天気予報に合わせて日程を一日ずらしたのにだ。

到着した木ノ本駅ではウォーキングイベントでも開催されるようで、随分と駅構内は混み合っていたが、駅からの乗り換えバスは我々の他には通勤と思われる2人の女性だけで、いずこも同じくコミュニティバスというのは空いている。バスが出発する頃にはとうとう雨が降り出してきてしまい、車内でカッパを着込んだが、雨自体は小降りだった。

20分程の乗車の後、上丹生というバス停で降りてバスの進行方向に向かって歩いて行くと、左手に丹生小学校がある。これが昔懐かしい木造2階建ての校舎で、今でもこういう建物が残っているのを見てちょっと感激した。更に進むと正面にこれから登る七七頭ヶ岳が見えた。こちら側から見るとなかなか形の良い山である。舗装道路が終わり山道に入る所に「七々頭岳観音参道」と書かれた石碑があり、碑の側面には「はるばると登れば峰のすずしさよ 七々頭岳の庭のるり池」とのご詠歌が書かれていた。七七頭ヶ岳にはるり池という小さな池があるそうなのでそこは是非見ておきたい。

林道を少し行くと直ぐに登りになり、特に急登というわけではないがカッパを着ているせいで暑い。今回はこの時期ならではのササユリを楽しみにしていたのだが、わずかに蕾を一輪、咲いているのを一輪見かけただけで全く期待外れだった。参道入口から50分程登った尾根上で最初の休憩をとったが、残念ながら小雨模様で展望は無いので、とりあえずお握りで小腹をなだめるだけにしておく。

その休憩場所から10分程で立派なブナの木の横に出る。この地域の山にブナ林は多いが、これだけ見事なブナは見かけたことがない。
そのブナから更に10分程登れば待望の七七頭ヶ岳山頂だ。10名程の他パーティが三角点のある山頂広場で休んでいるので、我々は観音堂前を昼食場所にした。
この場所から南に余呉湖や竹生島も見えるらしいのだが、今日の天気では眺めの方は無理だ。

食事の間に他パーティは下山していったので、我々も三角点のある場所に移動して記念撮影をし、その後空身でるり池へと下った。るり池への道は滑りやすい急な道で、ストックを頂上に置いてきてしまった事を後悔したぐらいだ。地図の印象とは随分違うなぁと言うところだが、何とか下りたるり池は、「えっ、これが?」と思わず全員の口から漏れてしまう代物だった。

小さなものであることはガイドブックで承知していたが、これをどういうつもりで池と名付けたのか、いくら首をひねっても合点がいかなかった。斜面からしたたり落ちる水を樋で引いて岩で囲った溜まりに集めているのだが、大きさは30cm四方程で、水の深さは10cmも無さそうという感じ。これを池と呼ぶのは一寸法師か親指姫くらいかと。
そんなことでガッカリして山頂に引き返した。

七七頭ヶ岳からの下りは先程我々が休んでいた観音堂裏手に道がある。登り道と同様、特に見所があるわけではないのでずんずん下りていくだけだ。

最後に林を抜けると菅並集落の登山口で「七々頭岳登山口」と書かれた立派な標識がある。着いたは良いがバスの時刻までに2時間以上ある。取りあえずここでカッパやスパッツを脱いでから、この先にある洞寿院へ寄り道してみることにした。空家の目立つ集落を抜けると「妙里の里」というこれは山村体験施設だろうか、おそらく夏期のみの営業で今は誰もいない建物群を過ぎるとその先に目指す洞寿院がある。曹洞宗の古刹で山門を潜ると正面に立派な講堂があったが、拝観料が必要な為外観のみの見学にしておいた。後は妙里の里でバス待ちをして、帰りはJR余呉駅へ出て山行を終えた。

今回登った七七頭ヶ岳は、ブナの大木を除けばこれと言った特徴の無い平凡な山だった。カエデの木が多いのと、山頂にまとまったブナがあるので紅葉時期だともう少し良い評価になったかもしれないが、名古屋からわざわざ目指していく程でもないというのが率直な感想だ。

ただ、今回出掛けて良かったことは、余呉駅の切符売り場でビールが購入出来るという意外な事実を知ったこと。山とは関係ないそんな事に大喜びしてるのは私位かもしれないが、一つでも良いことがあればそれはそれで山行の成果だろうと思っている。/福西

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