【日 程】平成24年8月2日〜5日
【山 名】赤岳、小泉岳、白雲岳 【標 高】赤岳2,078.5m、小泉岳2,158m、白雲岳2,230m 【天 候】曇り 【メンバー 】福福 【タイム】 銀泉台7:20−−−8:34コマクサ平8:52−−−9:54赤岳10:08−−−10:32小泉岳10:34−−−10:48白雲岳分岐10:48−−−11:13白雲岳11:19−−−11:43白雲岳分岐11:53−−−12:19白雲岳避難小屋天場 |
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一昨年に引き続いて北海道の山を登ろうと、前回登り損ねた山を中心に計画した山が、幌尻岳、大雪周遊、芦別岳、ピパイロ岳、石狩岳、手稲山の6山。前回欲張りすぎた反省から対象の山を絞ったので、約3週間の間にこれだけなら楽勝と、行く前は思っていた。
ところがそうは甘くはなかったという話しをこれからおいおい、、、 1日目 まず幌尻からと言うのが当初の予定だったが、比較的天気の続きそうなのが旭川地域だけだったので、大雪周遊から始めることにした。 出発の朝の層雲峡は小雨模様だったが、バスが銀泉台に近づくにつれ雨は止んで、所々に青空も覗くようになり、おかげで気分も晴れやかになった。 銀泉台には以前はヒュッテ(売店、食堂も)があったようだが、今は登山届けを提出する森林管理署の建物とトイレしかなく、ちょっと殺風景な感じがする。同じバスでやって来た5組程のパーティは大体が赤岳までの日帰り往復のようで、我々は彼等のほぼ最後尾で出発する。 赤岳登山口の標識のところから登山道に入り、少し進むとジグザグの登りになる。登り始めのきつさを感じるところだが、意外と早く第一花園に着いて一面のアオノツガザクラやチングルマの花に心が和む。またこの辺りから雲間に武利岳等の東大雪の山が見えた。次の台地状の場所に出たところが第二花園で、そこに現れた小さな雪渓を渡る。花の方は更に賑やかになって、エゾコザクラ、エゾツガザクラのピンクの花が目を引く。 更にもう一段上がった駒草平では、名前の通りあちこちにコマクサが見られるが、その先の奥ノ平にかけての伸びやかな高原風の広がりが、大雪らしい雄大さが感じられて良い雰囲気の場所だ。赤岳へのルートは段々畑風というか、急な登りと平坦部分の繰り返しになっていて、緩急のコンビネーションが登りやすくて良い。赤岳のピークは平坦だが、背後に小さな岩場が有り、その岩の上に登って辺りをぐるっと見渡すと、大雪の懐に入ったという感じの景色が見られる。 十分眺めを楽しんだ後、白雲岳へはゆったりとした道を進み、緑岳分岐から50m程離れた小泉岳にも寄り道してみたが、ここはまったくピークらしくはない。白雲岳分岐に荷物を置いて一昨年登れなかった白雲岳を往復した。生憎ガスが出て山頂からの眺めは無かったが、広々とした白雲の火口原を見下ろせただけで満足した。 分岐に戻ったところで昼食をとると、後は今夜の宿である白雲岳避難小屋に向かうだけで、どう歩いてもお昼を少し回った頃には着いてしまう。のんびりペースで歩き出したが、そう言えば一昨年忠別の避難小屋で会った夫婦連れは、銀泉台から入山したと言っていた。白雲から忠別までは相当な距離があるので今の我々のようなペースでは歩いてはなかったろう。 白雲避難小屋への道は意外と歩きにくい。一昨年歩いた時は気が急いていたせいかこの道の状況の記憶がない。この先の平ヶ岳周辺や忠別岳からの下りの方が悪るかったので、そちらの印象の方が強くてそれ以外の場所については覚えていないのだ。 やがて見覚えのある白雲岳避難小屋の建物が視界に入って来た。前回の報告にも書いたがこの建物の佇まいがヨーロッパの山小屋風に見えてなかなか良いのだ。白雲岳避難小屋の手前、一段下がったところに天場があり、更にその手前に雪渓から流れ出る水場がある。前回通った時にこの雰囲気が気に入って、次回はここでテント泊をと思っていた事が今回実現した。 小屋の管理人さんは出掛けているらしく、先にテントを張って夕食の頃までテント内でごろごろしていた。風が強いので夕食はテント内でとったのだが、隣のテントから聞こえてくる話し声によると、彼等はここから緑岳を往復してきたらしい。緑岳というのは全く意識していなかったが、小屋からは近い。折角時間があったのに無為に過ごしてしまったのが実に残念だった。 我々が到着した時には2,3張りのテントしかなかったのだが、夕刻にはかなりの賑わいを見せるようになった。ここからトムラウシ方面に縦走する人達もいるようで、一昨年の自分たちの事をつい思い出してしまう。 残念ながらガスが濃くなって、天場さえ見通せなくなってしまったが、今日は早寝して明日の好天を期待することにしよう。/福西 トップページへ戻る
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