【日 程】平成24年8月9日
【山 名】芦別岳 【標 高】1,726.1m 【天 候】曇り 【メンバー 】福福 【タイム】 旧道登山口6:34−−−8:00ユーフレ小屋分岐8:12−−−11:05休憩11:36−−−14:27芦別岳15:00−−−16:19覚太郎新道分岐(鶯谷)16:21−−−17:09見晴台17:18−−−18:10新道登山口18:14−−−18:47旧道登山口 |
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一昨年、頂上目前まで迫りながら、強風の為涙をのんだ芦別岳へは次の機会には旧道から登ろうと決めていた。今回はそれを計画をしたものだが、頂上を踏むという目的の他にもう一つの楽しみは、芦別岳の麓にある「太陽の里ユーフレ」という野外活動施設への再訪だ。このキャンプ場はロケーションも良いし、設備も整っているし、管理人さんは気さくだし、と良い条件が揃っている上に無料という極めて魅力的なキャンプ場だ。
事前の計画では旧道コースから入り、途中のユーフレ小屋に一泊して頂上へ登った後、新道コースからキャンプ場に戻ってくる、一泊二日コースで予定していた。ところが、旧道登山口の登山ポストを覗いてみると、日帰りで登っている人ばかりで一泊の計画の人は見当たらなかった。そこで二日連続の晴天が見込めない事も考え合わせて、我々も日帰りの計画に変更したのだが、旧道については整備もされていないとあるし、かなりの長丁場を覚悟しなければならない。 曇りのち晴れの予報を信じて、キャンプ場に来て3日目の朝3時に起きてみると何と雨が降っている。これではアカンと諦めていたところ、段々と空が明るくなるにつれ雨も上がってきた。慌てて支度をして出発したが、登山口を六時半とかなり遅めのスタートとなった。登山口に車が一台駐車していたので、この日に少なくとも一人は先行者が居ることになり心強かった。その上登りだしてしばらくすると単独男性が我々を追い抜いていったので、旧道からの登山者も意外といるということが分かった。 登山道自体は草が被さっていたりして、確かに整備の手は入っていないようだったが、廃道という状態ではなかった。要所要所にはピンクのテープ標識でルートを示してあったが、こういう標識があると精神的に楽だ。公式な整備はされていなくても、地元の山岳会などが標識整備などを自主的に行っているのではないだろうか。 ユーフレ小屋分岐まで来て一休みして、暑いので露除けに着ていたカッパを脱ぐ。先を急ぐのでユーフレ小屋の様子を見に行くことはしなかった。ルートを外さずに順調に登ってきたのだが、標高800m付近で道を失った。沢の対岸(左岸)は急斜面過ぎるので右岸側に道があるのだろうと登ってみたがどうも変。元に戻ってみたがやっぱり道はない。再び右岸側を登りだしてみたものの正当なルートに思えずまた戻る。最後にこれは沢の真ん中を行くしかないと、岩の重なった所を乗り越えてしばらく行くと、あの懐かしいピンクのテープが現れて正しいルートであることが確認できたが、うろうろしたせいで30分程ロスしてしまった。夫婦岩を間近に見るようになると主稜線も近づいてくるが、その稜線に達したのは登山口から4時間20分後だった。 芦別岳はまだ遙か彼方でロングコースを実感する。稜線に出て一旦は平坦になったが、その先で下ってから1444pへ登り返す。この後もアップダウンが続き、この稜線歩きも結構疲れる。ヒグマの発見例が多いと聞いていたので、熊除けの笛をピーピー吹きながら歩いているのだが、こういうのも精神的に疲れる。1579pの手前で追い越した単独行者は、登り口近くで出会った男性ではなかった。聞くと昨夜はユーフレ小屋に泊まったそうで、歩き方はかなりゆっくり目だった。 1579pの先にキレットがあって、これが見た目にはかなりの登り返しに見えるが、一歩一歩焦らず登ればそうきつい場所ではない。登りきると草原状の場所に出て、後は山頂まで50m程の直登を残すのみだ。ただし、文字通り直登してしまうと急な岩場をずり上がることになるので、頂上直下20m程の所から右にトラバース気味に行くと安全に上れる道がある。実は我々もその道は後から気がついた。 山頂到着は14時半近く、登り口から8時間かかった。ラーメンで遅めの昼食を済ませ、途中で追い越した男性と入れ違いに下山開始したが、新道下り口を見落とすという大ポカ。登ってきた道と逆の方向へ進めば良いと思い込んでどんどん下ったらまた旧道に戻ってしまい、結局、肩まで下ってからもう一度山頂に登り返した。「一昨年登れなかった分を今回二度登って取り戻したね」と言ってはみたものの、恥ずかしいミスだった。二度目の山頂から見下ろすと遙か下を先ほど「お先に」と言って別れた単独行者が歩いているのが見えて、なおさら情けなかった。 新道の下りは一昨年歩いているので様子は分かっているつもりだったが、思っていたより長く感じたのはやはり疲れていたせいだろう。新道登山口に着いたのが18時10分過ぎ。しかし、これではまだ終わらず車を取りに旧道登山口まで歩いたので歩行終了は夕刻6時50分だった。 この後にキャンプ場で調理をする気にはならなかったので、同じく太陽の里にある「ふれあいの家」という宿泊施設兼食堂で夕食を済ませた。ここにはシャワー施設があるので汗を洗い流せてさっぱりできたのも嬉しかった。 山頂を踏めたのは何よりだったが、山中12時間行動という最近では経験がない事をしてしまった。ルートの間違いがなければ1時間程短縮できたはずで、私の山登りはいまだ初級者の域を出てないようだ。そんなほろ苦い思いで終わった今回の芦別岳だった。/福西 トップページへ戻る
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