山行報告>お手軽コースで登った樽前山

2012/8/17

 
【日 程】平成24年8月17日
【山 名】樽前山
【標 高】1,022.2m
【天 候】小雨
【メンバー 】福福
【タイム】
七合目駐車場登山口12:24−−−13:04樽前山13:09−−−13:36展望台14:14−−−14:28七合目駐車場登山口
       


芦別岳から下りた後、数日間は体力回復の為の休養期間として、ウトロの知り合いを訪ねたりしていたのだが、体力の心配とは別に芦別で受けたカブレとダニの被害が酷く、結局夫婦揃って釧路の皮膚科の診察を受ける事に。特に私の方の症状が重くて、その後は山ではなくもっぱら北海道観光をして過ごす羽目になった。

それでも症状が段々良くなってくると、手を使わなくても登れる山なら(左手の甲のカブレが酷かった)という欲が出て、道南の方の天気が良さそうだから、樽前岳にでも登ってみようかという気になった。

それも行く前には樽前岳だけでは軽すぎるので、風不死岳までの往復でと考えていたのが、登山口までの道を間違えたり、忘れ物をして引き返したりで時間をとられ、おまけに降り出してきた雨に行く気を殺がれて、結局、樽前山往復というお手軽コースになった。小雨の降る七合目駐車場に到着したのは正午過ぎで、こんなお天気にも駐車している車の数は多かった。

カッパを着けて出発すると、下山してくる人達と良くすれ違う。しばらく樹林の中の登りが続くが、標高700m辺りにベンチのある展望台があり、雲で霞んではいるがここから支笏湖の一部が見えた。そこから先の登山道は山腹を巻きながら登っていくように付けてあるのでそれほど急な登りではない。ただし、標高を上げると完全にガスの中に入ってしまい、雨風共に強まってくる。不本意ながらカッパが役立つ天気だ。

やがて外輪の縁に到着して、このまま時計回りにお鉢巡りをする事も出来るのだが、このお天気ではそういう気も起きない。右手に折れてガラガラの道を登り詰め登り始めから40分程で1,022mの三角点に到着した。この場所が外輪の最高地点で樽前山山頂である。ガスがなければ目の前に噴煙を上げる中央火口丘が見えるはずなのだが、今は何も見えない。折角の復帰第一戦がこれでは盛り上がりようもないといったところ。

ところでこの時間に山頂にいるのは私達二人だけだが、その足下をちょろちょろ動き回る小鳥がいる。くちばしが長いのでシギ類のように見えたのだが、これまで山の上でそんな鳥に遭遇した経験はない。海が比較的近いからやってきたのだろうか。盛んに動き回るので証拠写真も上手く撮れなかったのは残念だった。

このことについて、後日ネットで検索したところ、樽前山でウズラシギを見かけたという書き込みを見付けた。ただし、見かけたのは11月との事だ。ウズラシギについては「ユーラシア大陸北東部のツンドラ地帯で繁殖し、冬期はニューギニアからオーストラリアへ渡って越冬する。日本へは春と秋に渡りの途中の旅鳥として飛来する。」とのことなので、8月に私が見かけたのはどうなのかなぁ?

こんなお天気では長居する訳にもいかず、頂上からはさっさと今来た道を戻り、ベンチのある展望台で昼食にした。ここまで下ると風や雨も弱まり、コンロを出してのんびりと過ごす事が出来た。 

そうしている間にもまだ登って来る人達もいて、樽前山は手軽に登れる山として定着しているようだ。
私としてはこの山の良さを充分味わうには至らなかったが、最近、紅葉時の美しい写真を見て、樽前山はこんなに素晴らしい山だったのかと目を瞠る思いをした。山の表情はその時々で様々に変わる。今回は残念だったが次の機会に期待したい。/福西

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