山行報告>山名が何となく楽しげな、オロフレ山

2012/8/18

 
【日 程】平成24年8月18日
【山 名】オロフレ山
【標 高】1,230.7m
【天 候】曇り
【メンバー 】福福
【タイム】
 オロフレ峠登山口6:35−−−7:38オロフレ山7:55−−−8:51オロフレ峠登山口
       


樽前山の翌日に洞爺湖の近くにあるオロフレ山に登った。オロフレとはアイヌ語で「その中・赤い」という意味だそうで、近くの土が赤みを帯びているのが謂われらしい。言葉の意味は別として、近くにはホロホロ山という名の山もありカタカナ表記の語感の楽しげな山を見付けると、北海道の山らしい感じを受ける。

この山も登り口までのアプローチは楽で、壮瞥町側から舗装された道を終点のオロフレ峠まで車で行くことが出来る。以前は旧道がこの峠を越えて登別方面に続いていたが、現在は峠から先は廃道になっているので通行できない。別に峠の手前から分岐する新道がトンネルで繋がって、登別への通行を確保している。
国立公園内とは言え特別優れた景勝地とは言えないオロフレ峠までの道が、新道開通と同時に廃道にならなかったのは不思議な気もするが、我々のようにオロフレ山を目指す登山者にとってはありがたい。

そのオロフレ峠には広い駐車場と立派なトイレの建物があり、駐車場の隅に車を停めて支度を始めた。時間が早いせいで我々が一番乗りだったが、支度をしている間に上がってくる車もあった。登山者ではなく道があったから来てしまったという感じで、峠に何もないことが分かると早々に下っていった。

オロフレ登山口の標識の所からガイドロープの張られた歩きやすい登山道に入る。1,003pを巻くように登ると右手に急峻な岩肌が見えてくる。登山道はこの羅漢岩と名付けられた岩壁の縁に沿うように登っていくが、もちろん登山道には全く危険な箇所はない。羅漢岩を過ぎると北向きに進路が変わり、緩い尾根に沿った平坦路を進むようになる。

正面に半分ガスで隠れたピークが本峰のように見えるが、それは手前の1,062pでオロフレ山はその奥にあって見えない。それでも1,062pに登るとやれやれという気になってしまうのだが、実はオロフレ山の一番の登りは1,062pの先から始まっている。その標高差190mの登りを終えると、広場状のオロフレ山頂に着く。中央に三角点と立派な山名表示板が有り、360度の眺望も得られるがこの日はガスで視界はほとんど効かない。

オロフレ山からホロホロ山まで稜線は繋がっているが縦走路はない。踏み跡らしきものも見当たらなかったので無雪期に歩かれていることはないようだ。
山頂での休息後、来た道を引き返す途中に一瞬ガスが切れて薄日が差し込んだ。ゆったりとした尾根に登山道が続いているのが見えて、なかなか良い縦走路だなと思った。

日が差したのはその時だけで、再び曇り空とガスに戻ってしまったが、お天気の時にこのコースを歩けばきっと楽しいことだろう。
我々と入れ違いに登ってくる人にも出会うようになり、今日が土曜日と言うこともあるがそれなりに人気のある山のようだ。花の綺麗な山でもあるらしいが、この時期は残念ながら記憶に残るものはなかった。

登山口の駐車場には9時前に帰り着いた。頂上での休憩時間を含めて行動時間が2時間20分程と言うのは、前日の樽前山とほぼ同じで随分と楽な山登りであった。それでもただ車を運転しているだけより、健康的な過ごし方だったと思うが、できれば体調万全にしてもう少し充実した山登りをしたいものである。/福西

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渡る場合は、色を変えている場合があります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)