【日 程】平成24年8月19日
【山 名】駒ケ岳 【標 高】1,131m 但し登山可能なのは約900mの馬の背まで 【天 候】曇り 【メンバー 】福福 【タイム】 登山口9:28−−−10:10駒ケ岳(馬の背)10:30−−−11:04登山口 |
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20代の頃に初めて北海道を訪れた時、函館本線の車窓から見た大沼と駒ケ岳の眺めに心を奪われた。カミさんも同じような事を言っているので、この景色は誰が見ても感動するものらしい。
ただ、駒ケ岳は活火山の為山頂までは行かれないと知っていたので、登山対象の山とは見ていなかった。今回、カミさんの従姉妹に会いに函館へ行く事になり、その行きがけに憧れの大沼でキャンプと合わせて駒ヶ岳に登るか、という流れになった。 オロフレ山から下山後、噴火湾沿いに国道37号線、5号線をゆっくり車を走らせる。途中の道の駅には必ず立ち寄って珍しいものはないかと見て回るのも北海道観光の楽しみだ。 大沼の流山温泉キャンプ場には14時半頃到着した。お天気も良くというかかなり暑い陽気だが、ここから駒ケ岳がくっきりと見える。土曜日の為家族連れのグループが多く、皆大型のテントばかりで我々の登山用テントはここでは異質だった。 翌朝、テントを撤収して赤井川登山口六合目の駐車場に向けて車を走らせる。駒ケ岳は入山期間だけでなく入山時刻にも規制があって、登山活動は9時から3時迄に制限されている。登山ゲートの開く9時を目指したのだが、少し遅れて駐車場に到着した時には既に5台程が駐車していた。監視員の誘導を受けて車を止め、支度を済ませてから登山届けに記入して出発する。 朝から暑い陽気の上に、木陰の全くない幅広い登山道は登り出すと直ぐに汗が噴き出してくる。標高487mのスタート地点から900mの馬の背まで、400mちょっとという楽な登りだがこの暑さは堪える。ほとんどの人は軽装で登っているが、十分な量の水の携行について、下で登山届けを出す際に念を押されていた。早朝の涼しい時間帯に登りたいものだが、時間が規制されている以上何ともしがたい。道端に噛むとサロメチールの香りがするシラタマの実がなっていたが、あまりにも道が乾いていて埃っぽいので口に入れのはためらわれた。 登りがキツくなると益々暑さを感じるが、歩く距離は数百メートルなのでここは一気に登りきるしかない。 最後の坂を登ると、そこは広々とした馬の背の一角で、登山客が思い思いの方角を眺めながら休んでいる。どの眺めもそれなりに良いが、やはり圧巻は剣ヶ峰の偉容で、峨々たる岩山ながら均整の取れた形に写真で見たモンサンミッシェルを重ね合わせてしまう程だ。 剣ヶ峰の300m程手前に小高い丘があって、観測機器らしい物が見えるので、そこまでは行かれるのではないかと期待していたが、登ってきた登山道以外は全ての方向がロープで閉じられていて、先への進入は出来ないように規制されていた。ここまで登ってきて景色を楽しんだら、さっさと来た道を帰るしかない訳で、ちょっともったいない気がするが、これもやむを得ないか。 下りは大沼を眺めながらザレた道をスリップしないように下ると、次々と登ってくる登山者とすれ違う。やっぱり駒ケ岳は人気がある。山の形の良さと短時間に登れる事が人気の秘密だろうか。登り40分、馬の背での滞在が20分、下り30分の短い山登りだった。 今回の北海道は前半は天気に恵まれず。芦別岳以降に山へ行かれなくなると、皮肉にもお天気が続くようになった。山行報告を書いた以外には函館近くの恵山へも出掛けたが山頂まで登っていない。 今回予定していた山にはほとんど登れず、またもや持ち越しとなってしまった。 北海道の山については3シーズンで登りきる積もりをしていたが、事前の予想に反して進捗率が悪い。どうしても登りたい山だけに絞って計画しないと、手を広げすぎると今後何年かかるか分からなくなってしまう。山行計画全体の見直しが必要なようだ。/福西 トップページへ戻る
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