【日 程】平成24年9月8日
【山 名】室生寺 【標 高】奥の院約450m、コース中の最高地点は門森峠533m 【天 候】曇り 【メンバー 】Y田、M上兄妹、T田、Y井、福福 【タイム】 室生口大野9:03−−−9:47竜鎮橋9:48−−−10:22荷坂分岐10:24−−−11:42東屋12:45−−−13:27室生寺14:34−−−15:09門森峠15:09−−−17:05室生口大野 |
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8月例会を私の都合で9月に変更して実施したもので、コースは山渓のガイド記事をそのままなぞっただけの初心者用コースだ。
前日の天気予報で雨は必至とみていたが、電車での移動中に一時的に降られはしたものの、その後は精々パラッと落ちてくる程度で済んでしまった。天気に関しては幸運な一日だった。 近鉄室生口大野駅で電車を降り、駅前から真っ直ぐ進むと川にぶつかる手前に大野寺があり、対岸に有名な磨崖仏がある。大きな石仏だが彫り込みが浅いせいかあまり明瞭に見えないのは残念だ。川沿いに進み国道165号線の下を潜るとその先の道が新しくなって地図の道とはずれているが、橋を渡ると以前の道に重なる。その地点が丁度分岐になっていて直進コースが下山路として考えている道で、行きは右に折れて室生ダムを目指す。 道はやがてダム本体に達し、そのまま湖岸道路に入っていく。ずっと舗装された道路を歩いているが滅多に車が通らないのは幸いだ。舗装道路と分かれるのは竜鎮橋の袂からで、ここに竜鎮渓谷の標識があり川沿いに遊歩道が続いている。渓谷に入って直ぐの所にポットホールはあったが、その後は特に変哲もない川相で◎◎渓谷などと喧伝されるような沢には思えなかった。 荷坂分岐で峠越えの道と分かれ、なおも左手の沢沿いに進むと何度か沢を渡り返す。ガイド記事によれば水量の多い時は靴を脱いで徒渉するとあったが、幸いそういう事はなかった。「5回渡り返したところで一般コースは右の尾根に取り付くが、そのまま流れの中を進もう。」との記述通りに沢の中を進んだが、小滝に阻まれて逆戻り。尾根に取り付く道も不明瞭で、結局、赤テープにガイドされて進んだ巻道が正解だった。ガイドの記述はちょっと変。 やがて道は林道になって坦々とした道を歩くだけになった。これで今日のメインの部分は終わってしまったようだ。その林道がぶつかってT字路となる手前に立派な東屋がある。眺めが良いわけでもないこんな場所にあるのも不思議だが、我々の昼時の休憩にはぴったりだった。昼食後T字路を左折して室生寺方面に向かうと、腰折地蔵のお堂があってそれを過ぎると室生の集落に入っていく。時々現れる室生寺の標識を頼りに進めばやがて室生寺入り口に到着するので、拝観料を払って久しぶりに訪れた境内を歩く。 本堂や五重塔までは容易だが、奥の院までは結構長い石段歩きがあって息が上がる。奥の院でUターンして元の道を戻り、軽い熱中症気味と言うT田さんと室生寺バス停で別れ、残りのメンバーは門森峠越えの東海自然歩道を目指した。東海自然歩道は標識類が良く整備されているので、迷うことなく門森峠に達し、峠から先は下りだけだから楽勝、の筈だった。東海自然歩道というのは整備過剰ではないかと思う事は時々あるのだが、整備の方法が危険と感じる事はまずない。 ところがここがそういう場所だった。門森峠からの道は緩やかに下っていくのだが、それが石畳(コンクリートの基盤に石を並べて埋め込んだもの)なっている。 この石畳に苔が付いて実に良く滑る。おっとっという感じを何度も経験したあげくとうとう転倒してしまい、左腰下部を強打、それと左手親指を突き指した。 歩き方に十分な注意が足りなかった事もあるが、原因の過半はこの道にあると思う。おそらくこの石畳の道を設計した技術者は、湿った坂道の石畳がどういう状態になるのか考えもせずに教科書通りに設計したのだろう。歩行者の為の施設がむしろ危険なものになってしまうと言うのはやはり変だ。現場を良く見てその特徴を知る事と想像力を働かせて安全な整備をして欲しいと切に願う。 私の方は痛みをこらえながら下り、石畳が途切れたところまで来てようやく安心できた。その後、道は林道に合流し更に進むと室生寺へのバスも通る舗装された道路に出て、やがて朝通った道路に戻るともう一度大野の磨崖仏が見られる。 後は駅まで真っ直ぐ進めば終了だ。 今回は気軽なハイキングの筈が、痛みを抱えての帰途となった。途中、痛み忘れに珍しいものをと食べた吉野葛の葛きりも今ひとつ。その店では三温糖の蜜を使っていたが、これではちょっとパンチがない。やはり黒蜜のような濃厚なものの方が葛きりには合うような気がする。 ともあれ左手の親指は現在(10月末)でもまだ完治していない。/福西 トップページへ戻る
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