山行報告>天気に感謝した、リトル比良

2012/12/9

 

【日 程】平成24年12月9日
【山 名】岳山、岩阿沙利山、滝山
【標 高】岳山565m、岩阿沙利山686.4m、滝山703m
【天 候】晴れ後曇り
【メンバー 】T橋、T田、I田、Y田、J久、Y井、福福
【タイム】
 大炊神社8:16−−−9:33岳山9:41−−−10:29鳥越峰10:33−−−11:13岩阿沙利山11:23−−−11:37鵜川越11:40−−−12:13滝山13:09−−−13:28寒風峠13:30−−−13:57涼峠14:02−−−14:26滝見台14:28−−−14:44登山口14:49−−−15:12北小松駅
       


12月例会の2日目、湖畔の宿からは琵琶湖東岸から昇る朝日が眺められ、穏やかで美しい朝を迎えた。前日の天気予報では日本海側を中心に全国的に荒れる天気が予想されていて、ここ滋賀県北部も大雪注意報、風雪注意報、強風注意報と注意報のオンパレード状態だった。それが朝起きてみると空は晴れて風もなく静かなもので、拍子抜けするほどの良いお天気だった。

朝食後、宿の車で登山口である音羽集落の大炊神社まで送ってもらう。
今回のコースのうち、途中の岩阿沙利山までは私とカミさんは2009年10月に登っている。獣除けのゲートを潜りしばらく林道を行くのだが、その林道が以前は随分と荒れていたのが今は整備されてきれいになっていた。
標識類は充実しているし、危険個所もないので日帰りで歩くにはリトル比良はなかなか良いコースだと改めて思う。

林道を外れて登山道に入ると、水の流れている所もあるが少し登ればまた乾いた道になる。道の両側にはウラジロやコシダが多い。賽の河原を過ぎて一登りすると大きな石灯籠のある場所に着くのでそこでシャツを脱いで身軽になった。頭上には青空が広がり陽の光がきらきらと明るく、琵琶湖の眺めも美しい。これで天気は悪くなるのだろうか。

地図にある岳観音は気付かずに通り過ぎてしまったが、後から礎石部分の石積みだけ残った場所がそれだったと教えてもらった。前回登った時も気付かなかったのは、てっきり祠かお堂があるものと思い込んでいたからで、地図の表記も岳観音跡としてもらった方が分かりやすい。尾根道を登り詰めて石造観音三尊の前に出た。石組みの岩屋の中に観音像が安置されている、ここが岳山山頂である。

岳山からは一旦下り基調になるが、途端に冷たい西風をまともに受けるようになり、慌ててカッパを着こんで風対策をした。尾根の向きが南向きに変わった辺りから登り返しが始まるが、途中にあるオーム岩はちょっとした展望台になっていて、雪か霧氷で白くなった武奈ケ岳が見られた。段々雲の量が増えては来ているがまだ青空の方が勝っているとここでは思ったのだが、次の鳥越峰では完全な曇り空になってしまった。鳥越峰は見張山コースとの分岐になっていて、前回はそのコースを下山ルートにした。今回も天候が悪化した場合のエスケープルートと考えている。

鳥越峰を下って、時折薄日の射す林の中の道を登り返し岩阿沙利山へ。登り着いた岩阿沙利山は周りの木々が全て葉を落として10月に来た時とは随分雰囲気が違う。
その岩阿沙利山から先は初めて通る道で、鵜川越までずっと下り道になるが、この下りは地図のイメージより随分急に感じた。林道の横切る鵜川越からは今日の三番目のピークである滝山まで最後の登り返しになる。気合を入れて登り始めたらチラチラと雪が舞い始めたが、直ぐに止んで又しばらくすると舞い始めるという具合で本格的な降雪ではなく風花のようだ。

鵜川越から200m程南にある小突起とさらに300m程南の小突起に全く同じ立派な標識があり、それにはこう案内されていた。「寒風峠経由北小松駅(駅まで約1時間半)」。私の計画では鵜川越から北小松駅まで3時間10分見ているのに、この案内標識ではその半分以下で着くとなっている。これはちょっと信じられない。
滝山山頂付近でツェルトを張って昼食にしたが、昼食時間中にも幸い雪が降りだしてくることはなかった。

滝山から寒風峠への尾根道の途中から正面に今年9月に登った釈迦岳等の比良の山々が望めるようになるが、同じ峰続きではあってもその頂きははるかに高い。やっぱりこっちはリトルなんだと納得した。寒風峠から涼峠を経て降りてくると滝見台の東屋があり、楊梅滝(雄滝)が眺められるが滝はかなり遠い。楊梅滝探勝コースで雌滝には寄ってみたが、雌滝はあまり迫力はなかった。この後、舗装道路に出て北小松駅まで1km程歩いて今日の山行は無事終了となった。

心配していた雪にも遭わず計画通りに歩けてメデタシというところで、この後乗車した湖西線の列車が近江今津に近づく頃から吹雪模様になり、見る見るうちに景色が白く変わっていくのを目の当たりにしては、その感はなおさらだった。
ちなみにこの日の雪は東海道線に乗り継いでも降り続き、岐阜近くまでが雪景色だった。/福西

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GPSで記録した登山ルートの地図画像が見られます。
オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミールを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)