【日 程】平成25年4月23日 【山 名】明神山 【標 高】1,016.0m 【天 候】曇り 【メンバー 】福福 【タイム】 三河川合駅8:37−−−9:10乳岩峡入口9:17−−−9:31乳岩分岐9:36−−−10:21鬼岩10:29−−−11:15六合目11:20−−−11:54明神山12:35−−−13:07六合目13:08−−−13:44鬼岩13:49−−−14:24乳岩分岐14:25−−−14:42通天門14:53−−−15:04乳岩分岐15:04−−−15:13乳岩峡入口15:20−−−15:47三河川合駅 |
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奥三河にはもう一つ明神山という名の山があるので、区分けするときは三ッ瀬明神山と呼ばれている。登るコースも色々ある人気の山で、この山に最初に登ったのは1987年5月に今回と同じく乳岩コースからだった。二度目は1998年9月に三ッ瀬コースから登った。どちらが魅力的なコースかと言えば、途中に乳岩や鬼岩という奇岩のある乳岩コースの方が変化があって面白いと思う。
早朝の名鉄電車で名古屋を出て豊川稲荷まで行き、豊川稲荷駅のすぐ隣にあるJR豊川駅で飯田線に乗り換える。名古屋から豊橋経由で来るよりはこの方が早いのだが、平日は通勤、通学客で車内は混雑していて、座席に座れたのは途中の新城駅を過ぎてからだった。その混雑していた車内も新城、東新町、茶臼山の3駅でほとんどの乗客は下車してしまい、2両連結の小さな電車がガラガラの状態になるが、こういうのもローカル線の旅らしくて良い。 モダンな建物の三河川合駅(無人駅で待合室があるだけ)で下りたのは我々二人だけで、平日の乗降客は少ないようだ。小さな街並みを進み宇連川を渡ってから左折したが、川を渡る手前にシャクナゲ公園への標識のあった道から行った方が若干距離は短かったようだ。宇連川の支流である乳岩川沿いの道になると乳岩峡入口までの道のほぼ半ばである。乳岩峡入口には駐車場、トイレ、売店(閉まっていた)があり、車が5、6台駐車していたので今日登っている人もいるようだ。 入口を入ると桟敷岩と名付けられた、河床部分が平滑な一枚岩のように見える岩畳の道になる。流紋岩質凝灰岩と解説してあったが、乳岩を形作っているものと同じ岩だ。 入口から沢沿いの道を15分歩くと乳岩への分岐に着く。ここから左手の山道を登り、乳岩を巡ってまたこの位置に戻るのに30分かかるそうだ。乳岩見学は後回しにして、引き続き沢沿いだが山道らしい登りになった道を乳岩分岐から45分程歩くと巨大な岩塔の鬼岩に着く。岩に取り付いている人はいなかったが、クライマーには人気の岩場である。 その鬼岩から少し登ったところで腰にハーネスを付けた若い男性2人組とすれ違った。平日でもやっぱり居るんだと思いつつ登ると、雨宿り岩におそらく彼等のものと思われる装備と岩壁に掛けたままのザイルが残されていた。雨宿り岩は名前から想像のつく通り、大きなオーバーハングの岩なので、クライミングシーンを見たかったなぁとちょっと残念だった。 鬼岩乗越を過ぎると尾根上に点々とヒカゲツツジの花が現れ、花を愛でながら登ることができる。途中、胸突き八丁の標識があるが、それほどの急登というわけでもない。胸突き八丁の頭を過ぎると傾斜も緩くなって三ツ瀬コースとの合流点である六合目に着く。この先は随所に岩場や鎖場が現れるコースになるが、同時に眺めも良くなってくる。その尾根にアカヤシオの花が次々に現れたのは予想外だった。もう終わっているのだろうと思っていたので、ここで会えてうれしかったし、山桜や若葉色の木々が山肌を覆っている景色もまた良かった。 馬の背岩を過ぎると山頂はもう近くなる。「あと150m、9合目です」の標識を過ぎると、鉄製の展望台のある明神山山頂に着く。展望台から360度の眺めが得られるが、春霞のせいでお楽しみの南アルプスは残念ながら不明瞭だった。それにしてもこの山は平日にも関わらず人が多い。天気の良いせいもあるが、山頂からの眺めと変化のある尾根道が人気なのだろう。 山頂で昼食をとってから同じ道を下り、行きには素通りした乳岩に寄り道をしたが、鉄製階段の登りが続き、今日のコースではここが一番きつかった。乳岩というのは洞窟や石門を含む岩山の事で、遊歩道でそれらの岩の造形を見ながら一巡できるようになっている。中でも圧巻は通称「通天門」とか「極楽門」と言われている岩のアーチで、自然の造形美に感心してしまう。 下山後はまた三河川合駅まで歩いて今回の山行を終了し、予定通りの16時発の列車に乗ることができた。この後豊橋に出てK合夫妻を呼び出し、打ち上げと称する飲み会にしたのは、いつもの私の悪い癖。そうは言ってもそんな楽しみも、山登りを続けられる一つの秘訣で、美味い酒と楽しい語らいで山の余韻に浸るというのも、一日の良い締めくくりだろうと思っている。/福西 トップページへ戻る
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