山行報告>インディアン平原から敦賀湾を見下ろす岩籠山

2013/4/27

 

【日 程】平成25年4月27日
【山 名】岩籠山
【標 高】765.2m
【天 候】曇り
【メンバー 】Y井、I田、J久、A井、福福
【タイム】
 新疋田駅8:50−−−9:25駐車場9:31−−−11:14夕暮山分岐11:26−−−11:45岩籠山11:48−−−11:54インディアン平原11:45−−−14:05ドライブインしのはら14:16−−−14:41新疋田駅
       


今年のGWの天気は前半、後半とも晴れの予報が出ていて、GW初日に4月例会を組んだ我々には具合の良いことだった。
当日は電車に乗っている間はやや雲が多く感じたが、徐々に日差しも出てきて登山日和になった。

いつも様に名古屋から普通列車で出かけたものの、今回は目的の北陸線新疋田駅までに4回の乗り換えが必要で、朝早い時間の電車はあまり効率が良くない。ログハウス風の新疋田駅(無人)で身支度を整え、駅正面の国道を右手に向かってガードを潜ったら国道を離れて疋田集落へ向かう。

引き舟で物資を運んだ疋田舟川跡を見ながら、落ち着いた家並みを進み再度ガードを潜って山手へ向かうとやがて右手に駐車場が現れる。岩籠山登山者のための駐車場で簡易トイレもある。この先で舗装は切れるが、なおも若葉の美しい林の中に林道が続き、やがて明瞭な谷地形に入っていくと最初の徒渉がある。この後は狭い谷の中を右に渡ったり、左に渡ったりと、何度も徒渉を繰り返す。深い沢ではないが、飛石にする岩が良く滑るのでなかなか気が抜けない歩みが続く。落石でもあると逃げ場のないような狭隘な谷なので休むこともなく進み、最後に源頭の急な斜面を登り切ってようやく一息つけた。

この場所が夕暮山への分岐点で夕暮山へは10分で着くようだが、予定より少し遅れているので夕暮山は省略した。傍らのブナの木の表面が落書きで削られていたが、随分と古い痕跡で文字も不明瞭になっている。こういう事がまかり通っていた昭和30年代頃のものだろうか。緩やかになった道を進むと頂上付近で左手に踏み跡があるが、標識がないのでうっかり通過してしまったが、その踏み跡が山頂への道だった。

岩籠山山頂には単独男性が休憩中で、頼んでカメラのシャッターを押してもらう。休憩には良い場所だがちょっと風が当たるので、下って次のインディアン平原に向かい、そこの岩場の陰を休憩場所とした。インディアン平原とはいかにもインディアンが潜んでいそうな岩が点在している事から名付けられたそうだが、岩の周りは笹原なので西部劇の舞台にはそぐわない。ここから敦賀の町や敦賀湾も見下ろせるし、風は茂みで遮られるので、山頂よりも休憩には適していたようだ。

昼食後はルートを変えて国道161号線脇のドライブインを目指して下る。行きに登ったのが市橋コース、これから下るのが駄口コースと呼ばれているルートだ。地図に道の表示が無いので心配していたが、明瞭な道と標識が良く整備されていたので迷うことはなかった。インディアン平原から先の尾根はブナ林の気持ちの良い道が続く。あまり太いものはないがブナの純林が見事である。

677pの手前で進路が南向きから東向きにほぼ90度進行方向が変わる所にも標識が設置してあったし、その先の標高510m辺りで尾根を外れる箇所にもやはり標識があり、ルート間違いしないように念入りに整備されていて安心して歩くことができた。国道を走る車も明瞭に見えるようになり、ずんずんと標高を下げていくと林が杉の植林地に変わり、やがて目的のドライブインしのはらの駐車場に出る。

計画していたよりも40分早く到着して快調だったわけだが、この先の駅までの国道歩きは快調とは程遠かった。この国道は歩道がない上に大型車の通行が多く、大型車同士がすれ違う時は路側ぎりぎりまで車が迫ってくるので、危なくてしょうがない。そんな緊張する道路歩きを30分程続けて、駅に着いた時にはほっとした。

ところでその新疋田駅にはボランティアで乗降客の面倒を見ている人がいて、我々が到着する前に下山してきた人(多分岩籠山頂であった人)を隣駅の近江塩津まで自分の車で送ってきたと言っていた。別れ際には「ここの良い空気を吸ってお土産にしてください」と言って送り出してくれた上に、我々の乗った列車を手を振って見送ってくれた。山登り自体はもちろん楽しかったが、こういう人との出会いが旅をより一層味わい深いものにしてくれたように思える。/福西

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GPSで記録した登山ルートの地図画像が見られます。
オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミールを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)