【日 程】平成25年5月12日
【山 名】猿ヶ馬場山 【標 高】1,875m 【天 候】晴れ 【メンバー 】Y井、福福 【タイム】 白川郷駐車場7:40−−−7:55林道入口7:55−−−9:09宮谷林道出合9:09−−−9:20尾根ルート入口9:20−−−10:071,336p10:18−−−11:22帰雲山11:34−−−12:42猿ヶ馬場山13:35−−−15:151,336p15:21−−−15:47尾根ルート入口15:53−−−16:39林道入口16:39−−−16:51白川郷駐車場 |
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猿ヶ馬場山は夏道のない山で、通常は4月からGW頃の残雪期に登られる事が多い。もちろん藪山が好きという人はそれ以外の季節にも登ってはいるが、体力と根性には自信があると言い切れる人でないとちょっと難しい。
私も平成9年の6月に籾糠山から猿ヶ馬場山を目指したが、途中の1,818pでギブアップした。この時は手にカブレのお土産を貰って、その上藪漕ぎの最中に腕時計を紛失してしまうという散々な山行だった。 その猿ヶ馬場山へ行かないかとY井さんからお誘いがかかった。籾糠山からの再チャレンジではなく、合掌造りで有名な白川郷から往復する残雪時期のノーマルルートである。それを4月20日に予定したのだが、その日は悪天で中止してしまった。 その後の都合がつかず、来年回しかなぁと思い始めた頃に再度Y井さんから5月13日はどうかと改めて打診があり、ちょっと時期が遅いという気がかりはあったが、天気晴れ、降雨確率0%という予報に背中を押されて出かけてきた。 Y井車で早朝の名古屋を出発し、合掌村の駐車場に車を入れたのが7時20分頃、身支度をし、念入りに日焼け止めを塗りこんでから出発する。であい橋を渡り、まっすぐ進むとT字路に当たるので、そこを右折。荻町八幡神社の裏手を登っていくと、左手に分れ道があるのでそちらへ向かうとゲートを閉じた林道入り口がある。途中に地元ナンバーではない車が2台駐車していたからひょっとすると先行者がいるかもしれない。 ゲート脇から林道に入り20分程歩くと、三角形のトタン張りの作業小屋のあるところで細い道が左に分岐するので、その分岐した道に入る。この道は浅い涸谷の左岸側にジグザグに付けられていて道上に雪はもうなかった。宮谷林道出合付近でわずかな残雪の上に見つけた足跡は新しかったのでやはり先行者がいるようだ。 宮谷林道を少し進んでから、道が左手にカーブする所で林道脇の薄い藪を漕いで尾根に取り付く。ここから登るのが尾根ルートで林道をさらに進んでから宮谷に下りる沢ルートも別にある。 取り付いた尾根だが、やはり時期が少し遅かったようで、残雪はパッチ状にあるだけ。笹や灌木が邪魔をしておまけに急斜面なのでとても登りにくい。下りの時に気付いたのだが、尾根の西側に浅い沢地形があって、そこの残雪は割と繋がっていたので、尾根芯ではなくその沢地形を登ればもう少し楽に登れたと思う。 苦労して1,336pまで登り一息入れたが、その先は傾斜も緩みうるさいブッシュも消えて、残雪を踏んで歩けるようになった。それに木の間から間近に見える白山連峰が美しく、山頂からの眺めに期待が高まる。取り付きの悪さとは雲泥の快適な雪上歩行を続けるとNHKのパラボラアンテナと青い小屋(器具庫?)の建つ場所に出て、その先を下ると広々とした帰雲山との鞍部になる。 そこから一登りで帰雲山山頂に着くが、山頂の少し手前で単独の先行者に追いついた。休憩中だった彼氏は我々の出現に驚いたようだが、一人で心細い思いをしていたのか、我々に出会えたのをとても喜んでいた。 帰雲山の山頂にも先ほど見たのと同じNHKのアンテナと青い建物があるが、眺めの方は木に遮られてあまり良くない。その帰雲山を下った所で早くも頂上から下山してきた別の単独行者とすれ違った。 彼は沢ルートでの往復の様で、コースの状態を聞いてみると、一部に凍った所があったそうだが、特に危険は無いそうだ。この後はほぼ彼のトレースを伝って山頂へ。帰雲山から猿ヶ馬場山まで引き続き平坦な尾根を1時間強かけて到着した。山頂は馬場と山名に付くだけあって広々としていて、そこからの眺めは想像以上だった。 御嶽、乗鞍、北アルプスが見事だったが、圧巻はやはり白山で間近なだけに実に明瞭だ。見事な景色に予定していた休憩時間を長々と延長してしまったが、この眺めは十分時間をかけて楽しむべきだ。 下りは沢ルートでも良いかと思ったが、肝心の下り口の情報を持っておらず、地図で見当を付けた場所を少しうろうろしてみたが、結局見つけられず確実な尾根ルートで下山した。 今回のコース(我々の登った尾根ルート)は、好天に恵まれたこともあって危険を感じる所はなかった。ただ、特に山頂付近の尾根が広いのでガスられたりすると分かりにくいと思う。赤テープなどの標識はほとんどなかった。 今回の我々は滅多にないような好天に恵まれ、深い満足感を味わいながら外国人観光客で賑わう白川郷を後にすることができた。誘ってくれたY井さんに感謝だ。/福西 トップページへ戻る
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