黒井沢登山口8:40−−−10:17野熊の池避難小屋10:28−−−11:55水場11:56−−−12:22恵那山12:40−−−12:46山頂避難小屋12:50−−−13:05水場13:06−−−14:11野熊の池14:30−−−15:40黒井沢登山口
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会の6月例会で計画した山だが、当日は腰痛で出席できなかったので日を改めてカミさんと二人で登ってきた。計画者が参加しなかったのは1月例会に次いでこれで2度目で何とも面目ない事である。
恵那山は名古屋から近い百名山なので何度か登っているが、今回のコースである黒井沢登山口からの往復というのが多い。「日本百名山」の著者である深田久弥も、当時新道として整備されたこの道を登り神坂峠に縦走している。山頂から神坂峠にかけての縦走路の楽しさに比べると、黒井沢からの登りは展望もない地味な道だが、急登はなく登りやすい道ではある。 JR中津川駅からタクシーで35分程かかって登山口に着くと、2台の車と1台のバイクが駐車していた。平日でも登る人がいるのはさすがに百名山だ。 電車の窓から見た恵那山はすっぽりと雲の中に入って、その形を見ることができなかったが、登山口は正にその雲の中で、いつ降り出してもおかしくない空模様だった。 念のためにカッパを付けて歩き始めたものの、結局、この日の行動を終えるまで雨に遭うことはなかった。 しばらく林道歩きを続けてから登山口の標識の所で山道に入るが、相変わらず傾斜は緩い。誰も利用する気にはならないような古びた避難小屋の所から沢を離れ尾根の巻道になり、その後再び沢沿いを登るようになる。 沢道を詰め終えて尾根にかかる所にある野熊の池避難小屋は可愛いログハウス風の小屋で、軒が低く真っ直ぐ入ると鴨居に頭をぶつけるので要注意だ。この小屋の直ぐ上に野熊の池があり、澄み切った水の色が涼しさを感じさせる。 カラマツの植林に変わった道をゆったり登っていくと、ブヨのような虫にまとわりつかれ、手で払いつつ登るようになるが、明瞭な尾根道になると少し虫の数も減ってきたようだ。標高1,970mの所から尾根を外れて巻道を行くようになる。 ずっと以前は尾根を直登して頂上に至る、いわゆる冬道も道形がはっきりしていて夏でも通行できていたが、その内に笹に覆われて道は消滅してしまった。阿智村からの広河原コースが新設された時に復活を期待したのだが、黒井沢コースとの連絡コースまでは整備されることはなく、現在は避難小屋からUターン気味に山頂に向かう巻道コースしか行きようがない。 この巻道の途中、ちょうど恵那山三角点の真下に当たる所に水場があり、相変わらず冷たくて美味しい水が豊富に流れ出ている。 水場を過ぎてしばらく登ると山頂避難小屋のトイレに横に出るので、そこから右手前方向にUターンするような感じで山頂に向かう。初めて恵那山に登った人はこの道に戸惑うようで大抵は避難小屋方面に直進してしまう。その方向には恵那山最高点2,111mがあるのだが、小さな社があるだけでわざわざ行くほどの場所ではないので、三角点2,189.5mに向かうのが正しい。 その三角点はちょっとした広場になっていて休憩にも具合が良い場所で、広河原コースからの場合はこの場所にダイレクトに登りつく。我々が到着した後にその広河原コースから2パーティが登ってきて山頂は賑やかになった。 深田久弥はこの山頂から南アルプスの眺めが素晴らしかったと書いているが、私が初めて登った時でも南アルプスなぞ見えたことはない。周りの木が成長してずっと展望のない山頂なのだ。そのせいかどうか今回行ったら展望用の櫓が出来ていた。曇り空なので登ることもしなかったが、晴れていれば展望が得られるのだろうか。 帰りの時間が押し気味なのと、虫がうるさいので昼食は短く切り上げて下ったが、タクシーとの約束の時間に10分遅れた。自分が立てた計画ながらコースタイムがタイトすぎる感じで、次回に登るときには30分から1時間行動時間を長めにとった方が良さそうだ。 ともあれ今回は雨に降られることもなく下りてこられたことが良かったし、久しぶりに登った道は何とも懐かしい印象を受けた。家に帰ってから調べてみると前回にこのコースから登ったのは平成元年10月だった。24年ぶりなのだから懐かしいはずである。/福西 トップページへ戻る
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