山行報告>深田百名山を目指す 3 斜里岳

2013/8/4

 
【日 程】平成25年8月4日
【山 名】斜里岳
【標 高】1,545.8m
【天 候】晴れ
【メンバー 】福福
【タイム】
 清岳荘4:59−−−5:13林道終点5:13−−−5:46下の二股5:46−−−5:58休憩6:03−−−7:25馬の背7:33−−−7:49斜里岳8:05−−−8:21馬の背8:22−−−8:45上の二股8:54−−−9:32熊見峠9:34−−−10:11下の二股10:21−−−11:06清岳荘
       


1999年に登った時とは登山口の様子が変わっていて、以前は林道のどん詰まりにあったプレハブの清岳荘が、今回は少し手前の場所に鉄筋コンクリート造の建物に生まれ変わっていた。合わせて駐車場も整備されたし、山荘までの道も相変わらず未舗装ではあるが、拡幅されて走りやすい道になっている。

この新しい清岳荘は2005年に作らられたそうで、宿泊は2階の大部屋2部屋に適当に寝場所を確保して泊まることになっている。ここもフローリング床でこれが最近のはやりのようだ。宿泊料は一人2千円。

翌朝、ほぼ5時に山荘を出発する。既に当日上がってきた登山者が大勢先行している。
山荘横の登山口から林の中を進むと以前の林道に出る。この道をかつてプレハブの清岳荘が建っていた林道終点まで行くと、その先から沢沿いのルートとなり何度も徒渉を繰り返すようになる。

登山者が多く時々渋滞を起こすが、気持よく道を譲ってくれる人にはお礼を言って先に行かせてもらう。別に競争するつもりはないが、山は自分たちのペースで登りたいものだ。新道分岐である下二股で朝食をとっているパーティを抜くと、それぞれのパーティ間がバラけてきたようで、抜いたり抜かれたりを繰り返すことはなくなった。

羽衣の滝から先は滝が連続して現れるようになる。ほぼ全てが滑滝なので大きな釜を持つような滝はないが、コースは終始沢身に沿って登っていくため、沢登りしているような感覚になる。上二股で沢身を離れ山腹のジグザク道を登り切ると馬の背のコルだ。ここまで登り着くと前方に知床の山を目にすることができる。

北海道に来て以来の素晴らしい晴天と広がる眺望に思わず顔がほころぶ。十分に眺めを楽しんだ後は斜里岳山頂への最後の急登に取り付く。登りつめるとその先の鞍部に精巧に神殿を模した社(斜里大神社)が置かれていて、山頂は更に一登りしたとこにある。

山頂では居合わせた人に頼んで、何枚も記念写真を撮ってもらった。ここからは360度の展望で、眺めの方は申し分ないが好天過ぎて少々日差しがきつい。十分に眺めを楽しんだ後は来た道を上二股まで降り、ここから道を変え新道コース(尾根道)に入る。

上二股から少し進むと竜神の池への分岐が現れる。以前は分岐などはなくて竜神の池を経由して登山道は続いていたのだが、この辺りの登山ルートは少し変わったようだ。新道ルートの目玉とも言える竜神の池を避けて登るわけにはいかないので、分岐から少し下って竜神の池に寄り道した。

小さな池なのだが空の青さを映して少し青みがかった 水の透明感がすごい。前回は曇り空だったのであまり感動もなかったが、好天時の池は実に神秘的に見える。これを見逃してはきっと後悔するだろう。

竜神の池から先はあまり歩かれていないようだが道は続いていて、やがて正規の登山道に戻る。この後は伸びやかな稜線を伝って行けば熊見峠に着くが、展望のない峠なので休憩も取らず先に進む。峠から先は下二股まで下りである。途中、この道を登ってくる老夫婦とすれ違った。斜里岳は一般的には旧道を登って新道を下るというコースをとることが多いので、新道を登る人はちょっとめずらしい感じだ。

急な道を下り切った所が旧道との合流点の下二股で、ここで10分ほど休憩してパン等を食べながら小腹を満たす。余談だがこの場所には携帯トイレを使用する為のテント張りのトイレブースがあって、使用後の物は清岳荘で回収してくれる。

下二股からは朝通った沢沿いの道を下り、清岳荘跡地で林道に出てからは少しの歩きで清岳荘に帰り着き、残しておいた装備を回収して今回の山行を終了した。

斜里岳は天気に恵まれて楽しく歩き通すことができた。山頂からの眺めも良かったが、強く印象に残ったのは竜神の池の水の色だった。前回は天気のせいでその魅力が分からなかったが、今回は感動した。二度登った甲斐があったというものだ。

追記
GPSのログを取るのを忘れてしまい、それに気がついたのが斜里岳山頂だったので、山頂からの下りのログしか残っていない。それに下二股から旧清岳荘跡までのログが随分と暴れている。谷筋なので衛星の補足に失敗しているものと思われるが、正しくは水線にそった道を歩いていて、このログのようには歩いていない。

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GPSで記録した登山ルートの地図画像が見られます。
オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミールを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)