山行報告>深田百名山を目指す 4 幌尻岳

2013/8/7〜9

 
【日 程】平成25年8月7日〜9日
【山 名】幌尻岳
【標 高】2,052.8m
【天 候】1日目曇り、2日目曇り、3日目曇りのち雨
【メンバー 】福福
【タイム】
 1日目 二岐沢駐車場11:46−−−12:34北電取水口12:43−−−13:17三ノ沢出合
 2日目 三ノ沢分岐4:23−−−5:25尾根取付5:25−−−6:04トッタの泉6:08−−−7:09ヌカビラ岳7:18−−−7:52北戸蔦別岳8:00−−−−−9:04戸蔦別岳9:16−−−10:59幌尻岳11:21−−−13:05戸蔦別岳13:20−−−14:27北戸蔦別岳14:41−−−15:13ヌカビラ岳15:24−−−−−16:09トッタの泉16:17−−−17:37三ノ沢出合
 3日目 三ノ沢出合6:04−−−7:55二岐沢駐車場
       


北海道を訪れる主たる目的の山だったが、なかなか実現せず4年越しでようやく計画が実現できた。
計画したのは宿泊の事前予約をとるのが難しい幌尻山荘経由のコースではなく、チロロ川沿いの林道から北戸蔦別岳を経由して登るコースで、登り口にテントを張っての2泊3日の行程だ。

1日目、チロロ林道の途中に入林届けを出す営林署のポストがあって、覗いてみると昨日、今日は誰の記載もなく、このコースからの登山者はやはり少なそうだ。ところが二岐沢出合の駐車場まで来てみると車が4台駐車していて、何だいるじゃないかとちょっとホッとした。ただし、車の他に駐車場には予想外のアブの群れがいて、これは全く嬉しくない。車内で昼食、身支度を整えた後、意を決して車外に出てアブを振り払いつつのスタートとなった。

駐車場から50分程、北電の管理道路を歩いた所の取水口から登山道になり、更に30分程沢沿いに行った二ノ沢出合にテントを張った。この場所には二張分程のテントスペースがある。夕刻近くになって3パーティが山から降りて来て、テントの前を通り過ぎていったが、その内の男女ペアは日帰りで幌尻を往復してきたとか。大した脚力だ。

2日目、テン場をスタートし二ノ沢を詰め上がる。途中、10回の沢の渡り返しがあったが、深い所はなく登山靴で大丈夫だった。尾根への取り付き(明瞭な印がある)からは急登のきつい登りが続く。途中のトッタの泉で喉を潤し、引き続き急登に耐える。

やがて赤い城壁のようなヌカビラ岳が見えてると、岩の隙間を階段を交えて登るようになり、まず最初のピークのヌカビラ岳に到着する。ここから見る幌尻岳は山頂部分が雲に隠れていて、この日も好天とは言いがたい。この先緩くなった尾根道を進み北戸蔦別岳に到着した。今朝、テントの前をヘッドランプを点けて通過していった単独男性は北戸蔦別岳からピパイロ方面に向かったようで、以後出会うことはなかった。

北戸蔦別岳からは密生したハイマツの中を泳ぐようにして下り、1881pに登り返す。1881pは六の沢出合を経て幌尻山荘に至るコースとの分岐になっているが、幌尻山荘を示す分岐標識はない。次の戸蔦別岳に向かう頃には幌尻岳山頂も姿を現したが、相変わらず雲が多くいつまた隠れてしまうか気が気でない。

戸蔦別岳山頂からは左手下に七つ沼カールが良く見える。カールにテント泊して幌尻岳に登るというのが以前の夢だったが、残念ながら今の自分の体力ではここまで荷物を担ぎ上げる自信がない。カールの縁の細い道を過ぎると、いよいよどっしりとした幌尻岳への最後の登りになる。あそこが頂上と思った所が実は偽ピークで、本物のピークはその少し先立ったが、何とか11時直前に幌尻岳山頂に到着した。テント場から6時間強だった。

やはりガスが上がってきて周りの景色は見えなくなってしまったが、ともあれ山頂に登れたことに満足した。昼食後はまた来た道を引き返し、テン場に戻ったのが5時半過ぎでこの日は11時間強の行動時間だった。

この日、途中に出会った登山者はピパイロ方面に向かった単独男性、前夜七つ沼カールにテン泊し幌尻岳に登って降りてきた単独男性、幌尻山荘を出発し幌尻岳を越え六の沢出合方面へ周遊するという夫婦連れ、同じコースで歩くという3人組、幌尻岳から七つ沼カールに下り、そこで昼食をとってから幌尻岳に登り返し、幌尻山荘に向かうという男性二人組。以上5パーティ9名と百名山にしては少ない人数のように思うが、幌尻岳を狙う人の多くは幌尻山荘からの往復コースで歩いているのでこんなものなのだろう。

3日目、テントを撤収して駐車場に戻ったが、再びアブに襲われて何箇所噛まれたが分からないぐらいの猛攻を受け、幌尻岳といえば反射的にアブを思い出すよう刷り込まれてしまった。快適な出来事ではないがこれも一つの思い出として受け入れるしかない。

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GPSで記録した登山ルートの地図画像が見られます。
オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミールを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)