【日 程】平成25年12月7日
【山 名】局ヶ頂 【標 高】310.5m 【天 候】晴れ 【メンバー 】T田、Y井、A木、Y田、M上兄妹、福福 【タイム】 相賀浦トンネル登山口11:10−−−11:33p216(相賀浦分岐)11:37−−−12:06局ヶ頂13:06−−−13:32p216(相賀浦分岐)13:40−−−15:10相賀浦バス停 |
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一昨年と同様、12月例会は南伊勢の山にした。この地域には登り応えのあるような高い山はないのだが、海の眺めの良いのが魅力で、簡単に登れてかつ眺めが良い山という会員の希望に上手く合っている。もちろん私自身も海の見える山は大好きだ。 宇治山田駅から送迎の車で約1時間かけて相賀浦トンネル入口の登山口まで運んでもらう。この登山口から局ヶ頂山頂までは概ね1時間程度と、極めてお手軽なハイキングコースである。小腹がすいてきたのでパン等を食べながら出発準備をする。一週間前の天気予報では雨だったこの日の天気は、2、3日前から予報が好転してきてこの日は良く晴れた日になった。 赤い標識に従い出発すると、始めに少し下ってから登りになる。ブルドーザーで切り開いたような幅広の道で、小石がゴロゴロしているのであまり歩きやすくはないが、道自体は明瞭で迷うような箇所もない。 歩き始めて30分足らずで216pの分岐に着いた。計画では頂上に登った後はこの分岐まで戻り、相賀浦の集落を目指して下る予定だ。この分岐から一旦下り気味になった後、登り返したところに木製のベンチがあって、ここからわずかに無人の米子ノ浜が見下ろせる。 南伊勢は複雑なリアス式の海岸線を持っていて、海岸沿いに道路がない所も多い。眼下の米子浜にしても船で上陸するか、山越えの道を歩いていくしか辿り着く方法はなく、プライベートビーチ並みの静寂な浜辺に見える。 この先を少し下るといよいよ局ヶ頂山頂への最終の登りで、この登りは上部に向かうほど急登になっていて、いよいよ急になるとガイドロープも現れる。最後に丸太で作った階段を登り切ると待望の山頂に到着だ。 頂上からは期待以上の良い眺めだった。眼下に弓なりの海岸線を持つ塩竃浜、その先は熊野灘、太平洋だ。目を転じれば入り組んだ無数の入江があり、浜に張り付くように人家が並んでいるのが見える。こんなに海が近くに見える山に登ったのも久しぶりだが、とにかく眺めの良さに一同大満足だった。 眺めを堪能して昼食をとり終えた後、216pの分岐まで戻り、そこから東に伸びた尾根道で相賀浦へ向かう。この道はとても緩やかなのでルンルンという感じで楽しく歩けた。道の両側の林にはタブやウバメガシ等の温かいところを好む木が多いのはさすがに南伊勢である。 172pにもう一箇所分岐があり、どちらの道を通っても相賀浦集落へ行くことはできるが、我々は途中に展望台が有る南回りのルートを取った。その展望台は172p分岐からものの100mも行ったところにあった。ちょっとした広場にベンチが置かれて、いかにもここで眺めを楽しんで下さいという感じの場所だった。 標高が下がった分だけ集落の人家などが明瞭で、これはこれでまた良い眺めだ。ここでもしばらく景色を楽しんだ後に降りて行くと、地図には記載がないが米子ノ浜や網代浜へ降りていく山道への分岐があった。分岐から浜までは1.3km、相賀浦の集落からだと2.2km有るそうなので、日常的に行き来する場所ではなさそうである。 更に下っていよいよ集落に出るという所まで来た時に、津波対策の避難路設置工事中のため通行を止められてしまった。やむなく来た道を少し戻ってから、別の道(既設の避難路)を通り集落に入ったが、東日本大震災の折には、ここ南伊勢町でも人的被害はなかったものの漁業施設などに甚大な被害が出ている。高台への避難路というのは我々が考える以上にこの地域の人達にとっては切実な問題のはずで、早期の完成を願うばかりだ。 相賀浦は小さな集落で、海べりに魚が干してあったりするのが漁師町らしい雰囲気だ。M上さんが酒屋で仕入れた一升瓶を、風除けの有る快適なバス待合所で気分よく開けていたら、なんと我々の乗るはずだったバスが通過して行ってしまった。通りがかりの高校生の話では、工事により一時的にバス停の位置が変わっていたのだとか。 この日泊まる宿にSOSを出して何とか無事着くことが出来たが、大いに焦らされた出来事だった。 トップページへ戻る
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