【日 程】平成26年2月1日
【山 名】高見山 【標 高】1,248.4m 【天 候】曇り 【メンバー 】福福 【タイム】 高見登山口10:00−−−10:48小峠10:48−−−11:04高見平野分岐11:04−−−11:50高見山12:33−−−13:10高見平野分岐13:10−−−13:38高見杉13:40−−−14:30高見平野バス停 |
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奈良交通バスでは冬の特定期間に雪山ハイカー向けの臨時バス「霧氷号」を出しているので、このバスを使えば登山口まで直行出来て大変便利だ。 ただし、土、日、祝だけの運行なので、その日に登山客が集中してしまい、山も混雑状態になってしまうことは覚悟しなければならない。 昨年はこのバスを使って三峰山に登ったので、今年は高見山を計画した。この二つの山は榛原駅がバスの起点になるが、他に八木駅起点の和佐又山、観音峰行きの便もある。 土曜日の朝、名古屋から電車を乗り継いで榛原駅で降りた乗客の中に登山者姿はチラホラという感じだが、直後に到着した大阪方面の列車からは登山者がどっと降りてきて、大阪弁が響き渡るのはやはり関西圏の山ならではだ。 駅前のバス乗り場で高見山、三峰山それぞれの行き先に分かれてバスに乗り込んでいく。高見山往復切符を買った我々には吉野杉の割り箸と麓の温泉割引券のプレゼントが有った。バスに乗り込むとほぼ座席が埋まった頃合いを見て、定刻を待たずにバスは次々に出発していく。この辺りはバス会社も手慣れたものだ。 ところで高見山往復切符だが、行きは高見登山口のバス停で降りるが、帰りはそこから2km程北にある高見平野バス停で乗ることになっている。二つのバス停は分岐で分かれているので、帰りのバスが高見登山口を経由することはない。 高見登山口から高見山に登ったら、下山は必ず高見平野へ向かわなければならず、登りと同じコースで高見登山口に戻ってしまうと迎えのバスはないのだ。元々そういうコースで考えていたので計画に齟齬は出なかったが、一方通行の山登りしか出来ないというのもちょっと違和感がある。 高見登山口バス停の直ぐ手前から林の中の道に入る。この道は旧伊勢南街道と言うことで所々に石畳が現れるが、歴史ある道という感慨がわくような石畳ではない。 登山口から比較的傾斜の緩い道を50分程歩くと林道が交差する小峠に着く。 ここから林道を東に歩き高見峠を経由して高見山へ登る事も出来るのだが、現在は林道が崖崩れで通行止めになっているため、そのコースを取ることは出来ない。 小峠から15分程の急登で高野平野への分岐に着くと、ここから下りのルートが分かれている。 この辺りでも雪はほとんど無く、雪を踏んで歩くようになるのは標高1050mを過ぎてからだった。ちょうどこの先から山頂までが霧氷の綺麗な所とされているのだが、暖かな日が続いいる上に、14度まで上がるという今日の馬鹿陽気では霧氷などあるはずはなかった。 人の後ろを数珠つなぎ状態で登って頂上に登り着くと、狭い山頂は登山者でごった返していて、休憩場所もままならない状態だったが、上手い具合に避難小屋南側に居場所を確保できた。通路ぎりぎりの場所なので、目の前を人の足が行き来するのが落ち着かないが、風の当たらない場所があっただけでもありがたい。 頂上から見渡す限りの山にはほとんど雪はなく、2月にしてこんな状態かと意外な感じがする。長居する気も起きず、昼食後頂上を後にして下り始めると、前方を行く6人程の外国人グループがと大騒ぎしている。雪に足を取られてあっちでスッテン、こっちでもスッテンと、その度に皆で大笑いしている。 彼らの足元を見るとジョギングシューズに軽アイゼンという人も居て、これでは滑るはずだ。もっとも外国人に限らず足回りには無頓着で夏山気分で登っている人が多く、皆気楽に登っているようだ。 高見平野への分岐まで下りてきて、ここで行きのルートと別れる。高見山は山頂近くこそ自然林があるが、大体は植林の中なので展望はない。途中、壊れかけた避難小屋の隣に高見杉と名付けられた杉の巨木があるが、そこ以外は特に見所もなく坦々と下る。 麓まで下ると人家の先に山水を引き込んだ洗い場があるので、スパッツや靴に付いた泥を落としてからバス停に向かった。村営「たかすみの湯」前にあるバス停には2時半ころ到着したが、ここからのバスも乗客が揃えば3時の定刻を待たずに出発するので、我々も予定より1本早い電車に乗ることが出来た。 そんな事で乗り継ぎの便だけはやたら良かったが、霧氷なし、人多しの高見山はあまりお勧めの山とは言えない。霧氷はなくとももう少し静かな山へ行きたいものだ。 トップページへ戻る
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