【日 程】平成26年2月11、12日
【山 名】なべくら高原 【標 高】 【天 候】1日目曇り、2日目曇り 【メンバー 】Y井、Y田、I田、T田、福福 【タイム】 2/12 森の家8:15−−−ブナ林コース周遊−−−10:11昼食休憩11:21−−−11:58森の家 |
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出かけた日の三日前(2月8日)は全国的に大雪に見まわれ、東京では27cmという記録的な降雪を記録した。木曽の方はどうかと車窓から様子を観察していると、一面の銀世界ではあったが大雪という程ではなかった。 面白いのは中央西線で一番標高の高い薮原駅付近より標高の低い贄川とか日出塩とかの松本寄りの駅の方が雪が多かったことで、その松本は49cmとこれも記録的な降雪を記録していた。関東・甲信地域の雪の降り方が多かったわけだが、この時は雪による被害はそれ程なくて、1週間後の14日からの大雪の方が大災害になった事は記憶に新しい。 一方、長野でも有数の豪雪地帯である飯山付近はどうだったかというと、8日の日に降ったことは降ったがそれ程の量ではなかったようで、積雪量は平年並みだった。 雪質については水気の多い重めの雪で、スキー操作には不向きの疲れる雪だった。ここ数日の好天と高めの気温も影響しているのだと思う。 宿に着いた我々は身支度を整えて早速出かける。翌日の牧峠への下見として道路沿いに進んだのだが、一面の雪原にやがて道形も判然としなくなった。なべくら高原は山地を開墾して作られた圃場で、大規模な段々畑の形状になっている。夏の間は標高差を活かした高原野菜などが栽培されているので、冬の間は大雪原になってしまうわけだ。 畑と畑の段差も場所によっては4m以上になる所もあり、記憶を頼りに歩いている内に、道を外れてそんな段差に突き当たってしまった。私は何とか乗り越えたが、他のメンバーは登り切れず結局そこから引き返してしまった。一人になった私は標高680m辺りまで行って引き返すことしたが、同じ道を引き返すのも能がないので畑を突っ切って滑り降りることにした。 ところが一人で行動し始めた頃から天気が悪くなり、雪こそ降りだしてこないものの随分と暗い空になっている。そのせいで滑りだしてみると傾斜の具合とか段差とかの雪面の状態が全く分からない。怖いので滑るよりは横歩きしている時の方が多く、明確な道路に出た所でやっと一息つけた。やがて圧雪状態になりスキーもよく滑るようになって、最後は快調に滑り降りて宿に戻った。 ところでなべくら高原で我々が定宿にしている「森の家」はロッジ形式で、自炊が原則となっている。だが、「夕食の自炊はちょっとぉ〜」という人のために「温泉付きプラン」というのがあって、これだと近くの、と言っても10km近く離れてはいるが湯滝温泉という日帰り入浴施設まで送迎してくれ、温泉入浴後に個室で夕食がとれるのだ。 ここで供される料理は地物野菜が多く、この地域ならではの珍しい食べ物も多いのが特徴で、いつもこのプランを利用している。温泉に入って美味しい料理が食べられるし、送迎付きなので安心してお酒も飲めると毎回好評である。これで一人三千円というのは安いと思う。 さて、前日の下見の結果、我々のラッセル力ではとても牧峠までは行かれないことが分かったので、この日は近くの林に出かけようと、森の家でもらった「冬のおさんぽmap」を片手に出発した。まずはクロカンコースを行き、途中から「ブナ林コース」というスノーシュー用のコースに入る。 古池を過ぎてから下り過ぎて、一旦人家近くに出てしまったが、もう一度登り直してブナ林に入る。確かにブナだが小径木が多く見事という林ではない。もう一つ先の尾根にも行ってみたが同じようなものだった。ブナを見るのならやはり羽広山のブナ林が良い。 再度人家横に出てから再び林に戻るとスキーのトレースがあったのでそれについて行く。トレースは深い谷にぶつかって、その後、谷に並行しながら緩い尾根に続いて、柄山池近くで林を抜けていた。その先は昨日も歩いた大雪原が広がり、雪遊びに興じる修学旅行生らしい一団の歓声が響き渡っていた。 我々はその雪原を北上して沢で行き止まりになった地点を引き返し点として、そこで大休止したのだが、ツエルトがなくても大丈夫な暖かさで、眺めも良くのんびりと過ごすことが出来た。東の方に見えた白い山が気にかかったが、後から調べるとどうも巻機山のようだった。 前日同様、段々と雲が広がる天気になったのを潮に森の家に引き返したが、今回は悪雪の上に、歩いた距離も短く長距離を滑り降りるということは出来なかった。反面、暖かい日差しの中でのんびりランチタイムを持てた事は良かった。雪遊びに行って常に良いコンディションの雪に出会うことは難しく、どんな条件でも楽しみ方を見つけるというのが遊びの本質なんだとここは割り切るしかない。 トップページへ戻る
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