山行報告>いつもながらの静かな森、戸隠クロカン

2014/3/1、2

 
【日 程】平成26年3月1,2日
【山 名】戸隠高原
【標 高】
【天 候】1日目曇り、2日目曇り
【メンバー 】Y井、T田、K田、N田、福福
【タイム】
 3/2 牧場入口8:31−−−9:55随神門10:02−−−10:39鏡池11:22−−−12:37森林学習館12:37−−−12:57宿
       


今年は豪雪の年で2月8日とその一週間後の2月14日の2度に渡り、関東、甲信越地方を中心に大雪に見舞われた。特に2度目の雪による被害が大きく道路上での車の閉じ込め、集落の孤立状態が各所に渡り、しかもその状態が数日続いた。農業用ハウスの倒壊や農作物への被害も大きく、雪害としては記録的な規模となってしまった。

そんな大雪からほぼ2週間後に戸隠へ出かけたのだが、列車の沿線沿いの様子を観察すると木曽谷では全般に積雪は少なかったが、松本寄りの木曽平沢〜日出塩間、篠ノ井線では聖高原〜冠着間で残雪が多く見られ、場所により降り方や残り方に差があった事が分かる。

長野駅に到着して迎えの車に乗り込み、宿の主人に被害の状況を聞いてみると、多数の宿泊キャンセルがあった他にやっとの思いで深夜に到着した客を送迎したとか、雪で車線が狭められ、道路が混雑して大変だったとか、そんな苦労話が返ってきた。

ニュースにはならなかったがそんな話はあちこちにゴマンとあったのだろう。ソチオリンピックにかまけて、雪害のニュースを丹念に報導しなかったNHKが批判されたのも当然という気がする。

宿に着いてから支度をして早速足慣らしに出かける。鏡池を目指すいつものコースだ。
積雪量は取り立て多いというわけではなくほぼ平年並みのようで、大雪の痕跡をうかがわせるものは今は無い。森林学習館の所からみどりヶ池横の遊歩道に入り、しばらく進んでから遊歩道を外れ林の中に踏み入る。

比較的新しいスキーのトレースがあったので最初はそれについて行ったが、途中からトレースは遊歩道へ戻るように続いていたので、別れて独自コースで進む。どこでも自由に歩けるのがクロカンスキーの良さだが、ただし戸隠は小さな沢が数多くあるので、遊歩道以外を進むと小沢に阻まれて思わぬ迂回を強いられることもある。

天命稲荷に着いてその横にある東屋を見てみると、誰が作ったか風除けに雪が積み上げてあった。この日は鏡池は省略して東屋で一休みしてから宿に引き返したが、雪上に残されたトレースを観察してみると、スノーシューのものもあるが、クロカンスキーのトレースが予想外に多かった。出会うことはなかったが戸隠はまだまだクロカンスキーヤーの人気が高いようだ。

宿での入浴後、夕食までの間にいつもように部屋で酒宴が始まって、乾杯の時にT田さんが取り出したのがプラスチック製の計量カップ。そんなもので飲んでも美味くないと思うのだが、これだと飲んだ量が分かって良いのだとか。

更にT田さんは弁当なんかに付いてくるプラスチック製の調味料入れ、うなぎのタレなどが入っているようなやや大ぶりのもので70cc入るのだそうだが、その容器を5個持ってきていて、それぞれにブランデーやウイスキーを入れて持ち歩いている。行動中や列車の中などでちびりちびりやるのだそうだ。本人曰く、飲んだ量をしっかり把握する為だそうだが、こういう行動も合理的と解釈すべきだろうか。

翌朝は宿の車で牧場入口まで送ってもらい、牧場からささやきの小径という遊歩道に入る。この遊歩道は随神門までの間に直角に進路を変える所が2箇所あって、それがこのコースのポイントになる。 何度通ってもここでウロウロするのが情けないのだが、大間違いすることはもうなくなった。

随神門ではこれから奥社へ向かおうという若者達に記念撮影を頼まれた。奥社入り口から随神門を経て奥社に至る参道は冬の期間も良く歩かれている戸隠の人気コースで、降雪直後でなければツボ足でそのまま登れそうである。

随神門を過ぎるとトレースも増え道迷いは無くなるが、クラストした上に新雪が数cm乗ったコンディションはスキーにはあまり快適ではなかった。前日の天命稲荷を過ぎ鏡池に到着すると、対岸からスノーシューパーティも現れて周りが賑やかになった。池の中にある枯れ木の撮影ポイントは彼らに譲って、鏡池の畔で昼食をとった後、小鳥ヶ池経由で宿に戻ることも考えたが、時間がかかりそうに思えたので、昨日通った道で引き返した。

今回の戸隠は天候も今ひとつだったし、雪質も良くはなかったが、いつも変わらない森閑とした林の雰囲気は他にはない魅力である。クロカンの戸隠詣ではまだしばらく続きそうだ。

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オンライン地図(山旅倶楽部)の2万5千全国地図とカシミールを使用していますが、画像を縮小している為、縮尺は正確ではありません
地図上で登山ルートを赤色の実線で表示しています。歩いたコースが往復で異なる場合や行動が複数日に渡る場合は、色を変えている場合があります(例:登りを赤色、下りを紫色。一日目を赤色、二日目を紫色)